【こぶ平レポート】クライマックスシリーズ15|全日本大学選手権準決勝考察

ラクロス、クライマックスシリーズ。全国大会。
第10回全日本大学選手権 準決勝の考察です。お互い未知との遭遇から、今の自分達を証明する戦いとなりました。
しかし、第10回大会ぐらい、記念大会で各地区代表が出場のトーナメントでも良いような気がしました。
関東、関西、東海と昨年の3地区代表地区がシードでその他の地区が挑戦するという形いつか見てみたい。



名古屋会場   港サッカー場(天然芝)

男子ラクロス:名古屋大学vs早稲田大学

名古屋大学は1昨年の参加で、関東代表の慶應義塾大学と4Qに追い上げ、7対9という接戦を演じた経験から、ある程度勝負になるという想定で、立ち上がりの攻撃を止めるような思いで試合に臨むのではないだろうかと想像していた。
開始早々のフェイスオフをポゼッションに持ち込んだ名古屋の思惑、1Q15、16分ごろまでは攻撃意欲が守備にも反映をし成功をしていたようだ。
ただ、1Q残り1分を切ったところで、名古屋の追い上げを挫く早稲田主将21番の得点がそれ以降の流れを早稲田に導いたようにも見えた。
2Qに入ると完全に早稲田の呪縛は解かれ、6人が7点を奪う猛攻で試合を決めてしまった。3Q4Qは名古屋に得点を許さず、終わってみれば関東最強のオフェンス早稲田が16対3と完勝する結果となった。

戦前の予想で、早稲田が関東リーグ戦の(勝たなければならないという)呪縛から解放されると書いたが、正にキャプテン21番後藤選手の4点が(菊池選手も4点)牽引する形で圧倒した。
“巧より強たれ‘ 今年の早稲田ラクロスを象徴する試合になった。しかし、名古屋大学がそこまで劣勢に立たされたのは、何が原因だったのだろう。
開始から、守備的にはならず攻めて先制、1Q途中まで2対3と拮抗。そこからのリカバリーができなかったのはひとえに、フェイスオフ(その後の処理も含め)において完敗した事ではないだろうか?流れから、拾ったのだが、 フェイスオフ 22回の機会があり 17対3(不明1)名古屋の3の内1は、ポゼッション直後にパスカットされている。
これは、流れを作るどころではなかったはずだ。守備的に入らない形が、守備的にならざるを得ない結果に追い込まれた。
正に、そこから名古屋の苦戦が続いたようだ。
ファイスオフ、日本の課題でもある。

女子ラクロス:愛知学院大学vs慶應義塾大学

愛知学院大の攻撃が慶應から何点を奪えるかを鍵としたが、慶應義塾も男子の早稲田同様、リーグ戦の呪縛から解放されたのだろう、圧倒的に攻める形で前半8対1として試合を決定づけた。
開始早々、リーグ戦中から得点を狙わず、ゲームメイクに徹していた?慶應32番キャプテンが1分で決めると3分目には33番のランブレイク、4分には32番からのフィードで33番が決めて3対0とした後は73番がインサイドを駆け抜け決める。
前半24分に1点を返されるも、32番キャプテン友岡選手のハットトリックなどで試合を決めてしまった。
後半は1分の73番の得点から、余裕の戦い。最終的には73番伊藤選手が6点を上げる活躍を見せ13対3で圧勝した。
愛知学院大学は、やはりドローをコントロールすることができなかったようだ。

男女とも、関東の圧勝に終わった準決勝。フェイスオフ、ドローについて考えさせられた試合となった。

一方で、圧勝した関東のチームに課題はなかったか?

ドロー、フェイスオフが拮抗した、あるいは負けた時にどうなるのか見てみたいものだ。

しかし、女子の慶應義塾大学に関しては、心配な事がある。早稲田16点を9人で挙げているのに対し、慶應義塾の女子は13点を5人で奪った形であり、アシストも含めてこの5人、極論すれば32番33番72番73番でゲームを作り続けているというのが、目につく。32番の3得点は朗報だが、想定以上のものではない。4人の内2枚が機能を停止するとかなり苦しい事になりそうだ。



大阪会場  ヤンマーフィールド長居(天然芝)

男子ラクロス:京都大学vs東北大学

久々の京都大学に、連続出場の東北大学が挑む図式ではあったが、連続出場の東北大学の東北大学経験値が、久々の京都を上回る勢いで、精神的にも固さが見られたのは京都大学の方ではなかったのか?
先制は京都が上げるも東北32番主将の2得点も引っ張り、東北4対2リードで1Qを終了した。東北の熱き思いの爆発に対し、京都は1Q受けてしまった形ではなかったか?

