【インタビュー】田村統馬選手|– Denver Outlaws|ラクロス界で日本人初の偉業達成の裏側

今年の男子ラクロス界のビックニュースは、世界大会での日本代表の活躍もそうですが、岩本選手&田村選手がMLLのDenver Outlawsに加入し、プロラクロス選手が日本から2名も出たことではないでしょうか。
先日岩本選手にはインタビューをさせていただきました。



今回は日本出身の選手で初のアメリカのプロラクロスリーグMLLのDenver Outlawsに岩本選手と共に所属し、日本人初のフェイスオファーとしてプロラクロス選手になられた田村統馬選手にお話を伺いました。
今シーズンを振り返って、そして現地での生活について、そして今後について、のお話を伺っています。
是非ご覧ください。


今年一年のシーズンを振り返って

▶︎改めて所属チーム・デンバーアウトローズのMLLでの優勝、おめでとうございます。
今年一年のMLL生活を振り返って印象に残ったことを教えて下さい。
「Lacrosse Makes Friends」
この言葉はラクロスをやってる誰しもが知ってる言葉で、みんなが声を大にしてLの文字作って言った言葉だと思います。

U22の時からも感じていた事ですが、今回の生活で更に強く感じました。
ラクロスは他のサッカーやバスケなどのスポーツとは少し違った競技だと思います。ラクロスの大会は大なり小なり至る所で開催されており、チームにも気軽に入れる、友達も増える、上手い下手もあまりない。その為、アメリカ生活中はローカルのリーグ戦などにドンドン参加して色んな人と関わることが出来ました。

おかげでカフェでお茶してる時に声をかけられたり、試合の時に見にきてくれたりと多くの繋がりを感じました。

▶︎シーズン中、チームでは普段どんな練習をされていましたか?
チーム練習は基本、試合前夜の2時間と当日朝の1時間程度のウォーミングアップです。
内容はパス回し、ブレイク練、クリア、6on6の確認などでコンタクトの発生する内容はしません。ケガだけは避けたいので。

▶︎アメリカでは普段の1日何をどうして過ごしていましたか?
私は英語も未熟で、VISA関係でアルバイト等も出来ない為。朝には語学学校へ勉強し、その後筋トレ、たまにチームメイトのコーチを手伝ったり、一緒にご飯を食べたりしていました。


今までのMLL挑戦を振り返って

▶︎そもそも今回なぜMLLに挑戦しようと思ったのですか?
初めは成り行きでした。アメリカに行ったのは2018年日本代表の為にアメリカ代表選手と練習し、少しでも実力を上げたかったからです。そしてたまたまその時期にMLLトライアウトがあり、更に近所(CA)でやってるというので、ならやってみよう!と思って受けました。なのでMLLに挑戦しようとしたのではなく、自分の実力を上げる為にアメリカに行きました。

▶︎「挑戦前」のMLLのイメージと「今」感じるMLLという舞台、何か変化はありましたか?
率直に思うことは、日本人でも戦える。という事です。もちろんポジションによりますし、ここは勝てない。と強く思うところもあります。
挑戦前はYouTubeなどで見てて、こんな世界で戦える訳がないと決めつけていました、挑戦する気すら無かった自分がいます。しかし実際にその場で経験し、様々なことにチャレンジすることで、たまに一瞬だけ通用するところが見えてきました。その一瞬をいかに深く掘り下げ、当たり前の能力にするか、そこが重要だと思います。
実際に経験しないと分からない事ですが、私は自分の当たり前レベルがMLLにいたおかげで上がった気がしてます。やろうと思えば何でも出来るような気持ちです。

▶︎MLL挑戦において大変なこととそれをどう克服したか、おしえてください
アメリカには約10ヶ月ほどいましたが、間違いなく「英語」です。
英語さえ話せていれば避けられた問題や、もしかしたらこのMLLでの自身の結果も変わったと思ってます。
MLLにいるという事は、チームから雇ってもらっている訳で、使えないと思ったら即クビになる可能性があります。正直、毎週のメンバー発表でずっとビクビクしてました。
克服した方法はキャラを作り上げる事です。ラクロスの実力は当然あるものとして、「ただチームにいる」人間では決して終わりたくありませんでした。なので練習の合間や夜のチームディナーなどで誰よりも会話を増やし、テンションと勢いを前面に出しました。
シーズン終了の今となってはチームでもネタにされるくらいの印象と立ち位置は確保できた自信があります。

▶︎MLL挑戦において嬉しかったことをおしえてください
単純に防具等が支給だった事です。笑
この歳になってクリスマスプレゼントを貰った子供みたいに嬉しかったです。この時、初めて「自分はプロとして、このチームの一員として活動が出来る」と感じました。認められた気分でした。

▶︎世界的に有名なラクロス選手がチーム内にたくさんいると思うのですが、そのチームメイトとの関係はどうでしたか?
みんな凄い良い人です。特にDenver Outlaws は雰囲気ともに良いと感じています。まず思ったのは有名、無名選手であってもそこに壁は一切なく、気軽に話しが出来、更に向こうも話かけてくれます。アメリカ的なのかもしれませんが、互いが互いの事を常にリスペクトしており、そこに人種、言語の違いなどでの差別はあまり感じませんでした。普段はラクロス関係の話や、適当な話をしてます。そこに日本との違いはあまりありません。

▶︎チームの中で一番面白い選手はどの選手ですか?
Nick Osello選手

彼はとにかく面白く、声が大きい。
元々アメフト選手だったこともあり、チームの盛り立てや、迫力あるプレーなどでいつも輪の中心にいます。彼のようなジョークを飛ばせれば楽しいんだろうなぁ。といつも尊敬してます。

▶︎チームの中で一番ラクロス大好き小僧な選手はどの選手ですか?
正直、みんなラクロス大好き過ぎです。
しかしチーム内でラクロスの真面目な話は普段全然していません。笑
個人的には、Kaisuke Iwamoto選手ですね。彼は32歳にも関わらず、飽くなき向上心を持ち、ラクロスオタクという言葉がしっくりきます。
たまにこっちが嫌になるくらいです。


これからのラクロスの目標

▶︎田村選手の今後の目標を教えてください
これからどうするか、まだ決めていません。
ここ1、2週間は目先の事を精一杯やるつもりです。自分と向き合って何がしたいのかと、現実的な問題なども少しずつ考えて、答えを出していきます。

Stealersとして2018年日本シーズンでの優勝は当然目指します。

▶︎最後に全国のラクロス界の選手、そしてこれからMLL挑戦をするラクロッサーメッセージをお願いします。
私は学生時代には決して器用な選手ではなくて、人より数倍の挫折やポジション移動などの経験をしてきました。ラクロス辞めようとも何度も思いましたが、そんな時こそチャンスだと思って頑張りました。
人は自身の考え方次第で良くも悪くもなります。
周りの人間も良い考え方の人で埋めて、自分もそういう人になりましょう。
そうすれば大抵の事は乗り越えられるし、誰しも出来ないと思ったことも出来るはずです。

上を常に目指して一緒に頑張りましょう!

諦めずに続ける、目の前のチャンスをきちんと掴む、そして努力し続けるということが大事なことだということを今回田村選手からシェアしていただいたように思います。
全国のラクロッサー、みんなでもっとラクロスを楽しんでいきましょうね!
GO LACROSSE!!!


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編集長LACROSSE PLUS
設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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