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【HOW I COACH】今井彩乃 ーAyano Imaiー

今注目のコーチにインタビューをする HOW I COACH!
今回は関東女子1部出身、現役クラブチームラクロッサーで、今年初めて女子4部のコーチをされたこの方にお話を伺いました。
強くなるために、日本一になるためにと日々練習をしているトップレベルのチームの環境と、4部の環境。学生とコーチのラクロスの価値観が合うのだろうかときになる人が多いと思います。
そこで今回は今年一年間コーチをやられた今井さんの感想をご紹介したいと思います!

今井彩乃 ーAyano Imaiー


【名前】今井彩乃
【年齢】31
【出身地】神奈川県
【現在の居住地】神奈川県
【出身校】明治学院大学法学部
【ラクロス歴】
プレー:明治学院大学2005年~2009年、クラブチームオルカディア2009年~現在
コーチ:武蔵大学AC 2014年~2015年、明治学院大学AC 2015年~2017年、フェリス女学院大学HC 2018年~
<フェリス>
https://twitter.com/ferris_lax
https://www.instagram.com/ferris_lax/
<オルカディア>
https://twitter.com/orcadea
https://www.instagram.com/orcadea/

ー2018年所属チームにおける役割を教えてください
フェリス女学院大学にて、HCとしてチーム全体のコーチングを担当していました。
去年までずっとAC(ゴーリーコーチ)だったので、新しく考えることがたくさんでした。

ー2018年コーチとしての所属チームの紹介&戦績を教えてください
フェリス女学院大学は関東地区4部に所属しています。
人数が登録ぎりぎりというチームで、交代はほぼできないくらいでした。
地区リーグは2勝2敗の3位でシーズン終了を迎えました。

プライベート生活についてお聞きします

ー職業&仕事内容
BtoB向け通信販売のWebサイトのUIディレクターをしています。使いやすいサイトにするために、デザインなど日々考えています。
同時にサービス全体のCXディレクターもやっています。より良い顧客体験のために、配送部分なども含めて課題を発見し、改善案を提案しています。

ー勤務状況
フルタイムワーカーで月~金、朝9時~19時ごろまで勤務、土日祝は完全休みです。

ーラクロス以外の趣味を教えてください
プレステはじめ、ゲーム全般。笑
車でどこかいくのも好きですね!
写真も好きなので、コーチしながら選手を撮ったりします。ちなみにクラブチームオルカディアの一眼っぽい写真はほぼ私の撮影です。笑

ー好きな言葉とその理由を教えてください
・遅すぎることなんてなにもない
Never too late、バスケットボール田臥選手がおっしゃっていた言葉です。何事もやる前から諦めるのはもったいないと思っています。

・やりたいことならなんでやらんの?やればええやん
前職リクルートコミュニケーションズの上司にいつも言われていた言葉です。まさにその通り!

コーチ活動についてお聞きします

ーチームへはどの程度参加していますか
練習:土曜、月1~2回程度(自分のクラブチームの練習もあるため、毎週はいけませんでした)
ミーティング:練習後にあれば

ーコーチをはじめたきっかけを教えてください
今回フェリスのコーチになったのは、ラクロスプラスの募集がきっかけです。
募集要項にあった、「コーチとやってみたいこと:四つ葉のクローバー集め」に心惹かれまして、話を聞きに行きました。笑
これまで1部から3部までコーチとしての経験がありますが、4部は初めてで。
また、ヘッドコーチも初だったのでできるかなと不安もありましたが、「ぜひやってほしい」という熱い幹部からの言葉により引き受けました。

伸びしろたくさんのみんなの成長を助けられるなら、という思いもありましたね。
もう一つのきっかけですが、主将のぴっころと誕生日も名前も同じだったので、勝手に運命感じていました。笑

ー今年コーチをして印象に残っていること
チームのみんなが本当に楽しそうに練習していることです。
とにかく雰囲気のいいチームでした。私も楽しかったです。自慢のチームです。
ミーティングもいい雰囲気で行われており、私必要かな…?と思ったことがあるのはここだけの話し。笑

