【こぶ平コラム】女子ラクロスU-19世界選手権日本代表に望む事 Vol.3

U-19女子ラクロス世界選手権は2019年8月1日~8月10日 カナダのPeterborough で開催されます。
現在オーストラリア、ベルギー、カナダ、中国、コロンビア、チェコ、イングランド、ドイツ、イスラエル、ジャマイカ、ケニヤ、韓国、オランダ、ニュージーランド、プエルトリコ、台湾、ウガンダ、アメリカ、ウェールズ、スコットランド、香港、スペイン他 日本を含めて25チーム程度のエントリーのようです。

ジャマイカはTweet 上で下記のように伝えています。

前回が14か国ですから、大変な増加です。

過去の結果は下記です。

ご覧の通りTop4はUSA,カナダ、オーストラリア、イングランドで占められている。
日本は常にイングランド、ウェールズ、スコットランド、ホーデノソーニ―と5位を争い、最高位5位、2003年2007年に獲得しています。

過去のU-19チームはどういうチームで、どんな経過だったのでしょうか?

以下、全て日本ラクロス協会のHPからの引用です。
(1995年日本は第1回U-19世界大会にU-20代表チームが参加していたようです。従って、FILの公式記録では7位となっていますが、スコットランド、ウェールズを破って5位になっています。

1993年のワールドカップに初参戦して、チェコを破った女子ラクロスも進化の途中であったことを伺わせます。)

1999年U-19チームとして初の世界大会に臨み、ウェールズを破ってU19初の公式勝利を挙げています。そのウェールズ戦8対6という結果ですが、その時6得点を上げた選手は長岡 良江さんです。ご存知の方も多いのでしょうか?
来年を目指す選手には記憶に留めていただいても良いでしょう。
(長岡選手は 大会を通じて 3点、6点、4点、0点(対USA 1アシスト 1対20)、1点(対イングランド 1対17)1点(対オーストラリア 2対28)順位決定戦 2点(対ウェールズ 6対9)と日本チームの得点王です。)

そんなU-19チーム最後の順位決定戦でウェールズとの再戦。6対9で敗れる事となっています。

そしてこの経験が20年目の2019年のU-19世界大会で活かされないと、もったいないですね。

大会中、試合後のReportに印象的な文章がありました。

私は、「今後、彼女達がせっかく世界の舞台で戦った経験を活かして欲しい」と思っている。 帰国後、従来の日本女子ラクロスの中に埋没し、自分達よりラクロス経験のある(長くやっているという点で)先輩や周囲に、ここPerthで感じたことを、経験したことを否定されてしまうことがあるのではないかと懸念している。「それは世界であって、日本国内では違う」、と言われてしまうことが決して無いように希望する。
Report by 強化部 内山典子さん(自費渡航で行ってくださったって、凄い)

結果とは残酷なものである。今大会、日本は様々なことを経験し、学習した。ただ、そのことは結果には表れない。1-20、1-17、2-28という大敗、6-9という逆転負け、結果からわかるのはそれだけだ。これはナショナルチームである限り、当然のことであり、そうでなければならない。しかし、この場で何が通用し、何が跳ね除けられ、何を感じ、どんな屈辱感を味わったのか、これだけはどんな形をとってでも、伝えなければならない。ここにいた人間にしかわからないことなのだから。彼女たちはこれからいろいろな形でラクロスを続けていくだろう。だが、日の丸をつけた責任は大きい。日本に帰ってから、世界大会という場で感じたことを忘れず、常に伝えつづけねばならない。ここで途切れたら、また次の大会で日本は同じ思いをすることになるのである。
Report by 大久保宜浩さん(テクニカル・アドバイザー/前年度男子日本代表HC)

そして、当時のチームの藤井 敦子ゼネラルマネージャーとのインタビューでは、

「96年から女子の高校生レベルからの育成を『Teen’s Lacrosse Community』という形でやってきたわけですが、今回のU-19の意義としては、この育成活動の成果を問うことと、「若いプレイヤーを世界の舞台に出して日本はどう変わるか?」を大きな目的としてやっています。女子のナショナルチームとしては、このように特化した形で運営するのは初めてのことです。」
失礼な言い方になるかもしれないが、私の眼には『Teen’s』は、「楽しくラクロスを」という雰囲気の中で運営されており、そういう雰囲気や環境の中で育ったプレイヤーに「世界の舞台」という意識があるとは思いにくい。その疑問をぶつけると、藤井はこう続ける。「大学とか、クラブチームのラクロスには「全日本選手権」という目標がありますが、 高校生達の場合は『Teen’s Cup』という小さな大会しか(国内では)頂点がないんです。だから彼女達にはラクロスの中での最高の位置づけはもう
「世界」しかないんです。」
藤井のこの言葉を聞いて、私は8月の暑い大井の人工芝の上でキャプテンの長岡良江が発した言葉の意味を改めて認識することになった。「Teen’sの練習には、97年のワールドカップ日本代表の選手達も良く来てくれていて、Teen’sの子達にとっては「世界」が身近に感じられたのではないかと思うんですよ。」まだ記憶に新しい97年日本開催のワールドカップ。そこで活躍したラクロッサー達の思い(日本ラクロスのDNAとでも言えばよいのか?)は、確実に若い世代に引き継が れているのだ。
そして今年4月のセレクションで早生まれの大学2年生もチームメンバーとして選抜し、今回のU-19チームはスタートした。
By  Takafumi Kojoh

