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【こぶ平レポート】東日本クラブ開幕|クラブラクロスが抱える問題?

6月23日に、関東Teen’s Cupが終了した翌週には、クラブラクロスの最大地区、東日本クラブリーグが本格的にシーズンinとなり、男子チャンピオンリーグも戦いの火蓋が切って落とされました。

今回は、クラブリーグ戦開会式の前後に行われた女子1部、男子チャンピオンリーグの模様と、今後のクラブリーグについて、語らせていただきます。

東日本クラブ・ラクロスリーグ参加クラブは
男子チャンピオンリーグ 1部、2部 8チーム
男子ファンリーグ A,B組各6チーム        合計20チーム

女子1部 6チーム
女子2部 A,B組各6チーム            合計18チーム

と昨年と変わらない。

そして、男女上位3チームが全日本クラブ選手権へ出場できるのも変わらない。
ただ、各クラブの中身に変更があったチームは多い。
そんな中変化の少なかったNeOとFUSIONの戦いは今期の行方を測る上で重要な戦いとなるはずでした。

1部4年目、昨年遂に日本クラブの頂点に立った、NeOと、クラブ選手権、東日本クラブリーグ2位のFUSION。ともに、レギュラーチームに大きな変動がない両チームの戦いは、チームとしての昨年からの進化を為されるゲームと位置付けていました。

結果は、12対3 前半10分までの拮抗から、あとの40分はNeOが相手の攻撃の芽を摘み、自軍の攻撃を、色々なバリエーションで得点に結びつける強さを見せつけた試合となりました。
NeO 6番 2点、12番 11番2点 7番 2点 17番 41番 77番 0番 不明1点 と9名が
得点をした事。その得点パターンが多彩であった事。とても印象的だったのは、11番のフリーシュート。
11mラインから1発で仕留めるのですが、昨年より、姿勢が良く、クロスのボトムが上がり、振りかぶった際にクロスヘッドが、ゴーリーから完全に隠れる。そして、引手が効いて、クロスヘッドが最後に出て来るフォームは、力強さと、取りにくさを増したモノでした。6番のフリーシュートにも通じるものなのですが、11番のそれはより強く打ち出す準備を整えたセッティングに見えました。

対して、FUSIONは立ち上がりの2点でリードを奪い、昨年とは違うラクロスを展開しそうなところが、NeOのディフェンスの対応が速く、その対応に自分たちの攻めのパターンを変える事ができないまま終了してしまったのは、とても物足りない物がありました。
チームとしての、試しが見られたと思われる部分も印象には残っていません。敢て3番24番のドライブを封印しての戦いぶりだとしたら、それに代わるソリューションが明示はされていなかったのが残念でした。17番の今年の切れ具合は「半端ねぇ」レベルだと見えていただけに、その辺りの力を封印して何を試したかったのか?それとも、18番の欠場故に機能しなかったのか、どちらにしても、不完全燃焼で、一酸化炭素ガスに侵されて何も有効策が取れずに終わってしまったように見えてしまいました。

一昨年も、開幕戦1対13という歴史的敗北から秋の決勝戦では2対3 サドンデスで負けるぐらいにまで進化をされました。しかし、それはあまりにも守備的で最後まで勝ち切るにはかなり困難な道のりになると予想され、結果、リーグ戦2位、全日本クラブ選手権2位、全日本選手権は関西学院大学に準決勝で完敗する形になりました。

今年、又ここから、守備的になるのか、それとも Off the Ballの動きを磨いて、MFを含めた多くの選手が得点を重ねるFUSIONらしさを取り戻すのか?注目すべきポイントのようです。ちなみに、The FUSION #23ゴーリー岩田選手健在なのですが、新たに5番21番のゴーリーさんが加入されています。動きは非常に良いのですが、ゴーリーからの指示が不足しています。いきなり、先輩に指示を出せるのか?という思いはあるでしょうが、岩田選手の最大の特徴はその指示力です。そこを越えて欲しいのですが。

確かに、今年のFUSIONの新人は少なく、Fly要員が少ないのですが、それが最大の要因だとは思えません。
タレントが集まる集団が、7月29日の対MISTRAL戦までに全員の動きを進化方向に振れるのか、今シーズンの女子クラブラクロスが面白くなるのかが懸かっているといっても過言ではないでしょう。

10月20日の東日本リーグ決勝戦までの戦いは、始まったばかりです

男子は、チャンピオンリーグ2部のDESAFIO vs RAGGAMAUFFINS の戦いがあり前半5対4も後半9対2トータル14対6とDESAFIOが快勝しています。

この日は、暑かったのですが、それだけではないクラブラクロスの問題が見えてきています。観客面で見るとクラブ選手以外の観客は、女子の場合で実質100名ぐらい。男子は50名ぐらいでした。学生ラクロスよりも観客が少ないのは仕方がないのですが、それ以上にクラブラクロスの魅力発信が望まれます。
学生が、こぞって見に来るような技術的な優位性を示せるのか?それを見てもらうために何をすべきなのか考えて行く事が求められているのではないでしょか?

詳しくは又、考察しますが、何年も少ないスタッフに「おんぶにだっこ」のクラブリーグの体質を変えて行くにはどうすれば良いのか考えませんか?

ラクロスの魅力を、どのように一般に伝えるのか? という視点で。   ラクロス!

こぶ平

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ラクロスが、オリンピック種目となるまで、応援をするときめてから、10年目。年間150試合以上の生
観戦を目指して、ラクレオスを追っかける、「おっさん」ラクロスファン。
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