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【こぶ平レポート】ラクロスの全国大会とヒストリー|クラブ選手権編

各地で全国大会に向けた戦いが最終章を迎えていますが、今年は全日本選手権決勝が京都の西京極球技場で実施される事もあり全国大会の情報を先取りでお伝えして、多分1チームは入るであろう関東のチームの紹介とか、それを破る事を目論む各地のチーム情報や、全国大会の歴史を紐解くヒストリアをシリーズで紹介したい。

先ずは、最初に始まる、全日本クラブ選手権から。(全て敬称は略させていただきます)

全日本クラブ選手権は1999年に第1回が開催されている。

1991年 東日本クラブリーグ戦(男子)が始まり東京ラクロスクラブが優勝した時から9年の年が経っていた訳だ。
栄えある第1回出場チームは

男子
ADVANCE-HANGLOOSE(東日本1位) VALENTIA(東日本2位)
HELP(西日本1位)ナニワラクロスクラブ(西日本2位;現在のNLC HORNETZ)

女子
神戸ラクロスクラブ(西日本1位) FORZAラクロスクラブ(西日本2位)
WISTERIA(東日本1位) MISTRAL(東日本2位)

優勝は
男子 ADVANCE-HANGLOOSE  女子 WISTRIA
だった。

関西の女子クラブチームは、神戸LCがWISTERIAとともに1993年の全日本選手権に女子クラブとして初参加されたチームだが、発展的解消?FORZAは、2016年最後にリーグ戦に参加はないものの、キッズラクロスへの取り組みとか地域ラクロスの発展に繋げていそうだ。

しかし、この5年間の中で、今も全国大会に出続けているクラブは、男子ADVANCE-HANGLOOSEと女子MISTRALだけなのは興味深い。今年20回目を迎えるクラブ選手権、クラブラクロスの歴史に新たなページが加わる。
是非、近くのクラブラクロスチームに参加して欲しいものだ。

そして、今年の第20回全日本ラクロスクラブ選手権を目指す各地域の様相は以下の通り。

まず、現在地域クラブリーグとして公認されているのは東日本、東海、関西、中四国九州リーグの4つ。北海道のみが公認リーグがなく、主に男子3チームが中心になって公認化に向けて活動を進めている。

東北地区は、東日本リーグに参加可能なのだと聞いたが、定かではない。

中四国九州地区

☆男子
中四国地区はKAMIKAZEが参加できず、FERV★IENTEとBARBARIAN LIGHTSのみ。九州地区は久留米まで、含めて4チームかLC.BALSAMICOSSEとArdidoがFinal4へ進み最後は今年もArdido が勝ち2年連続で名乗りを上げた。

☆女子
今年九州にSIRIUSというチームができましたが、中四国3チームは変わらず、その中からCEREJAが2015年以来の全国切符を獲得。今年も中四国クラブをリードしたCURIOUSの復活は無かった。このまま、活動停止なのかな?

関西地区

☆男子
2013年から関西クラブラクロスをリードして来た、ACL(野良猫ラクロス)がリーグ戦で久しぶりの敗戦(対NLC HORNETZ 9:10)からの勝ち上がりなるか?それとも第1回クラブ選手権に出場したNLCが復活するのか?関東の大学出身者が増えたGOLD ZEALERの勢いも、今年は一段落なのか?方向としては活性化につながりそう。

☆女子
2004年前身のSCHERZOとして優勝以来ずっとここまで関西女子ラクロス界をリードしてきたNLC SCHERZOはLEGEND井倉選手が退き、若手中心に切り替わる中、昨年からの融合が今年も進み、関西で無敵の構図は変わらない。関西のラクロス継続率が高まり、新勢力のalfa、ToyLC
といったチームの底上げが進むと、構図も変わるかもしれない。
決勝は10月20日(土) @ヤンマーフィールド長居

東海地区

各地域から、選手の流入が増えているこの地区は、伸びしろが大きい地区への期待が高まっているのだが、今年全国大会でどのような結果を出せるのか注目の地区である。

結果は
☆男子
WOLVESの勢いが強かった、今年のシーズンもプレーオフでは、伝統のOPEC VORTEXが仕上げてきて最終戦7対7の同点となり力を見せたが、規定によりリーグ戦上位のWOLVESが初の総合1位となった。

☆女子
SELFISH優位の構図から、名古屋ラクロスクラブの進化にともない、リーグ戦でも接戦が多くなったこの地区。
最後はSELFISH 対 BRISK 5対5 となり女子も規定によりSELFISHが総合1位となった。

この地区の勝者は、今年も東日本3位チームとクラブ選手権の1回戦を戦うが、2回戦は東日本2位チームとの戦いになるだけに初の1回戦突破が日本一の鍵になる。ただし、今年は関東で試合が行われる為(10月27日は関東学生のFinal4と重なる為会場は葛西臨海球技場となる)厳しい戦いが見込まれる。

東日本地区

☆女子
リーグ戦2対3と久々にリーグ戦での敗戦をきっしたNeOが、MISTRALに10対4と快勝したFinal2。
縦横無尽のラクロスの応酬は、ミスの多さと大胆な展開力の差でNeOに軍配が上がった。
決勝は、リーグ戦初戦(6月30日)で12対3と圧倒したFUSIONが相手だが、およそ4か月のブランクでFUSIONが進化を見せているだけに、攻撃し合う熱戦になるか、お互いが攻撃をつぶし合う4,5点の勝負になるか、どちらかだと見られる。いずれにしても今、日本のラクロスの試合では最高の試合が見られる‘はずである。必見。
3位になった、MISTRALは10月27日東海地区のSELFISHとの全日本ラクロスクラブ’選手権の1回戦を葛西臨海球技場で戦うが、関東学生リーグのファイナル4と日程が重なる為HOME感は得られないかも知れない。

☆男子
チャンピオンリーグ1部4位VALENTIAと2部1位VIKINGSの入れ替え戦でVALENTIAが6対5と勝利した為、ファイナル3は行われず、10月20日にStealers対ADVANCE-HANGLOOSEが行われる。

男子FALCONSの連続出場は別格であるが、関西の女子NLC SCHERZO男子ACLの5年連続出場もある。特に優勝1回を成し遂げた、女子関西代表のNLC SCHERZOの活躍は特筆ものだろう。それでも、学生選手権にも言えるが、明らかな関東地区の優位ではある。
過去2年は決勝に進出するのが関東のみである。地域的な交流が可能な現在、この格差は縮まるのが普通だが、ラクロスの場合広がる感がある。ここは一つ、クラブから打倒関東を実現して欲しいものだ。

第20回全日本ラクロスクラブ選手権は10月27日の1回戦。東京江戸川区葛西臨海球技場

☆男子
中四国九州代表 Ardido  vs 関西代表 NLC HORNETZ or ALC
東海地区代表  WOLVES vs 東日本代表 ADVANCE-HANGLOOSE or Stealers

☆女子
中四国代表   CEREJA vs 関西代表 NLC SCHERZO or CACTUS
東海地区代表  SELFISH vs 東日本代表 MISTRAL

が実施される。九州中四国や東海地区のラクロスを関東で見られる良い機会である。学生リーグもあるが是非会場に
来て欲しいものだ。

Enjoy Lacrosse!

Lacrosse makes friends and players.

こぶ平

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