【こぶ平ラクロス】2019年を振り返りながら2020年は?|女子ラクロス関西編

女子ラクロス振り返り、大学関東1,2部、北海道地区、東北地区、東海地区の女子を振り返りましたが、StayHomeにもかかわらず、関西編が遅れていました。久々に大きな動きが見られた関西地区女子。

振り返りは、長くなりますがお付き合いください。

関西地区1部を振り返ります。

2019年女子ラクロスの変化予想。以下3点はおさらい

① 攻撃の優位性が高まり、得点力が重要になる。
② 試合時間がトータル10分(大学、クラブでは)延びる事により試合での得点は増加する。
③ スペースが大きくなり、ポゼッションラクロスではなく、パスを武器にしたファストブレイクがブレイクスルーになる。

という事だった。

そういう見地から見た時、関西1部は、意外な結果が表れた地区だったと言える。ただし③については、全日本大学選手権の決勝戦で見せた同志社大学のプレーぶりがその傾向に有ったと見ていた(顕著に出たとは見ていないが、詳細は後で述べていく。)

1) 1試合当たりの平均得点合計が2.4点(しか)上昇している。
2) 7チーム中6チームが得点を伸ばした中、得点を下げたのが上位の1チームだけであった。
3) 7チーム間で拮抗した戦いとなった。

関西地区は2018年までは、関西学院、同志社、関西、立命館の4強、特に関西学院の全国優勝が強い印象の残るリーグだったが、2018年における立命館大学の降格により公立大学と龍谷大学の台頭という変化が見られてきた。
そして2019年、前年4位の座を奪取した大阪教育大学に替わり、2部から再昇格した、神戸大学が4位の座を奪取し、リーグ戦では最終的に関西1位となった同志社大学に勝利し、3位の関西大学とも引き分ける拮抗力を見せた。その神戸大学も5位の龍谷大学には9対10で敗戦を喫した。
これが、関西地区男子に見られる低得点の拮抗ではなく、昨年日本一となった関西学院が戦力を保っていたレベルでの拮抗であることに注目したい。
そして、昇格直ぐにファイナル4に進出をした神戸大学が示したように、1部と2部の差が少ないリーグでもあると言える。
そして、リーグとして、関東地区に迫る勢いが見えたという意味で記憶に残る年になった。

では何が、その覚醒をもたらしたのか?詳細を考察してみよう。

他の地区同様2年の変化を表にしてみた、そして全国大会で戦った関東1部の結果も併記する。そこからは関西地区独特の現象が浮かび上がる。

2018年から2019年の1試合当たりの平均得点合計が2.4点しか上昇していない。これは関東、東海、関西の大規模リーグの中で最小得点増である。
ただし、これは、リーグ戦上位2校 同志社大学の微増、関西学院大学に至っては唯一の得点減少チームとなった事が主たる要因である。そして得失点差に至っては飛躍を見せた神戸大学、最下位の大阪大学以外の5チームは下げている。

これは、関西地区独特の現象である。
この現象の主たる要因は2つあると考えている。
① 下位校の得点力の増加
② ポゼッションラクロスからの変革を目指したラクロスをするチームが増えた。

②については、実は関西のチームのラクロスを見たのは、全日本大学選手権での同志社大学だけなので、こういうチームが増えたのではないかという、思いなのだが、是非実際はどうだったのか教えて欲しい。

そして、②の結果として、①に繋がったのではないだろうか?

根拠はある(ただ、希薄だが)

関西学院大学の得点減と失点増がその主たる現象である。

2019年シーズンが始まる前に、私は予想として関西学院大学の大学日本一の可能性が高いと見ていた。それは2018年の日本一チームからの残留者も多く、2年生からの台頭も予想されたからだ。
実際に、春の関東遠征で強行軍にも関わらず、クラブ、大学チームに対して優位を見せていた。
しかし、結果的に得点減の失点増。最終的にはリーグ戦は全勝した物のプレーオフでは、リーグ戦で苦しんだ同志社大学に屈している。これは、ここ数年の関西学院大学が攻守両面でポゼッションラクロスに対応し、運動量豊かに特に守備の面で強さを見せて結果を出していただけに、10人制への移行時にも同様以上の差が出るものと思われていた戦前予想に反するものだった。

