decoding

【こぶ平レポート】2016年Japan Lacrosse Review 4

ラクロス・ファンの皆様へ!

今年は女子のW杯がEngland Guildfordで7月に実施されますね。
昨年活躍された学生選手からも多くが候補にノミネートされて、各地の大学から才能が結集されているのでしょう。ベンチに入れるのは18人。各大学というより各地区で候補選手の応援をしましょう。

2016年Lacrosse Review4 学生リーグ編2北 海道、東北、東海地区。

全日本選手権決勝に学生が進出して戦われた2016年。
特に女子は学生同士の決勝になったわけで、全日本学生選手権に出場し、決勝に進むことが日本一に近づける訳です。そういう意味で、全日本学生選手権に出る事がまず、その第一歩になるわけです。

そして、昨年の学生選手権は二年連続で、関西、関東、東海、北海道、東北で戦われました。
そんな、リーグについての振り返り。

大学全般

男子

 
関東学生リーグの優位が続く中、大阪大学や東北大学の台頭という流れの中で、2016年は大きくルネサンスの流れが広がるのか?そして中心の関東リーグは5強時代が続くのか?
新しい流れを待つような雰囲気での開幕でした。

女子

皆さんが時代の変化と捉えたかどうかは別ですが、2年連続の明治大学の日本一という流れを受けて、3年連続優勝は厳しいかな?という憶測と3年連続苦汁を飲まされた、関西学院の充実ぶりがピックアップされる中どのような形でリーグ戦が進むのかが焦点でした。

結果は皆さんがご存じの通りなのですが、そこに至るプロセスにはい数多の物語がありそうです。私が知り得た中から北海道、東北、東海地区の話を進めましょう。

北海道地区

皆さん、北海道リーグは毎年学生選手権に参加されているのはご存じですね。
2011年から独立リーグとして運営され、それまでの地区予選を免除され、全国大会に参加されています。
寒い中の練習というハンディキャップを克服されて、2016年からは北海道科学大学が男女ともに新規加盟と久々の女子8校体制になりました。(北海道科学大学は2014年に幾つかの学校法人が合併されてできた新しい学校組織です。そんな中でラクロス部が設立されたのはとても嬉しい事ですよね。)

1995年の女子加盟以来
男子は 北海道、北海学園、北星学園
女子は 北海道、北翔(旧浅井学園)、北海学園、北星学園 
が上位を占め続ける事は変わる事がありませんでした。
(2012/13年に藤女子大が3位、2位に入る健闘を見せたのは特筆すべき活躍だったのですが。)

2016年も上位2チームは変わりませんでしたが、男子の小樽商科大女子の北海道教育大が3位に食い込み、少しルネサンスの風が吹き
始めた感があります。

男女とも北海道大学が関東への遠征等で積極的に強化する中、女子の北翔大学が接戦を制して地区優勝、男子は北海道大学の圧勝でした。

全日本学生選手権では2016年から関東地区代表との1回戦から3地区代表との1回戦となり勝利が期待されたが、男子は1点差と惜敗。女子も力を発揮するには至りませんでした。
北海道地区からの全日本候補というのは中々、アピールができない(今回の男子U22候補選考にも、雪の悪天候で小樽を出られなかった等)事もあるでしょうけれど、何とか交流を深めて、さらなる進化をして欲しいなぁと思っています。
(2015年女子U19のReserveに入られたのが北翔大学の木木木さん、そこからの北海道2連覇なので、候補に入り練習等の普及により確実にチームも力がアップするのでしょう。)

東北地区

2014年東北大学男子チームの、3地区初の突破をきっかけに(女子もその年宮城学院女子大学が惜しい所で3地区での勝を逃しています)2015,16年と東北大学男女の進撃が続きました。
二年連続で男女とも3地区を突破し、ついに2016年全日本学生選手権で念願の勝利を得る事になります(男女とも)。
2016年は関東でも何度か東北大学の遠征を見た記憶があるぐらい、遠征を重ねて強化され、それを、岩手大学、新潟大学、宮城学院女子大学、東北学院大学との競い合いで磨かれた結果でしょうね。
特に男子は関西地区代表の神戸大学を3Qまでリードし追い込まれたのは記憶に残りましたね。

そんな中で、注目したのは女子の福島大学、新潟県立大学でした。新潟県立大学は加盟3年目で初勝利を挙げ、次の世代に伝える基礎ができた。そして最注目は福島大学。リーグ戦では新潟大学を破り初の3勝5位に躍進。
そして、サマー・ウィンターと2位2位と歴史的躍進を果たした。(宮城学院女子大学の夏、冬連覇にも注目!)
関東に1番近い東北、地の利を生かして、関東との交流を増やして戦い方を学ぶと代表も遠くない気がします。

地震からの復活はラクロスがリードする!!いいことだと思います!!

東海地区

男子

2013年の名城大の優勝を経てから3年名古屋大学がリードする展開で、2015年は南山大学が優勝しましたが、2016年は名古屋大学が優勝。全国大会での慶應義塾大学と接戦演じる力は2017年以降楽しみになります。
さらに、リーグ戦3位に躍進しFinal4では南山大学を破った、愛知大学の躍進は特筆すべきでしょう。2017年注目の大学です。

女子

2014年に初優勝した、愛知教育大学が優勝したわけですが、勝ち点差6の中に5チームが入る混戦状態、ルネサンスの真っただ中というのが現状です。
その中で鍛え合いながらの進歩に繋がれば良いのですが、2016年全国大会明治大学との一戦では完敗に終わります。
冬にはユース交流戦を主宰し関東との交流も図る中、Aチームのさらなる交流で、全国レベルへの進化が求められているのではないでしょうか?
2013年 南山大学7対9 愛媛大学
2014年 愛知教育大学7対10 西南学院
2015年 南山大学5対13 関西学院
2016年 愛知教育大学1対11 明治大学
2012年に 金城学院大学10対8 同志社大学 以来目立った活躍が無いのは寂しいですね。金城学院大学や愛知学院大学の復活、愛知淑徳大学の躍進にも期待が集まる所です。

3部(関西、関東編)に続く

こぶ平

関連記事