decoding

【Referee Spotlight】横井 佑美さん(女子ラクロス)

Player Spotlight、Staff Spotlightに続き、これから今注目のラクロス審判員を紹介する”Referee Spotlight”がスタート!!
普段試合会場で、もしくは試合の時にしか顔を合わさない審判員の方々。選手の皆さんにとっては意外と未知な方々だったりしませんか?

審判員の方ってどんな人なんだろうと気になっている人のために、Referee Spotightでは、審判員の方々の普段の顔や趣味なども伺っています。

第1回の今回は、日本国内でのご活躍はもちろん国際審判員としても活躍されているこの方にSpotlight!
直近では今年7月イングランドで開催された第10回FIL女子ワールドカップ、そしてポーランドで開催された第10回IWGAワールドゲームズに審判員として日本から唯一派遣されています。
世界でも活躍している審判員の方はどんな方なのでしょうか!?



横井 佑美さん|女子ラクロス審判

【名前】横井佑美
【出身大学】南山大学
【審判歴】21年
【年齢】39歳
【出身地】愛知県
【審判をするラクロスの種目】女子ラクロス
【日本ラクロス協会における審判資格】1級
【職業】社会保険労務士の事務所で働いていまして、人事労務という側面から企業をサポートしています。また、社外相談窓口として、企業で働く人からのセクハラ、パワハラ等の相談にも対応しています。
【趣味】旅ラン、トレイルランニング、YOGA、読書(最近は出口治明さんの本をよく読んでいます。)

【海外でのラクロス審判経験】
2005年 Cup of Nations (アメリカ/ワールドカップの付帯大会)
2010年 Hawaii lacrosse tournament(ハワイ)
2012年 Stars and Stripes (アメリカ)
2015年 U19 World Championship(スコットランド/国際審判資格を取得)
2017年 World Cup(イングランド)、World Games(ポーランド)

【ラクロスの審判を始めたきっかけ】
大学の先輩が審判している姿に憧れて、私もやってみたいと思いました。

【審判の面白み】
自分自身が努力して成長することが、最終的にたくさんの人の喜びや満足につながっていくこと。
(自分が努力して成長する→試合中のジャッジの質が向上する→選手にいい環境を提供できる、観客にもラクロスを楽しんでもらえる→・・というイメージです)
また、一番近くでラクロスを体感できることも面白みの一つと感じています。試合の緊張感や選手の様子、激しい攻防、素晴しいシュート等、フィールドの中でしか見えない景色がありますしシュートコールで観客席がわく瞬間は鳥肌がたちます。

【審判のスキルアップのために行っていること】
・試合ごとにできたこと、できなかったことを振り返りをして、課題を明らかにして、次の試合に向けて目標を設定して臨むというサイクルを回すこと
・ビデオを使って、客観的に振り返りを行い、できなかった要因を掘り下げる
・プレーを学ぶ(国内、海外の試合のビデオを観る、選手やコーチと話して気づきを得る)

【あなたにとっての『いい試合』とは】
プレーの展開や個々のスキル、スピード、試合展開など、ラクロスとして魅力的な場面がたくさんあり、選手と観客がラクロスを楽しめる試合が『いい試合』だと考えています。

【審判としての今後の目標】
フィールド上で選手に信頼されるジャッジができる審判員になることです。
国内の試合はもちろん、4年後のワールドカップ、ワールドゲームズも見据えて1試合1試合を大切に取り組みたいと思っています。

今年のワールドカップ・ワールドゲームズを経験して感じたこと

国と国がぶつかりあう真剣勝負の場なので、その間に立つということは精神的にハードな時もあります。

しかし、試合前に国歌を聴いている時はいつも感動しますし、様々な国から集まった審判仲間とコミュニケーションをとりながら、一つのチームとして試合を作っていくことは、ワールドカップでしか経験できないことなので、本当に貴重な経験になりました。

また、ワールドゲームズでは沢山の競技があるので、ラクロスを知らない人にラクロスを知ってもらえる機会になります。ルールを理解してもらい、観戦を楽しんでもらうためにも、試合中の審判員のジャッジはとても重要だと再認識しました。

個人的には、世界のトップレベルの審判員との大きな差を痛感して、本当に悔しい想いをしたので、この悔しさは今後につなげたいと思っています。




LACROSSE PLUSの読者に一言

ラクロスや審判を通じて出会う人には面白い人が多いので、そんな魅力的な人たちと、本気でラクロスに向き合える時間を過ごせることが幸せだなぁと、審判続けてきて本当に良かったと感じています。試合の主役は選手ですが、試合を構成する要素として審判員は欠かせないので、ラクロスがスポーツとして発展するためには、審判の数、質ともに成長することが必要だと思っています。

「この審判に吹いてもらえて良かった」と言ってもらえるように、自身の審判スキルを磨くことはもちろんですが、「審判やってみて良かった」「やりがいがあって楽しい」「審判頑張りたい」と言ってもらえるような環境も作っていきたいと思っておりますので、ラクロスに関わる選択肢として『審判員』を選んで下さる方が増えることを願っています。


次回のReferee Spotlightもお楽しみに!



関連記事