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【こぶ平レポート】第10回全日本中学校高等学校女子ラクロス選手権

この時期、ラクロスあまりやっていないのではないか?というお気持ちもおありかも知れませんね。でも、実は大きな大会があります。
3月27日から 第10回全日本中学校高等学校女子ラクロス選手権大会が神奈川県川崎市の富士通スタジアム川崎*2にて開催されます。
ラクロス連盟ラクロス 女子U19世界選手権に参加するかも知れない、選手も参加する大会です。
大学生の新歓モデル試合としては刺激的すぎますが、純粋にラクロスを楽しむ者としては、大学選手権並みの熱い戦いが繰り広げられるので是非多くの方に観戦をしていただきたいと思います。
また、大学ラクロス関係者にとっては、来年のラクロス部の新歓の為に、大学をアピールするチャンスです。
新高3生の皆さんも、大学ラクロス部の事を知りたいと思っています。そんなTeen’s選手が高校で辞めないで、大学でも続けてくれるようなアピールをしてはいかがでしょうか?


全日本中学校高等学校女子ラクロス選手権(以下略して全中高)は10回目を迎えます。
歴代の優勝校は
東京成徳大中高の最多優勝の他、同志社高校、桐蔭学園中高、横浜市立東高校

日本大学中高らの、強豪が名を連ねます。これらの学校の卒業生は日本代表としても活躍されたりしていますね。未来の日本代表(今年のU19世界選手権代表候補)にはなんと16名(22名中)の高校ラクロス経験者が含まれています。
ぜひ、そんな未来の代表候補を見に来てはいかがでしょう?

今年の大会は、出場高校にも少し変動が起こり、過去にはない様相を示している。

出場校を見てみよう。

基本的には 加盟校の多い東日本代表5校(31校/合同チームもある)と西日本(京都・大阪の6校のみ)代表3校が、優勝を争う形だ。

東日本代表
日本大学中学高等学校(関東秋季1位)、桐蔭学園中学高等学校(関東秋季2位)東京成徳大学中学高等学校(関東秋季3位)、大妻多摩中学高等学校(関東秋季4位)、東日本第5代表(21日の決定戦による)
ここ数年優勝も争った、県立伊奈学園総合高校や、パスラクロスで一世風靡した聖ドミニコ学園、日本代表輩出した、都立飛鳥、県立鶴見という高校が今回は出場に至らなかった。

西日本代表
同志社高等学校(関西秋季1位)、立命館宇治中学高等学校(関西秋季2位)関西大学中学高等学校(関西秋季3位)

西日本はお馴染みの顔が連なる。

東日本第5代表決定戦は3月21日に実施され、横浜市立東高等学校、都立立川国際中等教育校、県立横浜国際高等学校、仙台育英学園高等学校の4チームのトーナメント戦で勝ったチームが第5代表に決定する。

昨年は、延長戦で劇的なサドゥンヴィクトリーにて関西の同志社高校が優勝しています。
今年の注目は、関東の秋季リーグ戦(Autumn Cup)にて初めて優勝した日大中高です。
これまで秋季大会のみ優勝を勝ち取れなかった日大中高は、豊富な運動量と高速展開、全員の動きがケミストリーを起こし、得点力のあるチームとなり関東1位チームとして出場をする。秋からの更なる進化を期待しつつ、二度目の日本一への挑戦を見て行きたい。
日大中高は全国大会でも優勝1度、準優勝1度の歴史を誇るが、2016年準優勝以降は

優勝に届かない状況で3年ぶりに壁を越える戦いに挑む訳だ。
今年は歴代最強の噂もあるチームで優勝を目指す事になる。見る者を驚かせるチームだ。

ただし、その前に立ちはだかるのは、強敵ぞろいだ。


日大中高から見ると、、、
第1試合 東日本第5代表
順当に進むと、第5代表は横浜東高校になりそうだ。(ただ、その東高校を破るチームは、さらに強いチームとなります。しかしながら、先ずは東高中心に語ります。)
過去、この東日本第5代表から全日本選手権優勝を成し遂げたチームがあります。
横浜東高はその一つであり、2016年3月の全国大会で、第5代表から秋季1位の伊奈学園総合高校と東日本3位の強豪東京成徳大中高に勝ち切り、決勝では日大中高を破り優勝をしている。
その時の、大会前日の練習は伝説になっても良いようなハードなものだったようです。
今年、その優勝を体験した者はいませんが、DNAは確実に受け継がれている。
第5代表決定戦から注目すべきチームです。

第2試合 東京成徳大中高
順当に進むと、日大中高と準決勝で激突する成徳大中高。全国大会最多の優勝回数を
誇る学校を1から作り上げた智将の、集大成になるかもしれない今年のチーム。

秋のリーグ戦に完敗したままでは終わらないのが成徳大中高チーム。
秋からの進化が進んだチームは、どのようなパフォーマンスを見せるのか?その戦術にも注目をしたいチームです。

