【こぶ平コラム】全日本大学選手権|歴史はこうして変わるのか?

ラクロスには、歴史が変わる節目があると思っています。

2008年第19回全日本選手権 男子決勝 FALCONS初優勝
2009年の第1回全日本大学選手権 男女決勝  男子一橋、女子東海 初優勝
2011年の第3回全日本大学選手権 女子決勝  関西学院の優勝
2012年の第4回全日本大学選手権 女子決勝  慶應義塾 初尽くし
第23回全日本選手権   女子決勝  慶應義塾 大学がクラブを破る
2014年の第6回全日本大学選手権 女子決勝  明治時代の開幕
2016年の第27回全日本選手権   女子決勝  再びの戦国時代?

何か、女子ラクロスに大きな変化が来ていそうですよね。

そして、今年のラクロス全日本大学選手権も歴史が動くかもしれません。それほどに各地区のレベルが上がるというより、意識が高まり掛け声だけに終わらない目標に向けた具体的なアプローチが始まっています。そして、今年それが実を結ぶ可能性は過去の大会にない程高まっている気がします。

あらかじめ、申し上げておきます。
それでも、関東・関西の優位は変わらないかもしれません、というのは今年の女子の慶應義塾、同志社のラクロスのレベルは非常に高いものがあります。史上最高レベルかもしれません。そんな時にマッチアップできる事は、各地のレベルをもう1段いや2段あげるものになりそうなので、敢て、今年の大学選手権女子の見方を取り上げてみます。




ラクロス全日本大学選手権は今年で9回目
女子は 東海大学に始まり、日本体育、関西学院、慶應義塾、慶應義塾、明治、明治
そして、昨年は関西学院の優勝でした。

この間、関東、関西のチームを凌駕したのは2012年の金城学院女子大学が同志社を10対8と破った1度だけです。以降2014年に東海地区愛知教育を破り、関西学院6対8と肉薄した西南学院が力を示された事になるのでしょう。その時も決勝では大差で負ける形でした。(2009年福岡大学が6対7と東海大学を追い詰めた試合もありました。)
それほど関東、関西の壁は(ちなみに男子の場合はもっと極端です)厚かったと言えます。

そして今年、先にご紹介した通り、明治大学は昨年の強さをベースにさらに進化したラクロスをしていたが、それを慶應義塾大学は凌駕した。総合的には関東史上最も強いチームではないかと思っています。かたや、同志社大学も臥薪嘗胆?5年ぶりに日本一となった関西学院大学を上回る力を付けてこられた。W杯に出るような選手も含んでいる。これは強いです。

でも、そういう現状をわかりつつ、しっかりと目標を定め、アプローチをし、越える為には何をすべきか、今までの枠を取り払って挑んで行くチームが現れました。
東海地区代表  南山大学
九州・3地区代表 福岡大学   です。

それぞれのチームをご紹介します。




☆南山大学
1992年の東海地区リーグ開幕から優勝をし、14回最多の優勝を誇る大学ですが全国大会では目立った成績を上げてはいません。普通なら、全国で戦える力とかそういう目標設定で終わる事も多い中、何故変わり得たのか?
ここからは、あくまでも想像です。(でも、個人的には色々検証はさせていただきました)

<注目したいポイント>
2015年のU22代表に佐藤加奈子選手が選ばれています。彼女はその後関東のクラブMISTRALに加入し2017年WorldGamesの代表選手に選ばれました。2017年のU22代表に 堀崎 栞選手、今井 美波選手が選出されています。
ヘッドコーチが他の大学ラクロス経験者となっている。
ここから、見える事は代表に選ばれた選手からのフィードバックがあった事と、そのレベルの高さをリアルな経験値としてインプットされたのではないか?と想像しています。
そして、その高さを知るコーチが具体的な目標設定を、客観的に行って、その高さを実感した、体験者がリアルにリードしていった事が容易に想像できます。
そして、代表決定をした後の更なる進化プログラムを発動し(その中には、なんと男子とのスクリメージすらあったと聞いています)18日の対慶應義塾戦に臨まれます。

☆福岡大学
1992年の九州リーグ発足時代から数えて13回の優勝。実に九州リーグの半分で優勝しています。そして、個人的にもとても印象深い、2009年第1回大学選手権準決勝で優勝した東海大を最後まで追い詰めて、歴史を変えるのに一番近づいた地区代表であったという事。
それらの惜敗の歴史から、学ばれたでしょうか、ラクロス部のGM的な方も就任日本代表のコーチも排出されたことから、強い土台はあったはずです。

