【インタビュー#11】2016年全日女子MVP | 成地 夏美選手|関西学院大学
12月18日(日)ラクロス全日本選手権
【女子ラクロス】
女子決勝は互いに社会人クラブチームに勝利した関西学院大学 vs 明治大学という学生選手権と同じカードとなりました。
前半は1−3と明治大学リードで折り返すも、後半には関西学院大学が追いつき4−4の同点で勝負はサドンヴィクトリー方式の延長戦へ。
関学主将の成地選手のショットが決勝戦となり、結果は5−4で関西学院の優勝!
そして決勝のMVPに選ばれたのは以前もラクロスプラスでお話を伺った関西学院大学の成地夏美主将!!
今回はチーム一丸となって挑んだ全日決勝の感想を伺うとともに、成地選手にとって学生ラクロス最後となった今シーズンを振り返っていただきました。
ー悲願の日本一を達成されたお気持ちを教えてください
素直に嬉しいです。
私たちの代は、これまで3年連続で先輩方が関東に敗北するのを目の当たりにしてきて悔しい思いをしてきた代でした。
だからこそ、その先輩方が築いてきたこのチームの強さを結果で証明したいという思いは強かったので、それを形にすることが出来て良かったです。
ー全日決勝も学生選手権決勝と同じカードとなりましたが、試合前はどのようなことを考えていましたか?
「また明治か…」というのが率直な気持ちでした。学生選手権でも互角でしたし、明治は尊敬するチームで敵ながらとても素晴らしいチームだと思うからこそ、もう一度戦うのは正直いやでした。ただ、学生選手権では明治にイエローで退場した選手が出たりして100パーセントの状態ではなかったと思うので、正々堂々もう一度勝負できるというのは楽しみでもありました。どこか、相手も100パーセントの状態でないと意味がないという心残りがあったので…
あとは全学決勝のとき、明治の方々は悔しさとかよりも、既に全日を見据えているように見えました。それを見て、勝って嬉しいけどなんか悔しいというか・・・絶対このチームはまた勝ち上がってくるんだろうな、と感じていました。
ー前半はリードされての折り返しでした。ハーフタイムにはチームでどのようなことをお話しされましたか?
苦しい展開になることは想定内でしたし、弱気になっている人は誰もいなくてみんな笑顔でした。
焦っているというより、この舞台でラクロスできることを楽しんでいるという感じでした。
前半はクリアがうまくいかなかったのですが、「絶対運ぶから!」「私たちも絶対繋ぐからね!」とお互いに高め合ってしっかり切り替えて後半に入ることが出来ました。
ー延長戦で決勝点となるショットを決めた時のお気持ちを教えてください
ボールを持った時はゴールに向かう事しか考えていなかったので無我夢中でした。
シュートを決めてからは、覆い被さるフィールドのメンバー、泣いて喜ぶ応援席のメンバーと応援して下さる方々を見て、「これが日本一の景色か」と思いました。
ーMVPを受賞された感想を教えてください
自分はたまたま最後のシュートを決めただけで、そんな賞をいただくなんて恐れ多かったですが、
この1点も全員の思いや皆様の後押しがあってこその1点だと思うと、自分だけで掴んだものではなく、とても誇らしいものだなと感じました。
ー関西学院が日本一になることができた要因は何だとお考えですか?
周りから「関東や社会人の方が上手いけど、強いのは関学」と言ってもらったのが自分としてはしっくりきています。
それなりの技術はもちろん必要だと思いますが、それだけじゃないという事を証明出来たのではないかと思っています。
技術だけでは補えきれない、チーム力や技術以外の部分での日頃のこだわりが、ここぞという勝負どころでいかに強気で勝負できるかに繋がっていて、今回のチームは、フィールドのメンバーもそうでないメンバーも全員がそういった自信を持って試合に挑んでいたからこそ結果に繋がったかなと思います。
ーこの一年は成地選手にとってどんな一年でしたか?
周りの人に成長させてもらった1年間でした。
主将を務めさせて頂きましたが、初めの方は肩書きが先走っていた思います。
リーグ初戦で負けてから弱さを思い知って、そこからの全員の本気で変わろうとする気持ちや姿勢が私を奮い立たせ、そして変えてくれました。
リーグ初戦で敗北から始まったチームが日本一を達成できたのも、そんな部員全員の気持ちと行動があったからだと思います。部員のみんなには感謝です。
ー今シーズンを通して特に印象に残っている試合やプレーはありますか?
印象深い試合は、全学決勝です。
全日ももちろん印象に残っていますが、3年連続で負け続けた舞台(駒沢)で、ずっと閉じこもっていた殻をこじ開けて、ようやく雪辱を果たし結果を出せたことへの想いは格別でした。
あとは、Bチームのリーグ、1回生のウィンターでも関西制覇を果たすことが出来、チームを強くし続けてくれたみんなが、自身のその手で勝利を掴んだ瞬間は感慨深いものでした。
ーこれまで共に戦ってきた部員の皆さんや応援してくれた方々へのメッセージをお願いします
メンバーでもメンバーでなくても、どんな立場でも全力で取り組んできた全員の力があっての日本一。
だから、全員が自信を持って欲しいし、今年で終わらせずに未来でも強い関学であり続けるためにまだまだ挑戦者として貪欲にやっていって欲しいです。
そして、応援してくださる皆様がいて、関学は強くなりました。私たちだけではなく、皆様と掴んだ日本一です。本当にありがとうございました。
ーラクロスプラスを見ているラクロッサーにメッセージをお願いします!
関西の大学が日本一になるなんて、はじめは誰も想像していなかったと思います。
でも私たちは周りから何を言われようと本気で日本一を目指しました。
周りの環境や相手に捉われず、自分たちが強く願い、思い続け、そして行動し続けることが大切だと思います。べたな言葉ですが、諦めなければ夢は叶います。
それを証明する大学がたくさん出てきて、ラクロスというスポーツをもっと盛り上げていければいいなと思います!
拙い文章ですが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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成地選手、貴重なお話ありがとうございました。
前回に引き続き、今回もチーム全員で日本一を達成したチームの組織力と、成地選手の素晴らしいキャプテンシーが感じられる素敵な内容でした。
卒業後も次のステージでご活躍されることをお祈りしています!
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