【こぶ平コラム】女子ラクロスのルール変化がもたらすU-19世界選手権への影響

9月11日と言えば、USでの同時多発テロのあった日ですが、もう17年を経過するのですね。その時は私もラクロスには触れてもいなかったのですが、今年ラクロス、特に女子ラクロスにとっては、歴史上最も大きな変革の決定がなされた事は皆さんご存知でしょうか?

今回ラクロッサーの皆さん、特にラクトレスの皆さんには、是非とも知っておいていただきたい情報ですので、少し紙面を通じて、説明させていただきます。


地殻変動的ルール変更

今年7月男子ラクロス世界選手権(ワールドカップ;以下WCと略記)がイスラエルで実施されましたが、その時の世界ラクロス協会ので、とても大きな変革となる決定がくだされました。

その内容の骨子は
☆10 athletes per side in women’s lacrosse, harmonizing the sport for both men and women.
This rule will be in effect for 2019 FIL World Events.

そして、その目的が
Effectively build relationships and successfully present the case of lacrosse to the IOC, Olympic family, and host cities for the Olympic Games.

国際ラクロス協会のHPからの引用; https://filacrosse.com/fil-general-assembly-approves-sweeping-rule-changes-and-new-strategic-plan-for-lacrosse/
だという事です。

要するに来年のラクロス女子U19WCは10人 4Q(15分)制で行われる。
それは、オリンピックを目指した、ルールチェンジなのですよ、という事です。
そして、男子の国際ゲームも15分4Q制になるという事です。

英国、USのルールについて覗いてみました

England Women’s Rule
https://www.englandlacrosse.co.uk/news-1/2018/8/24/womens-lacrosse-rule-change-webinars

英国は明記しています。しかも、このルールチェンジに関してWeb上でセミナーも行っています。

最後の回は
Thursday 13 September – 7-9pm – https://global.gotomeeting.com/join/362692245 (もちろん英国時間)
日本では昼の12時からでしょうか?
ラクロス関係者は必見ではないでしょうか?

USはよくわかりません。

US Women’s Rule
https://www.uslacrosse.org/rules

US Girls(通常高校生まで)
https://www.uslacrosse.org/blog/us-lacrosse-announces-2019-girls-youth-rule-changes
http://www.nfhs.org/sports-resource-content/girls-lacrosse-rules-changes-2019/

US高校ルールの変更点
https://www.uslacrosse.org/blog/high-school-girls-rules-changes-for-2019-season

新設Penalty Zoneについて
https://www.uslacrosse.org/sites/default/files/public/2019%20ODP%20Girls%20Rules%20Supplemented.pdf

高校生のラクロスで新設されるPenalty ZoneやSelf Startについては詳しく述べてくれています。
という事は、海外試合では新しいルールで実施されるわけです。

日本はどのような状況でしょう?

9月11日の日本ラクロス協会のHPに来年実施される第7回FIL女子19歳以下世界選手権大会(U-19WC)/カナダ へ向けた日本代表チームのヘッドコーチが発表されました。

庄子 寛之氏(東京学芸大学 ラクロス部出身)

このチームが臨む大会は10人4Q(15分)制になるわけです。
それに対する日本の対応はどうなるのか?
日本のルール改正は行われるのか?
ルール改正が行われないとして、代表候補の選出の条件は10人制への移行を意識したものになるのか?

実に興味深い変化です。
そして、この変化が、日本の女子ラクロスに対する要求するものはとても大きい物です。それについて考察すると
共に、今の日本の状況について考えてみました。

皆さん、思い返して下さい、今年6月10日に東京で実施された日本vsイングランド(U-23)の女子親善試合の事を。

結果は 10対8  NCAAの優勝選手が参加してくれていたりして非常に見ごたえがありましたが、その試合は10人制で実施されたことを覚えておられますか?

そう、日本で10人制女子ラクロスの試合が施行され、7月に決められたと考えてみると日本の姿勢もわかると思います。(うがった見方ですが。)これをして、日本の10人制への移行が進んでいるとまでは言いませんが、そういう方向性のようには見受けられます。

そして、もし国内ラクロスがそうなると女子ラクロスがどう変わらないとだめなのか?を考察します。

ルールの詳細はどうなるのかはイギリスをベースに考えると、今までよりアタッキングエリアのゴールより前方が狭い男子ルールと同じになります。という事は6人のフィールドプレーヤーが6人+1ゴーリーのDFに挑みます。
一人の変更がそんなに意味が無いとは思わないで下さい。両チーム1名ずつの減少は、小さくなったアタッキングエリアというより今までのバイタルエリア(これは変化がないでしょう)ではスペースが大きくなることを意味しています。