それでも2009年以降全国で目だった戦いができず、九州地区そのものも昨年は常連だった3地区代表戦で1勝もできない状況になりました。
そこから、どうしてリカバリーしたか?私も興味大でした。
又妄想に近い物になります。

<注目したいポイント>
OGに冨田真世選手という日本代表ゴーリーがいる。
日本代表のコーチになるようなHCがいた。
2015年のU22代表候補に1名選出された。
2017年のU22代表に稲田 明日香選手が選ばれた。
ヘッドコーチが他の大学経験者になっている。
南山大学と共通点がいくつかありますね?

そうです、
・何年か前から日本代表レベルを知る機会があった。
・現役の日本代表がいる。
・他の大学のラクロス経験者がHCである。

この3点の他に、今年の女子ワールドカップのコーチだったかたは昨年の3地区敗戦を機に、九州地区全体のレベルアッププログラムを作られて、全体レベルの全国化を推進されているという事実もあります。
確かに今まで、福岡vs西南学院の二極構造から、中村学園の進化、福岡女学院福岡教育の成長という形で表れてきている。

そんな環境下で、やはり日本代表レベルの高い技術、マインドセットを体験した選手がもたらした目標は、今まではとても現実的なものではなかったはずのものだったかもしれませんが、本当に体験してきた人が “そこに居る”

そこからは、覚悟でしょうか?

この2校は、しっかりとした目標値に対してクリアをしてきた大学です。少なくともU22の練習をクリアするようなチームになってきているはずです。
そこから先の進化は、部外者にはわかりません。もしかしたら、選手自身も今の自分はどの辺のレベルにいるのだろう?不安でしょうね。

でも、間違いなくこういう比較ですみませんが、関東の1部リーグレベルである事は間違いないと思います。あとは、その力を信じて戦うのみでしょう。
今まで決まっていたショットが決まらないレベルが、ここからのステージです。それでも決まるまでボールを拾い、繋ぎ、あきらめなければとても楽しい試合ができると思います。

18日、名古屋と大阪で行われる試合はそうゆう試合です。いままでのような関東がとか関西で決まりでしょう?というレベルではないことだけは確かです。観戦して下さい。名古屋で、大阪で行われることにとても意味があると思います。是非各大学の選手の皆さんは、刮目して見て下さい。歴史が動いてもおかしくない。又その為にチャレンジした選手に拍手を送って下さい。

準決勝名古屋会場

11月18日 14時半ドロー @名古屋・港サッカー場
南山大学 vs 慶應義塾大学

☆見るべきポイント
タレント性は慶應義塾の方が高いかもしれない、そしてベンチも含めて全員が良く走れる。南山の総合的な走力が少しずつでも上回れるか?そこで削り合う前半で消費された力を、補う層の厚さも問われる、明治大学vs慶應義塾の再現になるような気がします。
両チームの、フライの戦略や、ゲームマネージメント力が最後は分けるのでしょう。

★南山大学 対 慶應義塾大学(男子)  11時フェイスオフ

準決勝大阪会場

11月18日 14時半ドロー@ヤンマーフィールド長居(大阪地下鉄 御堂筋線 長居駅他から)

同志社大学 vs 福岡大学
☆見るべきポイント
同志社大学 福見&野尾 選手 vs 田中&稲田 選手は 正直五分?少し技術的な部分は同志社の方が優りそうです。
ただ、勝負はそこではなさそうです。立ち上がりから、ショットの応酬からどちらがペースをつかみ、そのまま50分走り切れるかというのが、勝負の実質ではないかと思います。しっかりとショットを打ち切って攻撃を終えられるか?そういうところショットの決まりどころを見て下さい。ショットの打ち合いを、予想するのですが。

★大阪大学 対 東北大学(男子)
ちなみに、この男子の戦いも初の東北の決勝進出の演出があるかもしれません。
ただ、まったく大阪大学のラクロスを見ていないので、妄想です。

大学選手権の準決勝からは決勝戦を含めて有料観戦です。(当日千円 大学チームへ申請すると前売り券五百円で購入可能だそうです。)
生で見に行きましょう。

****** 歴史が変わる ******

実際どうなるのか、関東の人たちが見られないのは、残念です。私もです。

試合後の感想をお聞かせ下さい。

こぶ平




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編集長LACROSSE PLUS
設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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