決勝戦で当たるかも知れない 関西代表チーム
注目は、昨年優勝の同志社高校でしょう。
ボール際の厳しさでは、関東を勝る強さを見せる学校です。革新的な大きく展開するラクロスを今年も関東で見せてくれるのか、そのダイナミックなラクロスに注目です。

決勝戦で当たるかも知れない 大妻多摩中学高等学校
そのパスや、グランドボールへのアプローチの反復練習は、半端ない。私の感じでは日本一のハードさではないか?そこから生まれた、個の力の強さは他のチームを圧倒する力を持っているチームです。
そのパワーの爆発は、優勝をもたらす可能性を十分に秘めています。その圧倒力に注目をしたい。

最後に取り上げるのは、桐蔭学園中高です。
ラクロスへの意識の高さはTopレベルであり、強力なセンタープレーヤーが牽引する形から全員で得点できるトータルラクロスができるチームとなって来たと見ています。
秋季リーグ戦の決勝では日大中高に完敗をしたが、ラクロスを良く知るヘッドコーチのリードも強化を促進したチームは、順当に行けば準決勝で激突する個の強いチームとの戦いに勝ち残れば優勝に近づくと言える。

新チームになって半年と少しのチームが集結するので、上手く進まなかった時にリカバリーができるチームが勝ち残るのではないでしょうか?そういう意味では、中学からラクロスを行っている立命館宇治中高、関西大学中高はチーム力で勝負をすれば、勝つ道も見えてきそうです。


東日本第5代表決定戦進出の東高校以外の3校についても触れておきます。

☆都立立川国際中等教育校(秋季関東1部ベスト6)
都立北多摩高校を母体として2008年に開校された立川国際校は数少ない中高一貫のラクロス部を持っているのです。3年前からラクロスを熟知する先生コーチのリードで進化を遂げ、2年前に、関東1部で戦いを繰り広げるまでに強化された。そのタフな練習は関東でも指折りの内容で走りに関しては負けないチームとなっている。強化3年目となるこの時期に、全国予選に挑むラクロスには注目をすべきであろう。
強敵横浜市立東高校を破る1番手の学校です。

☆神奈川県立横浜国際高校(秋季関東2部1位)
神奈川県のスーパーグローバルハイスクールであり、今年2月には国際バカロレア認定校となった*1高校です。
生徒の70%が女子とも言われる環境で、ラクロスは進化を遂げ、やはり全員が走り勝負強さを持ったチームへと進化した。秋の関東2部リーグ決勝戦では、1部で力を発揮して、2部をリードしてきた、山村学園に9対8と逆転勝ちをし、初の第5代表決定戦への進出を果たしたチームです。溌剌としたプレーは、サンフラワーズの名前通りの明るさにあふれたもので、代表決定戦においてもそのプレーは変わらないのでしょう。3か月の進化に注目したい。

☆仙台育英学園高校
東日本地区唯一の東北地方に存在する高校ラクロス部であり、男子ラクロス部も存在する。野球等のスポーツも有名だが、上記2校と同じ国際バカロレア認定校であり、女子ラクロスの練習も以前は英語で行われていた逸話がある。
現在も、英語で行われているのか、試合での指示に注目しましょう。
やはり、練習相手が少ない東北地方で、大学との交流もあると聞きます。まずは、1回戦の突破を果たしたいところです。

上記3チームはインターナショナルを意識した(内2校は国際バカロレア認定校)という、いわばNCAAに1番近いチームなのかもしれません。何か、国際試合の様相ですね。

東日本第5代表決定戦は3月21日(木・祝日) 10時から 3試合行われる。開催場所は高校となる為、関係高校に観戦の連絡を取る事が必要です。関係各校にお問い合わせ下さい。
そして、全中高本番は27日28日29日3日間連戦で行われる。そんな関係で体力の面でも進化を問われものとなる。今年はどんなドラマが繰り広げられるのか、是非観戦して下さい。

東日本第5代表決定戦(3月21日 10時ドロー 観戦限定)

応援宜しくお願いします‼️

こぶ平

*1 国際バカロレア認定校
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ib/1307999.htm

文部科学省HPから。
■国際バカロレア(IB)とは
世界共通の大学入試資格とそれにつながる小・中・高校生の教育プログラムのことで、
国際的な視野を持った人材を育成するため、生徒の年齢に応じて4つの教育プログラム
(PYP、MYP、DP、CP)のいずれかを導入している学校が国際バカロレア認定校となります。
2017年6月現在、世界140以上の国・地域、4,846校が国際バカロレア認定校となって
います。

*2 富士通スタジアム川崎 「新たなラクロスの聖地」 アクセス他
https://kawasaki-fujimi.com/access/
https://ameblo.jp/kawasaki-fujimi/entry-12446254114.html
富士通スタジアム川崎 HPから引用

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