【こぶ平コラム】関東学生リーグFINAL4と入れ替え戦の観戦記

11月3日(木曜祝日) 東京大井臨海中央公園第2球技場にて待ちに待った関東学生ファイナル4が行われました。
今年のファイナル4の一般的な見所は以下の点でした。

関東学生リーグFINAL4・女子 

1) 明治大学が3連覇に挑戦する。
2) 明治大学の3連覇を阻む一番手は立教大学であり、準決勝で当たるのはもったいない。
3) 早稲田大学はゴールデンエイジが3年になり2013年以来3年ぶりにファイナル4に来たぞ。
4) 東海が6年ぶりにファイナル4 に来たぞ。

私には2006年以来10年ぶりに慶應義塾大学のいないファイナル4というもう一つの大ニュースもありました。
そんな中一般の観方とここに至るまでの今シーズンのお話が絡みます。  

少し長くなりますが、お付き合いください。

昨年近年では稀な、学生の日本選手権連覇という快挙から、AT/DFの主力がかなり抜けた明治さんの評判は高くなくて、
早稲田さんが、1年の試合の3冠を取った世代が3年生になり来るぞ。
そして何より日本代表候補に5人も派遣していた立教さんの下馬評は年初から高かった。
そして慶應義塾さんも長身選手を配置し、準リーグ優勝のメンバーも伸びるから強いね。
そこに主力が抜けた、明治か若手の伸びた青山学院、法政、東海さんが4位争うといった構図に一般的には見えていました。
実際に、東海さんは二年生が充実する来年には優勝候補になるという見方が多かったと思います。(つまり、ちょっと若い)

ところが、私が練習試合や、東京六大学戦、早慶戦、明立戦を見続けると、ゲームのポリシーの明確さに差が出てきているからこれはちょっと構図が変わるかなと思っていました。

早慶戦で早稲田さんが8年ぶりに慶應を破った事や、練習での明治さんの速さを見、国際交流戦や、日本代表連習を見ていて、早稲田、明治、東海の充実ぶりが気になっていました。
早稲田さん明治さんがグラボへの速さを中心に全員で走る。東海は止められない個の力を持ち、二年生が想定以上に伸びてきている事がその根拠でした。

立教さんの充実ぶりは変わらない中、慶應さんが春先のミスの少なさから、むしろミスが多くなった印象に変わったのも一つありました。

そして迎えた開幕戦、多くの皆さんには(選手の方も?)衝撃的な?明治さんの慶應さんへの勝利に始まり、その明治さんを3年ぶりに破ったのが東海さんとなり、結局安定した力を発揮した、立教、早稲田さんとでファイナル4を形成した訳です。

ここまでで、ドラマは満載でしたが、それは又、シーズンオフ中にでも振り返ります。

そんな中で迎えた ファイナル4   もちろん皆さん結果はご存知ですね。 

明治さん、東海さんが 勝ちました。 
 シーズン最初からは 少し意外な結果でしょうか?私の中では、試合前に早稲田vs明治という戦いも十分にある(裏を返すと、東海vs立教が順調なカード)かなと思っていました。

そんな中、勝つことに徹底できた明治さんと、エースを持っていた東海さんが残ったという事になるのでしょうか?

試合前 こんな事が印象的でした。
東海さんは若い選手が多く、チームキャプテンもスターターではないチームで緊張感がありありでしたが、どこか遠くを見ているように落ち着いていた#1。 
かたやスタッフが「ここまでやり切ったら、負けても悔いが無い、というところまでやった。」という言葉を発した明治さん。自分にはとても象徴的でした。

そして、緊張感でスタートした東海さんを救ったのは#50ゴーリーさんとやはり#1のショットでした。緊張からボールキープができなっかた東海を速い寄りで対応した早稲田のペースを#50のセーブで変えて、#1のドッジ&ランで作ったチャンスを自らフリーシューで決めた。
ここからは一進一退も切れないDFの奮闘に応えたアタックが常に東海をリードし5対3で勝ち切った第1試合。

そして、最初のドローから高く上げさせずに、ほぼグラボで対応しに行った明治さん。その徹底ぶりに立教さんの良さが出せなかった結果は8対5で明治の勝利。開幕戦の対慶應義塾を思わせるパーフェクトWinでした。

ここに至る、各チームの目指すもの、戦略などは推し測るしかありませんが、リーグで厳しく戦った2チームが少しの差で勝ち残ったのでしょう。
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(写真:明治大学・女子)
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(写真:東海大学・女子)

11月12日(土曜) はそんな2チームの決勝です。まったくカラーの異なる2チームの戦いは、リーグ戦の結果(6対3で東海の勝ち)は関係ないまったく新しい戦いとして、厳しい物になると思います。

是非、全国のラクトレスに観て欲しい一戦です。

関東学生リーグFINAL4・男子

早稲田大学vs東京大学、慶應義塾大学vs日本体育大学(昨年優勝) という顔ぶれは昨年と同じ。このところ、何年も(10年の内8年がここに一橋を加えた5強)おなじような顔ぶれでしたが、内容はかなり変わったものでした。

最大の変化と驚きは、東京大学さんの力強いプレー、強さです。 慶應義塾さんとともに直前アメリカ遠征で、磨いただけではなく、数年来の強化がついに実ったと思える、ショットへの決断の早さ、ショットの速さで早稲田を圧倒した形でした。慶應義塾さんもUSでの成果か攻守の切り替えの速さから、決める所を決めきっての勝利(日体大さんも追いつくチャンスは1度あったのですが)は2試合とも11対4というものでした。

これは、近年では珍しく差のついたゲームで、今年は2強だったのかもしれません。

11月12日の決勝で東京大学が勝利すると、史上初の全日本学生選手権ラクロス 国立大学シリーズになります(北海道、東北、名古屋、神戸or大阪)そんな見方も楽しみな関東ファイナル男子は 駒沢オリンピック公園総合運動場第二球技場 13時フェイスオフ(女子は10時どろー)です。

そして、11月3日 ファイナル4の後行われた、関東学生リーグラクロス女子 一部⇔二部 入れ替え戦1)東京学芸大学(一部A五位)対日本大学(二部B二位)では、学芸大が6対5で勝利し、関東学生ラクロス史上初の国立大学一部残留を決めました。
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(写真:学芸大学・女子)
今まで、横浜国立、千葉と一部残留を果たせなかった歴史に終止符が打たれ。国立大学が女子ラクロスでも1位を狙える生地を作ったと言えると思います。横浜国立、千葉、東京と二部勢と二部再昇格を決めた一橋大学さんに具体的な道標を示した点で、さらに、3部茨城大学、4部に新加入の埼玉大学のみならず、4部で勝利を重ねた高崎経済大学さんへの力づけになる大きな残留だったように思えています。

来年が又楽しみです。

関東、関西では一部に昇格する国立大学女子チームが増えてきています。これは新しい潮流だと思っています。女子がスポーツをする事が他の先進国より\少ない日本で、ラクロスは女子スポーツをリードしていく可能性を見た気がします。それは、関西リーグで大阪大学が初めて1部への昇格を決めたほか大阪教育大学も再昇格。神戸、京都、奈良女子大(関東のお茶ノ水女子大さんのような存在)さんも上を目指している事で表れています。

ラクロス、ルネサンス  確実にその波が来ていると思うのですがいかがでしょう?

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