いずれも、日本ラクロス協会のHPから引用させていただきました。

上記に見えるのは、創世期のU-19チームのチャレンジと、それへの期待。そして、各選手へのインタビューを見ていると、将来に生かして行こうとする気持ちがみて取れました。

チーム構成は
クラブ、大学2年生  6名(MISTRAL,日本女子体育、東京女子体育、日本体育)
大学1年生       3名(東京女子体育、相模女子、日本女子体育)
高校3年生       5名(外語短大高、東京成徳大高、伊奈学園総合、国本女子)
高校2年生       2名  (東京成徳大高、国本女子)

上記のコメントにも、ある通り経験を考えた時、高校(Teen’s)ラクロスとの関係は近かったからか、高校生の参加が7名(大学生、クラブの中にもTeen’s経験者が2名おられたようです)という結果に注目をしています。
そして、その次の2003年、2007年と連続最高位の5位にまで進出し、2003年に苦杯を喫した順位決定戦でも勝ち切れるような進化を遂げています。ただ、2007年には公式には高校生の選手はいなくなり(実はFUSIONからの参加として2名の東京成徳大高の選手が出場されています。)、2011年には高校生の選出は無くなっています。(Teen’s出身者は7名?)結果的には7位に下がり、2015年高校生3名を含む構成で6位に上がるという形で推移しています。
過去の経緯は、もちろん知る由もないですが、結果的には高校生選手も含めた構成のバランスが良いのかもしれませんね。
そして、2011年2015年のU-19代表を経験された選手は、クラブ、大学に在籍されています。そういう選手を直接招いての、メンタルトレーニングなども、必要なのではないでしょうか?

しかし、2011年その試合展開もそうですが、そこで世界との差を実感した世代から、今の日本代表に多くの選手を送り込む結果になっていますから、やはり19歳で外国とのTopレベルの試合経験が飛躍の力になる事は間違いないようです。
U-19代表を目指す選手の皆さんは是非、過去のU-19代表の経験談を見て、自分はこうである、こうなりたいを明確に持って挑戦して欲しいものです。

そして今、ルールも大幅に変わる中、各国の代表が決まりつつあるので、改めて早期の代表決定のプロセスだけでも示していただければ、選手の目標的にも、モチベーション的にも高まるのではないかと思います。そしてできれば全国的なセレクション(無名の高校生、大学生ラクロッサーも挑戦できるものが望ましい)を実施して欲しいものです。

最後に、前回の「U-19チーム選手に望む事」で重要な技術的なポイントを上げていませんでした。

ドローです。
ドローは今までと異なり、ドロワーの他は両チーム2名ずつしかアプローチできない。これの意味を昨年のワールドゲームズ出場の関係者に伺った所、12名の時より、更にドローが圧倒されたということです。
その意味を真剣にお考え下さい。私も、考えます。次回まとめて、技術論的な部分で触れらえれば良いのですが。

今回のU-19は今まで以上に経験と力がマッチしたチームが作れると感じています。結果的に3位争いをやっても可笑しくはない。
皆さんも期待して、選手選考やチームひまわりの体制つくりを見守っていただきたい。

Lacrosse makes friends and players.

こぶ平

それにしても、遅くないか?っていうかルール変更に関して、若い選手はほとんど意識がいっていない現状で、どうして
新しいラクロスに対する日本の方針や、指針が出せないのか?それがわからない。

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こぶ平
TwitterやBlogにてラクロス情報を発信しているラクロス情報ライター&コメンテーター|【コメント】長年、ラクロスの試合を観戦しながら試合のレポートをツイートするオヤジです。10年目の今年、200試合観戦を目指して、ラクロスの応援を続けたいと願うだけの人間です。ラクロスが、オリンピックで実施され日本がメダルを取るまで、熱い応援を続けます。

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