【こぶ平コラム】2018年振り返り|男子全国大学編

ラクロス2018年を振り返るシリーズを複数回に渡り配信します。
今年のラクロスを進化される、ヒントになればという話もあれば加えて行きますので、お付き合いください。

関西地区

5月末の段階で男子学生リーグについて以下のように述べていた。

関西地区は、今年1部に再昇格した京都大学をフィーチャーしていた。

そして、

「京都大学が不在の3年間に台頭をしたのは大阪大学なのですが、過去10年最多優勝は京都大学であり、昨年(2017年)は万感の思いで戦った4回生の力でFALCONSと最高の戦いをしたのが京都大学。今年はどうかと注目していましたが、やはりTopLeagueで決勝まで残りました。1年間公式試合出場禁止の屈辱を味わった、2015年入学の新入部員がその思いを刻み込む1年となる2018年への思いが、強い4回生の魂のプレーが関西を勝ち抜く原動力となり、関西を引っ張ると見ています。」

「関西学院は、昨年惜しくも関西一を逃したものの大阪大学に肉薄し、予選リーグでもフィジカル王者の立命館に唯一黒星を付けたチームです。そういう意味では、今年の関西リーグは京都と関西学院中心に動きそうな気配が漂っています。ただ、準決勝では、神戸、大阪が肉薄をしていますから拮抗している模様です。」
としていた。

そして、結果的には京都大学が1部復帰即優勝となり、Finalは神戸大学と戦った。Final4はリーグ戦1位の関西学院と2位の立命館が有利と思われたが、Up-setで京都、神戸の勝負強さを印象つけた。京都、関学中心で動くという予想は正しかったとも言える。

ただ、同時に

「関東との比較は7月7日の早稲田との戦いにて確認できると思われます。」とした通り春の優勝校関西学院と早稲田の対戦は15:7と早稲田が圧倒する結果となり、全国大会へ向けた警鐘を鳴らした覚えもある。関西地区は、京都大学不在の2015年から群雄割拠状態が続き、京都の復帰した昨年もリーグ戦では5強の争いが激化した。しかし、それによるラクロスの進化という点では1on1からのブレイク中心の局地戦が繰り広げられていて、結果的にこの力にも優位性を持つ関東のラクロスに対抗できない状況が変わりそうにない。
1990年代から2000年初頭にかけて、そのスタイルで1時代を作った神戸大学のようなチームが出てくることを願っている。

今年の全日本大学選手権は早稲田16対2京都と得点だけでみれば、かなり厳しい結果に見える。

北海道地区は大学選手権での勝利は果たせなかったが、3地区と拮抗した力を発揮する事を証明した。北海道と北海学園2強時代の様相だが、一番若い加盟校の北海道科学大学が5位に躍進するなど、地域としての進化を感じさせた。なんとか試合経験を重ねられれば、2019年全国大会で勝利する日が訪れそうだ。

東北地区

今年も、東北大学の強さが目立った。春先に行う関東遠征で力を付けるのではないかと想像はするが、新潟、岩手との均衡も力を付ける過程では見逃せない。

関西代表との戦いぶりも、均衡状況に入り2019年に全日本大学選手権の決勝に駒を進めるだけの地域力は高まって来ているように見える。

2019年注目のエリアである。

試合の移動距離が全国一長い地区というハンディキャップもあるが頑張って下さいと願うばかりだ。

東海地区

2016年大学選手権において、関東の慶應義塾大学に肉迫した名古屋大学が、満を持しての戦いとなった大学選手権。
早稲田相手に、打ちのめされたのはどういう理由が込められているのか?
地区には日本代表を含むクラブチームもあり、練習環境や試合会場については恵まれている地区である。日本代表レベルの選手も存在する。TOPを知るレベルのコーチングで到達すべきレベルの高さを共有できれば可能性は広がる
と思われるのだが。

中四国地区

2018年も、岡山大学の強さが目立つ年となった。この1強時代の継続は3地区戦を勝ち抜けない現状と照らし合わせた時、良い傾向とは言い難い。
過去の状況を見ると、対抗軸としては徳島大学が存在するが中国地区の他大学の奮起を期待したいところだ。
一方2017年四国で2位となりファイナル4に進出したものの準決勝で岡山大学に1対21と大敗を喫した松山大学だが、2018年四国1位から、中四国Finalへ進出4対9と戦えるチームへと進化したのは注目に値する。30人規模のチームでのこの進化は恐らく今年4年生を迎える選手の能力面も注目すべきものがあると考えている。
岡山大学との戦いが熾烈なものとなれば、中四国地区代表の全国への復活チャンスが増えるだろう。