この為、DFは対応を早くしないと、「フリースペース トゥ ザ ゴールの侵害(フリスぺ)」を取られる可能性は広がります。
ゴール前でのフリースペースは広がるので、オフ ザ ボールの動きをより考えるチームが有利になりそう。
ゴーリーは第7のDFとしての役目が大きく、しかも恐らくフリスぺの対象にはならないので、その守備範囲の広さ判断を求められる事になります。
アタッキングスペース(DFの間隔が広くなる?)はできやすいので、1オン1に強い選手が有利になりやすい。
必然ゴール裏のDFは前からの対応になるので、裏からの攻撃がしやすくなる。
等の事が考えられる訳です。

今回の国際ルール変更に、シュートクロック(ある一定時間以内にショットを撃たなければならない)が採用されるかは定かではありませんが、そうでなくても攻撃のチャンスは増える可能性が高いと見ています(ただ、日本男子学生のロースコアを見ているとそうも言いきれませんが。)

私の認識としては
・個の力を磨く必要は今まで以上にある。
・特に攻撃のオフ ザ ボールの動きを考えられたチームが勝つ。
・ゴーリーは、フィールドプレーヤー以上に動けないとだめだし、クロスのボールリーチの範囲を8mエリアを越えるエリアまで広げないとだめ。
・フリーショットを決める力を高めないとだめ。
という事になりそうです。

これからは、チームの皆さんで考えて下さい。

因みに、先の国際親善試合でMVPはMISTRALの白子選手VPはメリーランド大学のMegan Whittle選手でした。

大きな変化が求められそうな女子U-19代表選手の選出の方針がどのような物になるのかラクロスファンとしては非常にきになりますし、是非協会として、又は代表HCの方針を表明していただき、それに応える選手に集まってもらいたいものです。

そして、この変化に関しては、従来のラクロスの経験だけでは経験の強みがない。今のTeen’sラクロスでも、オフ ザ ボールの動きをしっかり考えてきた、動きの強い選手の経験が必要になるはずです。

運動量の多さだけではなく、そういう経験の多い選手の選出を望みたいです。

日本女子ラクロスのルール変更については、知り得ませんが女子ラクロスのチームは、そういう変化がある事に対応をする準備が必要だと思います。

イングランドのルールだと 10人制ベンチは18人になります。その場合今までのベンチメンバーから外れる選手が出る、もしくはAチームの人数が少なくなりますから、よりチーム内の競争が高まるとともに、Aチームに属せない選手のモチベーションアップの方法を考え直す必要も出で来るでしょう。

実は2021年のWCに向けたフルの女子日本代表を目指す全国強化指定選手の選出方針は運動量を重視した物だったと言われています。
これは、10人制への移行を先取りした日本の方針なのかもしれません。それであれば、U-19もその方針とLINKされた物になるのではないでしょうか?ただ、運動量だけではなく経験値も考えたものはU-19の場合は海外との差をなくす上では必須のかんがえかたのように思います。

U-19の代表選出方針楽しみですね。

そして、いわば男子のルール改正は、それほど影響は大きくはありません。むしろ20分4Qが15分4Qになる事によりよりアグレッシブな攻撃を期待できると信じています。

女子ラクロスは世界に備えて下さい。

オリンピック競技に向けたアプローチだとFILも明確にしています。このルールを適用するのが来年のU-19WCからだというのは、東京オリンピックの先に、中核になる選手へ向けたメッセージのような気がしています。

しかし、アメリカでも高校までは12人、ハーフ制で変わらないようですね。ただし、セルフスタート制は導入されるようです。
それと、新設のPenalty Zoneの考え方は審判が特別の必要になるのでしょう?この辺は日本のTeen’s ラクロスでは導入されるものではなさそうですね。

因みに今年の夏の女子ラクロスは13分ぐらいを目途にWarterBrakeTimeOutが3分導入されました。実質13分の4Q制になったと考える事もできます。そのインターバルを利用して立て直したチームもあれば、逆転を許したチームもあります。実はこの4Q制への移行こそ大きなポイントなのかもしれません。なぜなら、海外のチームはリスタートからの決定力高い傾向にあります。リスタートの機会が2倍になるとするとコーチの対応力も問われる事になります。

恐らく、女子ラクロス有史以来の最大のルール変更に日本が対応できるのか?又各チームも対応をしていかなければならないのではないでしょうか?

緊急提案 by こぶ平


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こぶ平
TwitterやBlogにてラクロス情報を発信しているラクロス情報ライター&コメンテーター|【コメント】長年、ラクロスの試合を観戦しながら試合のレポートをツイートするオヤジです。10年目の今年、200試合観戦を目指して、ラクロスの応援を続けたいと願うだけの人間です。ラクロスが、オリンピックで実施され日本がメダルを取るまで、熱い応援を続けます。

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