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【こぶ平レポート】クライマックスシリーズ⑩関東中高生秋季リーグ1部決勝トーナメント

ラクロス、全日本大会へ向かうもう一つの戦いがあります。
全日本中高ラクロス選手権(2019年3月開催予定)に向かう関東・関西中高リーグの決勝トーナメントが始まりました。

先週末の関西の決勝戦、順位決定戦、関東の決勝トーナメントの結果をお伝えします。


関東地区

関東地区1部準々決勝 @埼玉県民活動センター
11月10日(土)10時ドロー
桐蔭学園中高(A組1位)vs目白研心中高(D組2位)
大妻多摩中高(C組1位)vs立川国際中等教育(B組2位)
東京成徳中高(B組1位)vs横浜東(C組2位)
日大中高(D組1位)vs聖ドミニコ学園中高(A組2位)

結果は
桐蔭学園中高 6-3 目白研心中高
大妻多摩中高10-3 立川国際中等
東京成徳中高 7-6 横浜東
日大中高 13-1 聖ドミニコ学園中高

勝ち残った 桐蔭学園、大妻多摩、東京成徳、日大チームは、全日本選手権への出場権を獲得した。
桐蔭学園は6年ぶりの全国大会進出となった。その他の3校は連続出場になるが、大妻多摩は第5代表からさらに進化した形になった。

一方で連続出場を続けていた伊奈学園総合高校は残念ながら出場ができなかった。ただ、若手の多い伊奈学園は、12月の新人戦に向けて進化を続けておられるだけに、来年は又様相が変わる事が予想されている。
又、予選で大妻多摩に敗れ、東京成徳との戦いに臨んだ、横浜東高は、非常に良いラクロスを展開しながら終盤大逆転される結果となった。 しかし、2015年度(2016年3月)の全日本選手権では、秋の大会で負けた横浜東が、5位決定戦を勝って東日本第5代表となり、そこから日本一の座を獲得している。
その再現が可能なチームのようだが、次の順位決定戦でもタフな試合を求められる事は間違いない。
その他の試合は予選1位校の順当勝ちにも見えるが、桐蔭学園はやはり天敵と言える目白研心にてこずったのかもしれない。しかし最後は確実に点差を付けて勝ち切った辺り、昨年から、春からの進化を感じられる。
大妻多摩は、練習で培った運動量をベースに、アタックの徹底した攻撃は崩れない強さを実証した形である。東京成徳は、リードされても、逆転する強さが新チームにも継承されている。
そして、圧巻は日大中高の強さだろう。大学生との試合を通じてディフェンスの甘さもなくなり、進化した攻撃と合わせて強力なチームになったようだ。実際に進化した日大チームを見てはいないので、この先の事は分からないが、今季言われていた、日大中高中心の秋季リーグという事は明らかなようだ。
敗者は、後日行われる東日本第5代表決定戦へ向けた戦いに挑む事になる。
目白研心は、確実なラクロスで安定感があるチームとなったが、ここから先の進化は色々な要素が必要になりそうだ。
立川国際は、6年計画の3年目ぐらいになるのであろうか、やはり中高一貫の強みを生かしながら、次のステップへ進む段階に来ていると感じる。
そして、聖ドミニコ学園 往年のCheersラクロスの復活までもう少しというところまで来ているのではないか?試合後に対戦チームのコーチから学ぼうとする姿勢がある限り、進化は続くと思う。

今回の関東Top8において特徴的な事が1つある。
横浜市立東高校以外の7校は中高一貫チームなのである。高校ラクロスというカテゴリーではこの経験の差は大きいということなのだろう。
ある意味、高校から始める選手ばかりの、横浜東がTopを維持している事に驚きと、凄さを感じる。
ただ、今新チームになって顕著になった中高一貫校の台頭が、春のTeen’sCupまでの間に様変わりするのも又、Tee’sラクロスの特徴でもあり、大学ラクロスにも共通することなのだ。

改めて、過去には東日本第5代表から全国優勝を果たした学校も存在する。中高生は3月までの4か月で大きく進化が可能な年代なのだ。

関東地区中高ラクロス秋季リーグ2部 準決勝  @都内
山村学園vs渋谷幕張
町田総合vs横浜国際

結果は
山村学園8-5渋谷幕張
横浜国際9-6町田総合

横浜国際校がシード組の町田総合高を破ったのは興味深い。グラウンドの全面芝生化というような環境面での進化もあるのだろう。パステンポも良く、又走る所は走るバランスの取れたチームは、進化を続ければ次の1部を狙うチームの高校となるはずだ。女子が男子生徒の3倍在籍する(400人以上)県立高校でNo1スポーツとなれば、又注目度も高まると思われる。
東京外国語大学とのプログラム提携がある訳で、ラクロス部だって提携するのも良い刺激を与える事になるのではないか?(東京外国語大学は3部との入れかえ戦に2年連続挑戦しているが、果たせていない昇格に向けて)

勝者は、11月23日に行われる、決勝戦に勝つと、3月に行われる東日本第5代表決定トーナメントへ進出する。

今後のTeen’s 関東の予定
11月17日(土) 1部 準決勝 と敗者復活戦1回戦 @都内
敗者復活戦
目白研心vs立川国際
横浜東vs聖ドミニコ学園

準決勝
桐蔭学園vs大妻多摩
東京成徳vs日大

場所時間の詳細は、関係学校にお問い合わせ下さい。

関西地区

関西地区Teen’s秋季リーグ決勝トーナメントも実施され、優勝や全国大会出場校が決まった。

◉関西地区準決勝&順位決定戦
11月11日(日) @同志社高校
9時から 準決勝
立命館宇治(B組1位)vs関大中高(A組2位)
同志社(A組1位)vs箕面自由(B組2位)

5位・6位決定戦 京都外大西(A組3位)vs洛水(B組3位)

結果は
準決勝
立命館宇治 10-9 関大(サドゥン・ヴィクトリー)
同志社 28-0 箕面自由学園

3位決定戦
関大 10 対 4 箕面自由

決勝戦
同志社 13 対 3 立命館宇治

この結果、下記順位となり、例年通り3位までのチームが全日本中高ラクロス選手権に出場する予定。
1位:同志社
2位:立命館宇治
3位:関大中高
4位:箕面自由
5位、6位戦の結果は不明。

例年と変わりがない3校となったが、中高ラクロスの広がりに関しては課題というか、そういうムーブメントはないのだろうか?
男子には、興国高校のラクロス部ができたのだから。もっと、大学チームの関係が進むと良い方向に進みそうだが。

いずれにしろ、
関東地区 桐蔭学園、大妻多摩、東京成徳、日大
関西地区 同志社、立命館宇治、関大

の全国大会出場が決まった。

残る座は一つ。

Enjoy Lacrosse!

Lacrosse makes friends and players.

こぶ平

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