九州地区

2018年度2つの新たな試みに挑んだ地区。
1部2部制にして1部5チームが2回戦(各大学8試合/1シーズン)を戦う。
鹿児島大学が新規参入を果たし、空白県が又一つ減った。
については、リーグ戦では最も試合数の多い地区となり、その経験は進化に繋がると見ている。結果的には北九州市立大学が2017年からの上昇気流に乗って2強の一角西南学院をプレーオフにおいても破り、決勝でも5対6と九州大学に肉迫した。ここも2019年ルネサンスが訪れるのではないかと期待される。
その先には、2013年の九州大学以来の全国大会進出が見えてくるはずだ。
については、北海道科学大学、城西大学に続く、新規参入であり、全国の国立大学に広がるロールモデルになれば良いのだがと願わずにはおられない。
ただ、鹿児島大学のラクロス部設立には、東京でクラブラクロスをされていた方が(Shinji Sonohara?)2011年に転居
2014年9月に薩摩ラクロスクラブを近くの公園で始められたというきっかけがあった。その力が3年半後には大学でラクロス部として戦える集団となった。
しっかり、状況を分析すれば、熊本でも、長崎でも、佐賀や宮崎でもラクロス部が生まれてもおかしくはない。
各地区の連盟でも、この成功例を共有して欲しい。
そして、鹿児島大学さんは2019年度には1勝できるのではないかという期待感を持っているのですが。

関東地区

2018年も男子ラクロスは関東の時代でした。全国大会で勝つより、関東リーグ戦を勝ち抜く方が難しいとか、大学選手権には関東地区から2校は出すべきだとか、議論が百出の状況で、今年はさらに早稲田大学の圧倒的な強さのみに注目が集まった。

●関東のリーグ戦を振り返ると
先ずは、昨年5月のコラムでは、

X「直近の早慶戦を快勝した、早稲田大学と、東商戦で一橋に3対5と得点を取れなかった、東京大学との間には差が
ありそうです。」

X「一方、昨年入れ替え戦を経験した日本体育大学は、屈辱をバネに、鍛えた姿はTop4を形成する可能性は高いと見て
います。」

「昨年初の関東Final4に進出をした中央大学は、目標の定め方がうまく、長期計画でしっかりとしたチームに仕上げるKnowHowが高そうです。今年も安定した戦い方見せそうです。」

X「昨年久々にFinal4に返り咲いた一橋大学は、昨年関東学生では最も良いラクロスをしたチームという記憶があります。そしてプレシーズンでも個の強さを高めている印象が強いので確実にTop4を形成するチームとの印象を持ちました。」

「成蹊、千葉、明治、法政、武蔵に再昇格となった立教については、明確な方針に従って作って来たチーム感がある、成蹊、千葉、武蔵、立教を上位と見ています。特に、サマーから、ウィンター、あすなろにかけて、チームの底上げを担う活躍をした、立教、武蔵の戦いぶりに注目をすると面白いかもしれません。」

「 昨年対法政戦で4Qに大量得点で大逆転を成し遂げた、成蹊は精力的なクラブとの練習も含め、昨年3位の実力は向上しています。Top6との戦いは激しくなる予感がします。」

▲ 「明治、法政については六大学戦や明法戦を通じた印象でしかありませんが、何をブレークスルーにしていくのかがまだ定まっていない印象です。その辺で上位には厳しい戦いを強いられそうです。」
と書きましたが、Xが多い事でもわかる通り、予想と異なる展開も多かったと言える。

しかし、苦戦はしたものの早稲田大学の2013年以来の優勝は下馬評通りであり、週6日練習、アルバイトもしないラクロス漬で勝ち得た当然の勝利だったと言えます。曰く“巧より強たれ”のスローガンのもと究極の攻撃力で掴んだ勝利だったとも言える。その早稲田に対して、関東の各校は果敢に挑んだと言える。

学生No1のディフェンスからのカウンター攻撃で早稲田にあと1歩の所まで迫った東京大学。
その東京大学を最後の15秒までリードをした初のFinal4進出の成蹊大学。
1部復帰最初のシーズンにおいて、優勝した早稲田との戦いを引き分け、リーグ戦4位まで進出した立教大学。
1部2シーズン目にして初めて、一橋大学から勝利を得て5位から2部強豪の東海大学にきっちり勝利し1部常連となりつつある武蔵大学。
は、それぞれの課題克服をできれば、次のステップへの進化を期待させるチームとして記憶に残すべき大学である。

結果的には、リーグ最下位に一橋大学が落ち込むなど激変と均衡のリーグとなった関東地区の優位さはまだこの先も担保された形だ。そして、関東の2部から1部への昇格のハードルは限りなく高い。2部最強の青山学院大学が1部法政大学に挑んだ入れ替え戦ですら、6対10という結果。

想像を絶するような練習を行わなければ、勝てないのが関東地区のラクロスなのである。

2019年シーズン。再び早稲田大学中心に大学男子ラクロスは動く事は確かな気がする。そして東大、慶應義塾の巻き返しはどうか?日体大はリカバリーするのか?一橋はV字復活するのか?立教、武蔵の台頭は続くのか?中央、成蹊のブレイクは?明治、法政、千葉の自分達ラクロスをを確立するのか?

今からわくわくする。

シーズン開始は 2月の東京6大学リーグ戦である。

Enjoy Lacrosse

次回は男子クラブを振り返る。

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編集長LACROSSE PLUS
設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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