イングランド男子ラクロスリーグ100年を超える伝統(リーグ構造編)

男子ラクロスは三つのリーグ組織により統括されています。North of England Men’s Lacrosse Association (“NEMLA”)South of England Men’s Lacrosse Association (“SEMLA”)British Universities and Colleges Sports (“BUCS”) です。

NEMLA

NEMLAは1897年に設立され、3つのディビジョンから構成されています。ラクロス競技人口が多いのは北部地域であり、イングランド代表の多くはNEMLAから輩出されています。従って、ワールドカップの招致都市も北部に集中しています。制度として興味深いのは、トップディビジョン各チームにLearning Development Officerが存在することです。彼らは報酬をもらう代わりにジュニアチームや地元学校のコーチを担います。

SEMLA

SEMLAは1882年3月に南イングランドとウェールズの男子ラクロス統括組織として設立されました。SEMLAは2017年シーズンでは4つのディビジョン(6つのリーグ)、51チームからなり、通常のリーグ戦と、Flagsと呼ばれるトーナメント戦がそれぞれのディビジョンで9月から4月にかけて行われます。スケジュールなどの実態は次回のイングランド男子ラクロスリーグ100年を超える伝統(チーム編)で紹介します。

BUCS

BUCSはUKにおけるカレッジスポーツの統括組織として、BUSAやUCSを前身として、2008年に設立されました。それまで分裂していたカレッジスポーツ組織が徐々に統合され、100年の歳月を経て最後にひとつとなった組織です。各大学は各競技の順位により得られるBUCS Pointsの総合獲得ポイントによって順位を争います。Kukri SportsやRed Bull、Molten Sports、Deloitteなどがスポンサーとなっています。BUCSのラクロスプレーヤーの多くはラクロス未経験者です。2011年のBUCS Strategic Plan for Lacrosse 2012-15によると女子64チーム、男子58チームが22のBUCSプログラムのリーグに参加しています。

まとめ

イングランド男子ラクロスリーグは伝統的にクラブチームとしての発展が先行しており、学校単位のチームは多くありませんでした。近年はBUCSの組織化によって大学チームが増えています。NEMLAは伝統的にユース世代の育成にも力を入れていますが、SEMLAは大人だけのチーム構成が多くなっています。ユース世代のプレーヤー数を伸ばしていきたいとEnglish Lacrosse Association (“ELA”) は考えており、そのためにはBUCS卒業生のマンパワー活用とSEMLAでのクラブチーム活動の下方展開が鍵になってきそうです。

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