こぶ平 ラクロス レポート

【こぶ平ラクロス】大学ラクロス|ファイナル4関東学生女子編|Road To Climax 2019

男子ファイナル4を見逃した私も、新世紀ラクロス 女子のクライマックスは見逃すまいと、先週末駒沢オリンピック公園に行ってきました。そりゃもう大騒ぎ?駒沢第1球技場は1600人のキャパの為、一般向けの当日券は無いという状況。ファイナル4常連の戦いという事もあり多くの応援者が入場しました。
その模様をまとめました。


ファイナル4出場校 明治大学(以下 明治)、立教大学(以下 立教)、日本体育大学(以下 日体)、慶應義塾大学(以下 慶應)はシーズン当初、春から定点観測をしてきたチームであり、その進化の過程も見届けてきた。そしてリーグ戦開幕前の予想では明治、日体、立教の3強に早稲田が迫る(そのDF力)勢い、そして慶應義塾の苦戦を予想していた。FINAL4前夜、個人的見解と銘打って、ファイナル4の予想を繰り出した結果は、明治、立教の優位も、日体、慶應の勝つポイントは指摘したつもりだった。そして、その予想の裏切りも期待しながら当日の4チームの仕上がりを楽しみにしていた。明治、立教の優位を上げたポイントは、2月から一貫して個の力を磨き続けた明治が日体の個の力と同等になってきたとの判断であり、立教の10点を取りきれる力を重視した為だが。

ファイナル4の立ち上がりは、2試合とも予想を越えたものだった。

第1試合、明治vs日体は 立ち上がり10分、リーグ戦から進化した日体大の全体の動きが明治の動きを上回り、4番の力強いブレイクにより先制。その後もグラボへの速さで上回る展開が続いた。

しかし、明治今季のもうひとつの目玉、ゴーリーのセーブがそれ以上の破綻を防ぎターンオーバーからエース4番が返すと、固いディフェンスと伏兵の覚醒により一気に優位を築くと、そのまま日体の強い個の攻撃を寸断し終わってみると、10対3の快勝となった。
明治、進化の象徴は3点を取った2番内野彩香選手と2点(無人ゴールを外したご愛敬も加えると3点)を取った3番の岡田みお選手の2年生コンビ。共に身長は高くないが、お互いの位置関係が調和的で、カットインが強い。平均的な体躯の選手のモデルとしても素敵な動きを見せていた。更に5番にU19代表を持つ明治は決勝へ向けて、進化を加速しそうだ。

一方の日体大、開幕時点で、運動能力の高さ運動量、スキルが揃うチームとして誰もが強いと認識していたチームだが、その強さを重層的に発揮できる事が求められているように思えた。試合中の戦術変更や、攻撃の起点の多種化が進めば次のステップに進める気がする昨年の決勝戦と同じような経過ではなかったか?
ただ、新女子ルールでは難しいと思われたゾーンディフェンスを進められた姿勢には、進化の方向も見えていたし、また、新しくなるルールにおいて、どのように進化するのか楽しみである。

もうひとつのファイナル4 立教vs慶應義塾。こちらも立ち上がり、慶應のDFがはまり、ターンオーバーからの速攻鮮やか、FS取って決める形で2Q序盤4対2とリードをするが、ポゼッションからの攻撃力に勝る立教が、ドローも連取し、決めるべき選手が決める、強さを発揮し、3Q終了時点で8対5と逆転。その後もしっかりポイントを抑えた立教が1番の大川祐季選手のハットトリック、要所の4年生のゴールを含めて11対6で勝ち切った。

慶應義塾は課題の得点力の克服は1ヶ月では時間が足りなかった。3Q頭のマンアップ時に得点できなかった事は象徴的だった。最大の特徴であるラクロスIQの高さを出せないまま攻撃権を相手に渡した時点で勝負は決したのかもしれない。
ただ、開幕戦の無秩序からのチームとしての進化は流石の育成力であり、大胆に若手を使った手法は、来期へ確実に慶應義塾らしさを継承する物だったと感じた。
特に、1年生で3点を取った71番平井友香子選手のシーズンを通した活躍は、33番山本、88番川久保選手とのトリオで来年の驚異となることを確信する物だった。


結果、11月9日(クラブ選手権の初日なんですが!?)の決勝は明治vs立教の対戦となった。

両校がファイナルで見えるのは新生大学選手権が始まった2009年から見て、初の事であるが、ファイナル4では3度2017年のリーグ戦を含めて4度の対戦があり、明治の3勝1敗となっている。ただ、明治時代の3勝以降昨年度両校ファイナル4を逃してリセットされた事を考えると、新世紀ラクロスに相応しい対戦となったのかもしれない。

又、直前に、勝手な予想もしたいところですが、本当にラクロスを楽しみたいと思ってもいる。

楽しみにして下さい‼️

こぶ平

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