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【こぶ平レポート】全日本選手権準決勝@東京会場|女子ラクロスの進化の過程を見た?

少々前置きが長くなりますが、お付き合いください。最近の勝負という状況では「勝つ」というイメージを持って入るというのは定着をしていますね。両チーム、そのイメージでゲームに入って行かれたと思います。
この試合の場合、その勝ちの心理から来るのは、「中盤で勝って、パスを回して、仕掛けてミスマッチを作れば得点ができる。その機会を多くしていけば優っていける。」という事になります。特にFUSIONの意識はそういうイメージを高めて行く形ではなかったでしょうか?逆に慶應は、勝つイメージしかないというのはブログ等からもわかるのですが、今年の慶應の面白さは結果としての勝つイメージとは別に、マイナス面のイメージも持っていて損はないのではないかという意識も持ち合わせたという。この少しの違いは、戦術的な違いにも波及します。

即ち、走力は負けるかもしれないが、中盤は勝てるので、勝つイメージと中盤負けるかもしれないけれど、試合に勝つイメージとの違いから来る戦術面の検討が多かったのではないか?という事です。

試合が始まります。


慶應長身#96とFUSION普通の身長#3とのドローは高さの勝負に持ち込まなかったFUSIONのドローからグラボの勝負になりました。
そして第1ラウンドはあっさりFUSIONの支配で始まりました。ドロー、グラボから、#22のコントロールに#10のキープ、#3#18の仕掛け、#17がアウトサイドから狙い、#12#31がフォローをするそんな動きから#22のインサイドロールからショットがポストに当たり跳ね返った処、スクープしたのはFUSION#10。すかさず縦フィード to #18ピンポイントに決まって反転抜けてショットを叩きこむ非常に美しい攻めが生まれました。
なおも、ドローを支配しポゼッションを高め、FUSIONが攻め続けます。しかし、得点をできないまま、慶應#7のインターセプトからロングパス2本で抜けた慶應#99のフリーランシューを一瞬で決めた6秒ゴールで同点とされてしまいます。これが前半7分の事です。

ここに、この試合の大きなポイントがあったと思っています。ラクロスの得点の大半はミスマッチを創出することで決まります。そこを覚えておいてください。

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