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【こぶ平レポート】全日本中学高等学校女子ラクロス選手権結果②

第8回全日本中学校高等学校女子ラクロス選手権レポート②

一回戦のみならず、大会全試合で一番驚きの試合だった1日目の第四試合 詳しくお知らせしましょう。

同志社中高 Beat Beans(西日本1位;4年前優勝)対 東京成徳大中高 Brave Youth(東日本4位;3回優勝)

同志社は4年前の優勝から、1時期リセットクリアのような状態が、2年前から復活、関西で断然強いという評判のチームで、昨年は秋大学のチャレンジリーグに参戦、大学のBチームを蹴散らして、最後日本一に輝いた関西学院のBチームに敗れはしたもののリーグ2位のポジションを築かれていました。

一方の東京成徳は、秋から冬にかけてけが人も抱え、半分は高1生のチームながら、年末から選手権直前まで大学のチームと練習試合を重ねて、チーム力を上げてきていました。一世を風靡した成徳魂の継承が知将の叱咤に答えたのかなという事も考えられますが、大学チームとの戦いを勝利で抜けて東の4位ながら自信を持った形で選手権に臨まれたというリサーチもありました。

というような、形で拮抗の予想はしていたものの、関東の強い当りにたいおうできるか同志社?下手をすると一方的という観測もあったのは事実です。

そして運命のドロー 同志社#15のドローからのブレイクランにまず会場が湧きました。しかしそこはBYもあわてず守っての、ターンオーバーを#22が決めきって先制は東京成徳(BY)となります。
しかし、同志社(BB)ドローを支配し速攻から#39の1on1交わしてのショットで直ぐに追いつくと、ここから14分過ぎまでお互いの良さを出す得点が続きました。
BY#44番の圧巻のキープ力からDFを躱してのショット、BB#15のドローブレークにBYも#22のドローからの速攻という具合の攻防が続き3対3残り6分弱。

ここから、同志社BBの圧巻のラクロスが繰り広げられます。それはフィールド演じられたBeansの弾けるお芝居を見ているかのようでした。

BBのラクロス、ドローをしっかり上げてのキープから前への速いランに、空きスペースめがけて残り6人が走る次々にスペースを作って前進、詰められてもキープしながら、飛び込みにパスショット。
かと思えば、キープしながら、ダウンボールに自分で反応、寄せてきた相手(ゴーリーをも)を出しぬいてのショットはとても、美しくさえ見えるほどでした。

このように、東京成徳が翻弄される事は大学相手でもなかったでしょう。又それは強いライドを受けて何もできなかったというよりも、ラン&パスのスピードにつけずにあれよあれよという間の6分間。そして前半終了。6分間で4点を挙げた同志社BBが7対3とリードしました。

これは、エポックメイキングなシーンの連続でしたね。何か、こういう風なら強いよねと、私も考えたりしたラクロスが目の前にあったのですから。これは、後半大変な事になるなと思ったものです。

しかし、東京成徳BYはあきらめなかった。ハーフタイム中の指示はもう、徹底してマンツーマンで負けるなというような事ではなかったでしょうか?躱されていた中盤に圧倒する勢いで仕掛ける東京成徳まず、後半早々にフリーシュートを得る東京成徳。ショットからのブレイクを#44がしっかりしたボディバランスから決めきって反撃開始。
以降、後半に入って、運動量も落ちた同志社を圧倒しだして#22の3得点の追加で一気に逆転へと持ち込んだ。

結果は 同志社 8(#39ハットトリックもリタイア) 東京成徳 10(#22が4得点 #44,#62が2得点ずつ)一昨年の大学選手権の明治対関西学院の試合のリプレーを見ているような、同志社さんにも白昼夢のような試合となりました。

同志社さんのBeat Beansのラクロスと東京成徳さんの粘り強く、あきらめない、でも要所は強いラクロスはとても会場にさわやかな風を呼び込んでくれました。雨が上がったのも好試合の演出に天が味方してくれたのでしょう。

こうして、1回戦が終わり2日目の準決勝は、
横浜市立東高校(EastGirls)vs 日本大学中高(AQUA)、伊奈学園総合(Grasshoppers)対 東京成徳(Brave Youth)となったわけです。

2日目は見られず、結果だけ言えば  EastGirls 対 AQUA 9対3 Grasshoppers対 BraveYouth 2対9 と予想以上に得点さがつきましたが、戦いぶりから言うと順当な、そしてTeen’s Lacorosse ファンには夢の決勝戦になりました。

横浜市立東高校(前年度優勝、2016年ただ、1敗のみで、全国、春のTeen’s、Autumn‘Cup、1年生Cup全制覇)を破るか?
東京成徳(2016年春は決勝で横浜東に負けていますが、伝統の成徳魂の健在ぶりを見せつけた)

3日目の決勝が戦われましたが、結果Reportは次回のコラムで。

関東春のTeen’s Cupは4月に始まります。

こぶ平

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