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【こぶ平レポート】第9回全日本中学校高等学校女子ラクロス選手権を応援しよう!

ピョンチャンオリンピックパラリンピックも終わり、今年はサッカー男子ワールドカップに向けて日本のスポーツの関心が移るのだと思いますが、実はその陰でラクロスの男子ワールドカップも7月12日からイスラエルで開催されます。
これは、ロシアでのワールドカップ開催よりも、イスラエルで初めて国際的なスポーツの大会が開催される歴史的にはとても注目すべき大会なのですが、話題にはなっていないですね。もっと盛り上げたいのですが、先ずは、オリンピック種目にもなっていないと4年に1度の注目も得られないのが現実なのでしょう。

しかし、国際ラクロス協会も活動を強めて、2028年USロサンゼルスオリンピックに、東京オリンピックの野球のような特別種目として開催をアピールしているようです。壁は厚いかもしれません。ただ、野球と違って開催国USAがプロも含めて全面協力に動いているようなので、現実性に乏しいわけではないと思います。

もし、2028年のロサンゼルスオリンピックの種目にラクロスが採用されれば、日本の出場の可能性は極めて高く、入賞圏にいてこれからの強化次第ではメダルだって狙える位置にいる事は知られていないようです。

10年後に日本代表の主力になってくれるだろう、世代は実は今は中学生高校生だったりします。もちろんベテランとの融合にもなると思いますが。
そんな中高生ラクロス。男子は全国でわずか5校しか実施されていませんが、女子は全国で40校近くの高校でラクロスが行われています。
女子ホッケーの83校1,381名には及びませんが、関東関西ではリーグ戦も行われ、ラクロス的な良さとしては大学との交流もあり春、秋のリーグ戦と全国大会、新人戦等活発な活動が実施されています。(因みに、ラクロスの盛んな神奈川県には女子ホッケー部のある高校はありません。面白いですね。)

そんな次世代を担って欲しい、女子中高生ラクロスの全国大会が、来る3月26日(月)から、神奈川県川崎市 富士通スタジアムで開催されます。
昨年の開催も同じ富士通スタジアム川崎でした。大会の様子は以下、富士通スタジアムのHP/ブログから。
https://ameblo.jp/kawasaki-fujimi/entry-12258606197.html
https://ameblo.jp/kawasaki-fujimi/entry-12260160029.html

決勝戦
https://ameblo.jp/kawasaki-fujimi/entry-12260653076.html

参加は8校(西日本/関西3校、東日本5校)となっており加盟数の多い東日本の学校の出場枠が多くなっています。

実は参加校はここ2年大きく変わっていません。関西の3強、関東の4強は順位こそ違いますが、同じ顔触れです。

同志社高校、立命館宇治高校、関西大学中高、東京成徳大学中高、横浜市立東高校、埼玉県立伊奈学園総合高校、日本大学中高さんです。中高一貫校が半数で、高校から始めても強くなれる要素が大きいのは大学と同じです。

そんな中、東日本の第五代表がここ数年違った顔ぶれで、一昨年は4強の一つ横浜市立東高校が第五代表からの日本一を獲得するというドラマを演じています。昨年は第五代表は埼玉県立熊谷女子高校が初めて獲得し全国大会へ駒を進めています。
そんな中東京成徳大学中高がその横浜東高校を破り女王の座に返り咲きました。

そして今年、昨日大妻女子大学多摩キャンパスで行われた東日本第五代表決定戦で最後の出場校が大妻多摩中学高校に決まり、全8校が出そろいました。
【参加校】
①東京成徳大学中学高等学校/BRAVE YOUTH|(昨年優勝/過去4回優勝)関東1位
②横浜市立東高等学校/East Girls|(1昨年優勝)関東2位
③埼玉県立伊奈学園総合高等学校/Grasshoppers|(昨年3位)関東3位
④日本大学中学高等学校/AQUA|(昨年4位/優勝1回)関東4位
⑤大妻多摩中学高等学校/Kotackers|(久々)東日本/関東5位
⑥同志社高等学校/Beat Beans|(昨年準々決勝/東京成徳と大接戦。優勝1回)関西1位
⑦立命館宇治高等学校/Cherrys|関西2位
⑧関西大学中等高等部|関西3位

第1回 2009年 東京成徳大学高等学校
第2回 2010年 東京成徳大学高等学校
第3回 2012年 桐蔭学園中学高等学校
第4回 2013年 同志社高等学校
第5回 2014年 東京成徳大学高等学校
第6回 2015年 日本大学高等学校・中学校
第7回 2016年 横浜市立東高等学校
第8回 2017年 東京成徳大学高等学校

Teen’s Lacrosseの場合春のリーグ戦で高3生が引退し秋期リーグに高校2年生を中心にした新チームがスタートします。全国大会はいわば完成途上のチームによる戦いとなるのですが、桐蔭学園等高校3年時の部活禁止の学校もあり、集大成の大会と位置付ける向きもあります。

そんな全日本中高女子ラクロスの展望も少し書き添えます。

全日本選手権に出場するTop校ともなると、地域の大学2部リーグの実力を有し、中には大学1部のチームと戦えるレベルの学校が多いのです。シーズン前のこの時期には大学1部のチームに勝つこともあります。そんな力のチームの激突は以下の勝ち上がりとなっています。

【選手権トーナメント】

大会の注目は、東京成徳大中高が万全の準備で2連覇を成し遂げるか?超高校級のサウスポーを擁する横浜市立東高が雪辱を果たすのか?
それとも、同志社高が昨年見せたダイナミックなラクロスで復活を果たすのか?
伊奈学園総合高はずっと拒まれ続けた優勝を勝ち取れるのか?というような事だと思われます。

準々決勝の注目①
関西1位の同志社vs日大中高(関東4位)
昨年優勝した東京成徳を前半大量得点で大いに苦しめた同志社が昨年の雪辱を期して臨むが、第1の関門が日大中高。関東U18選抜にも人材を配し、日本代表のエッセンスも取り込まれたAQUAは強力なエースだけのチームから全員が動けるチームに進化をしている。

準々決勝の注目②
東日本第5代表を勝ち取った大妻多摩中高は、秋から大きく成長したチームの一つ。その秋からの成長が王者東京成徳にどこまで迫れるのか。59番68番82番のトリオはAクラスです。

さらに準決勝、3位決定戦、決勝の4試合はぎりぎりの激しいボールの奪い合いと、大学生顔負けのプレーに注目です。

第9回 全国中学校高等学校女子ラクロス選手権大会

【大会名】第9回 全国中学校高等学校女子ラクロス選手権大会
【主催】全国中学校高等学校女子ラクロス連盟
【日時】3/26(月)、3/27(火)、3/28日(水)
【試合方式】前後半(各20分) ※女子のみ
【入場料】無料



なお、この試合予定は昨年度のスケジュールに準じた予定表であり、実際のスケジュールは関係各校にご確認ください。

【会場】富士通スタジアム川崎
〒210-0011 川崎市川崎区富士見2-1-9(旧:川崎球場)
※JR線「川崎駅」下車 徒歩15分 または川崎市バス「教育文化会館前」下車3分
※当日はたくさんのご来場者がおり、大変混雑いたします。公共交通機関のご利用にご協力をお願いいたします。

大学ラクロスの皆さん、大学の紹介をする良い機会だと思います。一般のラクロスファンの皆さんは平日は厳しいでしょうか?しかしながら、試合の迫力は大学リーグを彷彿させます。ラクロスシーズン開幕、最初の公式戦。是非ご観戦下さい。

こぶ平

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