【質問返し】女子ラクロッサーの持久力UPってどうしたらいいの?への回答

先日ラクロスプラスにトレーニングに関するこんな質問がありました。
この質問は女子ラクロッサーに共有する話だと思うので、みなさんに返答をシェアしたいと思います。

質問

ラン系のトレーニングを考えるにあたり、定量的な目標を設定したいと思っております。一つ考えたのは1000m走の目標タイムの設定ですが、何秒くらいを目指すのがよいでしょうか?また、何か他に指標とすべき値はありますでしょうか?

行っているトレーニングは、3月くらいまでが15分間走、4.5月はインターバル走、今はシャトルランです。

本当は短いダッシュの繰り返しのメニューで目標設定しようと思ったのですが、なかなか思いつきませんでした。間欠的持久力を測る指標となる値にはどのようなものがあるでしょうか?

質問への返答

【今回の回答者はこちら】


ご質問ありがとうございます!
いわゆる「コントロールテスト(CT)」というものをして、コンディションの把握とトレーニング効果の評価をするという素晴らしい取り組みだと思います!!

●1000mなどの全身持久力の測定について
全身持久力を測るフィールドテストは1000mや1500m、5分間走、12分間走などがあり、これらは全身持久力の測定に使います。20mシャトルランYo-Yo test(特に Intermittent recovery test)も全身持久力の測定に使いますが、これらは切り返しがあります。

そのため、ラクロスなどの「長い距離を速く走る」競技ではなく、「短い距離を何度も何方向にも素早く走る」競技には後者の切り返しを含んだテストの方が向いていると考えます!

また、ラボテストといって、測定する設備が必要ですが、自転車エルゴメーターやトレッドミルを使用して最大酸素摂取量や無酸素性作業域値などを測定する方法もありますが、学校の専門的な研究室などに相談する必要があります。

1000mの速さは1周何mを何周するかなどにもよりますが、シャトルランの平均が85回程度ということなので、トップ選手の目標は3分15秒程度でしょうか…
個人によって体力レベルが違うと思うので、まずはそれぞれのベストを更新し続けることを目標にするだけでも十分だと思います!!

 

●間欠的持久力のテストについて
上記したシャトルランやYo-Yo testは間欠的持久力の測定です!
そのため、チームで普段から実施しているのであれば、1000m走よりもシャトルランの方が持久力の測定に適しているのではないかと思います。
ちなみに、2009年に日本サッカー協会が女子サッカー選手のシャトルラン(マルチステージ)テストを実施した結果、平均でなでしこ(フル代表)は103回、U-19代表は98回、U-16代表は102回と報告があります。

 

●シャトルランの測定
海外ではラクロス選手に対していくつかのテストを行った論文が発表されています。
その中で最大酸素摂取量の平均は45〜50mL/kg/minというものが多く、シャトルランに換算すると70〜85回というところでしょうか。(この換算式は様々なものがあるためそれぞれで少し誤差があります。)
NCAA Division1のMidfielderの平均は57.85mL/kg/minであり、最高は62mL/kg/minであるとの報告があるため、アメリカのトップレベル(女子選手)のMFはシャトルランに換算すると平均95〜105回程度と推定されます!

 

●ラクロスのCT
上記したのは質問があった女子ラクロス選手に向けたものですが、男子でも同様です!
設定タイムや目標値は変わるだけです!
また、海外の報告によると無酸素性パワーや無酸素性持久力の測定が多く行われています。

その中でも屋内でできる自転車エルゴメーターを使用したウィンゲートテストを行っているものが多いです!
ウィンゲートテストについてはインターネット上にたくさん情報があります!
負荷を体重の7.5%の重さに設定し、30秒間のペダリングを行います。
学校などに「パワーマックス」というエルゴメーターがあれば実施できます!

その他はグラウンドで測定する「300mシャトルラン」がおすすめです!
25m×12を一気に走りきる種目です。
これを自身の過去の記録と比較することで無酸素性パワーや無酸素性持久力のトレーニング効果を評価することができます!
また、トレーニングとしても使えます!

エネルギー系の測定以外にもスピードやアジリティの測定を行っているものも多くあるので、参考文献にラクロス選手における体力評価に関する文献を挙げておきますので(英語で申し訳ありませんが…)参考にしてください!

 

【参考文献】
➀Paige E.Lin:Fitness profiling in women’s lacrosse:physhical and physiological characteristics of athletes and assessment of positional difference (NCAA DivisionⅠ)

➁Laurens Hoffer:Lacrosse sports demands analysis

➂Emily A.Mark-miller:Physiological profile of women’s lacrosse players (NCAA DivisionⅠ)

➃Jay R.Hoffman:Physical performance characteristics in national collagiate athletic association DivisionⅢ chanpion female lacrosse athletes (NCAA DivisionⅢ)

➄Jason D.Vescovi:Descriptive characteristics of NCAA DivisionⅠ women lacrosse players (NCAA DivisionⅠ)

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編集長LACROSSE PLUS
設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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