ーあなたにとってコーチの面白みは何ですか?
どんどんうまくなっていくのをみていられることですね。
はじめは練習試合もボロ負けでしたが、シーズン終盤は負けることが逆に少なくなっていました。

ーあなたにとってコーチの大変さとはなんですか?
私はクラブチームで選手としてもやっているので、そことの日程調整が大変です。
昔の話しになりますが、コーチ2チームとクラブチームの掛け持ちをしていた時は最高に忙しかったです!笑
また、これまで100人に近い大きなチームにいたので分からなかったのですが、少人数ゆえオールコートの練習が組めないんですよね。
限られた人数だとそれはそれで工夫しなければならず、大変でした。(試合中の交代も)

ーコーチをやっていてよかったなと思ったエピソードを教えてください
シュートが決まったとき、アシストしたとき、ディフェンスばっちりで奪い返したとき、ナイスセーブをしたとき、クリアがつながったとき。
みんなが試合で活躍する瞬間すべてで、コーチやっててよかった!と思います。
喜んでいる姿が見られると、嬉しくなりますね。

ーあなたにとってコーチを行う上で大事にしていることを教えてください
・贔屓をしないこと
・全員と会話すること
・選手一人一人の好きなプレー、得意なプレーを伸ばすこと
・いいプレーは必ず「良かったよ」と伝えること
・楽しくやること(いい雰囲気づくり)
以上5つです。
学生のみんなには楽しく、のびのびとやってほしい。それの手助けになるようにと心掛けています。
楽しければ上達も早いです。モチベーションって、とても大事です。
あと、雰囲気が悪ければどんなにうまいチームでも負けてしまうと思っているので、雰囲気づくりも大事にしています。

ーコーチとしての目標を教えてください
昇格の手助けをするのが一番ですが、なによりみんなが楽しくできて、やっててよかったと思えるチームにしたいです。
ゴーリーに関してはベスト12に入る選手に育てたいです。

ー来年コーチを始めようと思っている方へアドバイスをお願いします
私もはじめはずっとコーチ要請断っていました、頑なに。笑
でもやってみるといいことばかりですよ。
プレーヤーとしてご活躍中の方は、自分のプレーを見直すことにもつながります。
また、母校以外のコーチもぜひやってみてください!
雰囲気など違って戸惑うことも多いですが、いろいろな考え方に触れることができ、おもしろいです。
きっかけがないと思う方は、ラクロスプラスのコーチ募集をせひご覧ください。
今回のフェリスとの縁を作ってくれたのは、ラクロスプラスでした。感謝です!

LACROSSE PLUS読者へにメッセージ

ラクロス、学生時代嫌いだったんですよね。笑
でも、大学を卒業してから10年も続けてしまっているのは、ラクロスを楽しい思い出にしたかったのでしょう。
クラブチームでのプレーとコーチの経験で、いい思い出になりました。
選手として10年も続けさせてくれたオルカディアと、コーチとして呼んでくれた武蔵大学、明治学院大学、フェリス女学院大学には感謝です。

社会人になるとラクロスから離れてしまう方、たくさんいると思います。
できれば現役社会人プレーヤーになってほしいですが、もし現役を続けないとしてもコーチなどで関わっていただけると嬉しいです。
(社会人プレーヤーであれば、オルカディアにぜひ。笑)

最後になりますが、4部のチームを見ていて思ったのは、もっともっとラクロスを知れば一気にうまくなれるのにということでした。
できないのではなく、知らないだけという選手がたくさんいます。正直もったいないです。
だから、学生リーグの選手(特に4部!)はどんどん他のチームと交流してください。外に出て行ってください。
どうすればいいかわからなければ、まずレナコス練習会やクラブチームが開いている練習会などに行ってみてください!
自分の可能性を信じて、がんばりましょう!

外部からのラクロスについての知識が少ないのが、4部の現状なのかもしれませんね。
今までコーチはOG・OBでしたという全国の外部コーチが今まで付いていない3〜4部の大学のチームの皆さん、外部コーチを
Lacrosse Makes Friendsの精神で、もっと外部の人とのつながりを求め、チームをもっと開放的にしていくのもラクロスっぽくていいですよね!
もし来年のコーチがまだ決まっていないチームがあればぜひ外部コーチの導入、検討してみては?

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