結果的に関西学院大学の、得点は下がり、失点が増えた。想定外の事が起こったはずだ。

もし、ポゼッションラクロス同士の戦いとなっていたら、関西学院の優位は崩れなかったはずだ。それゆえに、ポゼッションラクロスに対してファストブレイクのチャレンジがあったのではないかと考えた。
サッカーというゲームでは、バルセロナ(スペイン)というチームのポゼッションサッカーに対して、レアル・マドリードに代表される、カウンターをベースとするサッカーが凌駕する時代を招いた。
同様の可能性を、10人ラクロスに期待したのだが、関東地区では中々見られなかった。しかし関西地区では、そういう変化があったのではないか?
これは、全国大学選手権決勝戦の 対 立教大学戦の第2Qに魅せた、同志社大学のゴーリーが前に出てカウンター攻撃を演出し逆転したシーンでその変化の想いを強くした。

どうだろう?是非関西地区のゲームがどうだったか教えて欲しい。

ここで、下の表をみていただきたい。関東リーグ1部の結果だが、1試合平均の得点は関西地区より1.5点多い。
その中でも圧倒的に得点を伸ばしたのは、全日本大学選手権において優勝した立教大学であるが、そのスタイルはポゼッションラクロスだった。(ただしフライを多用する男子的なポゼッションラクロスではあったが。)

最終的には、関西学院を破った、カウンターラクロス(っと完全に言い切れるわけではないが、傾向として)の同志社大学が
2Qで逆転をしたものの、立教大学の対応力に屈した形だが、若手の台頭によりそのポテンシャルを十分に見せつけた
と言える。
それまでの歴史では、関西学院以外は関西のチームが関東のチームに勝てそうになかった10年の変換点になったのでは
無いだろうか?

同志社大学については、昨年の終わりにヘッドコーチにお聞きした事で印象的だった事がある。
・実際にはディフェンスに対する要求がメインだった。
・攻撃面に関しては難しい事は要求しなかった。

結果的に、選手のポテンシャルを生かした、早い、速い攻撃を選択されたのではないだろうか?そして、その攻守の要に
2年生が居た事は、2020年への進化の可能性を感じさせるものだ。

一方で、優勝候補と考えていた関西学院の脱落というのはどう考えれば良いのだろう?

これは、その強みが10人制のラクロスでは、むしろ集約され、相手チームからすると抑えどころが明確になり、2名分の力の格差がなくなり拮抗度の高さに繋がったと思われる。そこにはチームとしての硬直化があったのかもしれない。
恐らく、決勝戦で同じタイプの立教大学と戦ったとしてもフレキシビリティの差が出ていたのではないか?
実際2018年の全日本選手権準決勝でMISTRALのパスラクロスに屈した1Hの結果から見ても、距離感のあるラクロスに対してフレキシビリティが少ない予兆はあった。

2020年では 例えば アタックの 6の力を7にするような動きの変化が求められるはずであり、又必ず、新しいスタイルのラクロスを見せてくれるはずだ。

最後に、躍進した神戸大学と龍谷大学についても述べておく。

<神戸大学>
ご存知の通り、男子ラクロス部は日本をリードした時代もあり1部リーグのTopレベルを維持しているが、女子は3年前に1部に昇格した時は1期で降格の憂き目に遭った。その前後日本代表選手を輩出するのだが、チーム力では1部に留まる事はできなかったが、12人制で再昇格を決め、10人制になっても1部で一気にファイナル4へと進化した。
2019年の1試合の平均得点数は9点を越える。前回の昇格時より格段の進化を見せた。これは男性コーチにより男子的な10人制ラクロスの理解が進んだのではないのだろうか?
関西を制した同志社大学をリーグ戦で破った2019年。2020年はその真価が問われる事になる。10人制ラクロスへの理解を深化させたチームプレーを魅せて欲しいものだ。

<龍谷大学>
2018年に比べて2019年で、1試合の平均得点を4点近く伸ばしたチームである。どのようにして得点力を増したのか?
非常に興味深いチームである。その攻撃を進化させ、ディフェンスを理解すれば、ファイナル4に入るのが当然になる。
ディフェンスの強化。ラクロスにおいてはこれが一番難しい。それよりも圧倒的な攻撃力を付けて行くというのも一つの方法である。2020年どういうチームになっているのか。

今年、短期間で守備の強化まで進められるチームは多くないと見ている。それよりも攻撃で圧倒するそういうチームが関西で出てくると面白いのだが。

関西地区については、2部についても語りたいのだが、少々ページが足りない。いずれ語らせていただく。

次回は、中四国、九州地区の話をする。

こぶ平

関連記事

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。