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【こぶ平レポート】女子ラクロスU19日本代表にエール②!!

ラクロスの女子U19世界選手権開幕(8月1日@カナダ)まで1週間を切りましたね。
世界選手権に向かう日本代表も7月21日国内での最終調整を終え、7月29日に大会へ向けて旅立ちます。

そこで、緊急コラム「密着取材から見えた”U19代表(ブンブンJapan/仮称)の可能性”」と題してエールを送ります。
是非ラクロスファンの皆様、8月1日からのブンブンJapanの戦いぶりにご注目下さい。
前回は今回のU19チームのポテンシャルについて語りました。

今回はポジション毎に選手の特徴を紹介します。

密着取材から見えたU19代表の可能性

ゴーリー

日本の最大の売り物かもしれない。内田選手(日大2年)永田選手(学習院大2年)の布陣はどのような相手にも心を折らせない芯の強さを手に入れた。特に、内田選手のセーブ、パスカットの動きからターンオーバーへのロングパスは日本チームの最後の砦として立ちはだかるはずだ。

私には、一つのイメージがある。

決勝トーナメントで日本はしばしば最後の局面で相手に点を決められ、同点逆転という場面が多かった。

今回の守護神達は、最後の30秒相手に奪われたフリーシューを見事セーブし、センターラインのMFへロングパス。そこからATへロングパスからのドライブ、ブレイクで勝ち越し、もしくは点差を広げるシーンだ。

きっと、守ってくれる。

ディフェンス

鍵を握るのがDFである。14番主将の井田選手(同志社大2年)を中心に15番森選手(日大高3年)、16番戸村選手(日体大2年)と1on1の強さのセットが外国選手の攻めを食い止めるかがポイントのようだが、実は17番山内選手(南山大学2年)や22番鈴川選手(慶應義塾大学2年)の動きが鍵を握ると見ている。特に鈴川選手は戦術理解においてはチーム一(いち)なので相手のATの動きに対する有効ポジションを占める動きが求められそうだ。1on1の遅れより先にポジションを確保して相手の強引な攻めに対してチャージングを取らせるそういう対応が有効になる場面もありそうだ。その辺を見てほしい。

ミッドフィルダー

多才である。6番山根選手(日体大2年)は文字通りチーム最強のエンジンとして守備に攻撃に全力を尽くす選手。7番小瀬選手(明治大2年)はドローにも力をつけてきた、進境著しい選手。9番の藤井選手(日体大2年)は小瀬選手同様バスケットボールからの転身で見事に花を開かせた選手であり、走る事に関してはチーム一(いち)進化No.1選手だ。そしてドローの鍵を握りそうな10番村田選手(同志社大2年)はその持てる力を発揮したいと思う気持ちを表現して欲しい選手だ。

11番中澤こころ選手(日大高3年)は今年の日大高3冠に燃え尽きることなく、最も高い意識で局面を切り開く力、スピードを持った選手であり攻守の要になりそうだ。12番中澤ねがい選手(日大高1年)なんと15歳で代表入りを果たしたラクロス界澤穂希選手のような才能豊かな選手で11番との姉妹のコンビ(阿吽の動き)は重要な局面で日本を奮い立たすプレーをしてくれるに違いない。18番安達選手(横浜市立東高3年)はチームの為に最後まで走れる選手であり、又スペースへの無私の動きは膠着日本の動きに、良い刺激を与えてくれそうだ。20番山本選手(慶應義塾大学1年)も前線からボトムまでカバーする動きを最後まで続けられる走りに特徴があるのだが、何よりも細身とも見える体のバランスは最高で、竹のようにしなやかな動きで相手のディフェンスを破ってくれるはずだ。

この多彩な、多才なMF陣織りなす攻めは、縦の糸と横糸がうまく絡み合う着物のようなエレガントな物になるはずだ。

アタック

必ず、点を取ってくれるそんな強さを身に着けた最強軍団である。1番ジョーンズ選手(立教大1年)は苦手の走りにも進化を見せ、絶妙のポジショニングから魔法のようなショットでポイントを重ねる、正にNo1くノ一と評したい。4番石井選手(同志社大2年)は自分にボールを回せという貪欲さを身に着けた。
ショットの上手さはNo1だけにインサイドの飛び込みを生かしたいところだ。5番冨森選手(東海大学1年)ぶんぶんJapanのエースは誰かと問われれば誰もが応えるのが「ミホ」選手。高校時代からその左からのショットの威力は定評があったが、代表になりそれを生かすプレーを考えるようになった。大会の得点王を期待される選手に注目だ。

そして最後にベンチ外となった8番佐藤選手(東海大1年)はここをステップにセーブに磨きをかけて世界の壁となりうる選手であるし、13番岡田選手(明治大2年)は故障で惜しくもベンチ入りを逃したが、しっかりとした治療を受けて、リーグ戦でも力を発揮できそうなレベルであり、将来の日本代表のエンジンになって欲しい選手。19番北浦選手(関西学院大2年)は育成に定評のある関西学院で鍛えられ、新しいトレンドの野球部出身者として誰にも負けない強烈なショットを引っ提げて日本代表に進んでくれるはずだ。そして、21番清田選手(大阪市立大学2年)はその身体的なポテンシャルは一番高かった。

これからのハードな練習が、日本では稀に見るプレーヤーになる可能性を開いてくれるはずだ。

U19 ぶんぶんJapan チームの根幹は 主体性の発揮 だった。

最初は主体性の見えなかった選手達も、発信し表現することを楽しむ中で二回りも三回りも成長した。
後はその力を爆発させるだけだ。

私が、敢てチームに贈る言葉は 「破天荒であれ!」 かもしれない。

ラクロスのTop4 アメリカ、カナダ、オーストラリア、イングランド はラクロスIQも高い、そして勝ち方も知っている、それは論理的だと思っている。

ならば、日本はラクロスを楽しみ、予測できないような新しいラクロスを魅せるつもりで「破天荒なラクロス」を見せて欲しい。

最後にチームの事ですこし。
GMが置かれたが、単にチームマネージメントの為ではなく、選手のメンタルサポートを重点的に支援できる体制で臨むチームとなった事は、他のスポーツにも先駆けた事だったと特筆できる。
ヘッドコーチの意向も、全力を出せるようにコミュニケーション作りを鍵に1on1の力を持ったチームを作り上げた。これまでの代表チーム作りにはないアプローチは、きっと良い結果を生んでくれるに違いない。

皆さん応援して欲しい。今までにない最強の女子ラクロスU19日本代表チーム(ぶんぶんJapan(仮称))を。

7月29日 羽田空港から出発する

こぶ平

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