しかし、2Q早々の17番の得点で勢いを取り戻しチャレンジャーとなった京大が、立て続けに得点を重ね5対4と一気に逆転して、完全に京都のペースになると思われた、2Q東北のチャレンジ魂が勢いを付けさせず、逆に京都マンダウンのチャンスを逃さず、24番のショットで同点に追いつき食らいつくも、ノータイムで京大が勝ち越しの得点を奪いリードで折り返す。このリードが3Qの有利を誘導し3Qで9対5とリードを広げた時には、京都の勝ちの流れは間違いないと信じられたであろう!
しかし、4Q劣勢だったフェイスオフを盛り返し、残り3分を切るころには8対9と東北が京大に肉薄したが、その後のファイスオフから京大のゲームメイクが冴え、最後に1点を加え10対8で逃げ切る形になった。
京大の17番 庄選手はリーグ戦からの流れに乗って3得点あげ、勝利の流れを作っていた。

東北大学は2Qの立ち上がり警戒をしていたはずの17番に得点を許し、京大の息を吹き返させたのが大きかっただろうか?
その後は京大のコントロール下で試合が続けられたようだ。
京都大学は、久々の全国大会で、雰囲気に呑まれかけたチームを鼓舞したという面ではナイスゲームだったといえる。ただ決勝は相手となる早稲田大学がチャレンジャーの気持ちで勢いよく攻めてきて、油断はないことからも、立ち上がりの展開で試合が決する予感もある。

女子ラクロス:関西学院大学vs福岡大学

互いに、運動力に自信を持つ2チームの対戦とみて接戦、延長戦をも考えたが、結果は11対5と関西学院が快勝。実際に流れを追うと、ドローは五分以上に福岡が取るも、その後の関学のライドがシビアで、関学がボールをコントロールする機会が多く、ボールを奪ってからのカウンター攻撃も速く試合の支配を相手に渡し切らない勝利だった。
福岡は、日本代表強化選手の動きがリードし、走り勝ってきたチームだったが、強い選手が関学に封じ込まれて、他の選手が踏ん張るも、攻撃の機会が少なかったようだ。
個々の選手の強さが光る関西学院、10番55番といった選手が目立ちがちだが、関西リーグファイナルで、相手の同志社が反則やイエローフラッグを繰り返した程のラン攻撃は同時多発的なものなのだろう。慶應義塾との攻め合いは近年にない、点の取り合いになりそうな予感がする。

第10回全日本大学選手権も関西vs関東の戦になる事が決まった。
決勝の行方を占う術はないのだが、1Q、1Hの前半のコンタクトで意外に行方が決まる可能性がある。どちらかのチームが受けに回って様子を見ようとした時に決すると。
どちらも様子見をするような試合にはなって欲しくないという意味で、ではあるが。

そして、慶應義塾大学に、受けてしまう可能性があるのではないかと考えたりしている。それは、攻撃陣が限定しやすいという面も持ち合わせているので。
50分トップで走り切る力があるとすると、安定した試合は作れる。もしかしたら、関西学院はそういうタイプなのかもしれない。ただ、それも中盤でライドを受け、自陣に戻る動きを強いられれば状況は変わる。

そのように考えると、女子はお互いの長所をつぶし合う戦いに帰する。

そして男子は、準決勝後に東北大学さんのブログに以下のようなメッセージが載せられた(4年生マネージャーさんより)。
「京都大学の皆さん
もう関東地区代表が学生日本一になるのも飽きました。どうか歴史を塗り替えてください。
関西、九州、中四国、北海道そして東北地区の分までよろしくお願い致します。
決勝見に行きます。本当に本当に応援しています。」

https://ameblo.jp/tohokulaxmgs16/entry-12419880992.html

京都大学男子ラクロス部は熱き思いを背負うチームのはずだ。昨年もそうだった。そして今年期待して見たい。

されど 不遜を承知で予想すると

男子  早稲田 10 対 5 京都
女子 慶應義塾  5 対 5 関西学院   サドゥン・ヴィクトリー   五分

決勝は、駒沢オリンピック公園陸上競技場で11月25日実施される。ここも天然芝での戦いとなる。意外に天然芝の経験の少ない関東勢はどのように備えるのだろうか?そんなところもポイントとなる。

しかしまあ、流石にこの予想は無茶である。

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こぶ平



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設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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