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【こぶ平コラム】2017年ラクロスの総括

ワールドゲームズへの選手派遣は画期的だったのですが、W杯の代表とともに、選手の選考と強化プログラムがTop国や伸びてきた国とは(イスラエルやスコットランド、ウェールズ、ドイツも)差が大きくなっている。(当然のことながら、選手スタッフの個人負担は大きい状態。ただ、これはマイナースポーツの宿命ですが。)
クラブチームが強くなるには、環境面の整備は急務だと思われるのですが、それは各協会の自主性の名のもとにクラブリーグの幹部が色々やっているのですが、負担が大きすぎるようにも思う。(これを解消するには、金銭的な事が重要になってくるのだがそれは、クラブのスポンサーシップを認めて行く事で緩和されるとも考えている。)
実際クラブ関係の方からはもうこれ以上クラブが増えても会場探しから、スケジュール、審判の確保等で無理という話も聞いたりしている。

男子クラブの場合、それを選手たちのスポーツ好きの精神がカバーしているようにも思うのです。
大学からクラブへ進んで、ラクロスを続ける選手の割合は減少しているというのが現実です。そしてその状況では世界のラクロスと差が出てくるのだという事を、もっと真っ向から考えていく年だったと思います。そういう意味でクラブラクロスの岐路に差し掛かったと思います。

来年2018年7月12日からイスラエルで男子のラクロスワールドカップが開催されます。Topを含め8か国以上が既に代表選手を決めて強化に入っています。しかし、日本はやはり女子同様に年明けから選手選考。月二回の練習で選手任せが中心な事は変わらない。

ラクロス協会が協会費で賄われている限り、学生中心が変わらないのであれば、別の資源確保を考えなければ、又それを容認するような形が出なければ、オリンピック種目に、もしなれたとしても活躍はおろか数年のうちに出場さえ危ぶまれるようになる(バレー、バスケ、ホッケー、女子サッカーでさえ同じ道を歩んでいるのは分かるはず。)

今年ラクロス協会は、今までの非公認団体から、国が認める公認団体に変わろうとしている事は分かっている。ただ、観客の、いやもしかしたら、選手の大半も分かっていない可能性があるという事実は、今はやりのコンプライアンス遵守の精神から一番離れている事なのであって、一般に向けてもっとしっかり宣言をし、いつまでにどういう形にするという事を示し、結果を報告することが本当の社団法人等の公的な責任なのです。

そういう意味では、それらの情報を求めて得られなかった事は観客の多くの不満だったと伝えたい。もし、そんなことは伝える必要がないという認識なら、相撲協会となんら変わらないのです。

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