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【こぶ平レポート】女子19歳以下ラクロス世界選手権大会にエールを送ろう!

ラクロスのU-19女子世界選手権(@Peterborough・Canada)8月1日~10日 https://2019u19wclax.wordpress.com/ 開催まで1ヶ月を切りました。

今回のU19日本チームのチャレンジは最終日までPlayをする事を目標に掲げてきました。即ちベスト4に残るという事です。
目標をBest4に定めて作りこまれたチーム 18人が正式に決定し本戦に向けて最終調整に入る所ですが、今までの振り返りと、現状そして、チームへのエールを書いて行きます。

【U19チームのスタート】
12月に全国の地区から推薦を受けた選手Listが作られ関西と関東に招集された100名を超える選手から適性を見極められた選手50数名が1月関東に集結した。
適性としては 運動能力とクロスワーク等のスキルを見る形だった。そして、世界大会ベスト4(もっと具体的には史上初のメダル獲得)を目指すという基本を踏まえた時、チームリーダーが求めたのは、1オン1で負けない個人の運動能力がある又は、そのように進化する可能性を見せる事だった。

【トライアウト】
1月から3月にかけての選手のトライアウトは、従来より高いハードルを越えるものだったがそこで絞られた30名は、今すぐ大学のAチームでデビューしても通用するレベルだったのではないだろうか?
又、今回は当初より高校生選手のレベルが高いと見られており、多くの高校生がトライアウトに挑戦できる機会を得られたのもチャレンジの一つだった。結果的に3月の時点で高校生、中学生であった選手も、多くの選手が最終選考に残る形となった。

過去のチームを振り返ると(当時の代表コーチにもお話を伺ったが)3月という時点ではパスキャッチのスキルアップや、クロスワークのスキルワークを実施する所から始まる事が多かったが、今回のチームはその部分の工程を除けるのは短い時間での進化には必須の条件だったと思われる。


【進化について】
チームが固まり、チームとしての進化を果たせる機会は、少なく合宿を含めても10日程度の集合練習に留まるので、個別に与えられた課題をクリアして集合練習に臨むことが求められた。そして選手全員がその意味を理解しチームとしての力をアップしていく事にチャレンジしていく形式をとり結果に繋げて行ったと言える。
実際、3月にはクラブチームに完敗をしているが、6月には戦えるレベルに達したと言える。個々の走力、体の強さは学生の1部レベルをクリアしているかもしれない。
そして迎えた、U19に向けたチャレンジマッチは、関東ユースとの戦いでは相手を寄せ付けず、韓国A代表との戦いでUS NCAA出身の選手に対して1対1でも、ダブルチームでも抑え込むことができた。

攻撃面では、冨森選手、山根選手の強さが際立つが、ジョーンズ選手、山本選手の進化、DFでありながら、MFとしての進化も見せた井田選手の強さも頼もしい姿となってきたと見えた。
しかし、チャレンジマッチの最終戦、日本A代表選抜強化選手(シニア)との戦いで、厳しい洗礼を受ける事となった。

6月23日リニューアルされた東京江戸川区陸上競技場で行われた全国強化指定選手団(実質的な現時点でのA代表と言える)との戦いでは、フィールドでの1対1では渡り合えたものの、ドローでは完敗(前半だけで12本全て取られている)、大きく、速い展開に、システムとして後手に回り、DFも個々の強さを発揮できないまま失点を重ねる形になってしまった。

Aチームのコンセプトが、今までコンパクトになりがちな女子の攻撃スタイルを、ワイドに速い展開をベースに組み立てる形に変貌を遂げた事は、注目すべきポイントだった。
とはいえ、そのワイドで速い展開からの攻撃は、USやカナダのトップチームのコンセプトであり、日本代表よりそのスピードが速い事を考えると、この試合で崩されたチームディフェンスには不安な思いを禁じ得ない。

【注目したいポイント】
ただU19のチームは、それにへこたれるようなチームではない。いくつかのポイントを挙げよう。

1)U19チームには4人の高校生が在籍しているが、強化期間中春のリーグ戦が重なり全体練習に参加できた時間は少なかった。6月22日に高校生の戦いは終わりここから全員参加の最終段階に入る事ができる。

2)個々の選手の覚醒。
先に挙げた、冨森選手や山根選手、井田選手に負けたくない気持ち、「私たちも今、やらねば、活躍の場がなくなる」という思いが、次の進化に繋がる事が見えた事。
その代表は同志社大学の村田選手である。U19にあって最長身でありドローでも活躍が期待されていた彼女が強化試合で「自分がやらなければ」という強い気持ちを持ち、結果的にA代表に対して爪痕を残した事に象徴される。

3)最初のゲームへの入り方にポイントがある。緊張感を抑え、余裕を持った攻撃を仕掛けられるようになる為のコーチングがある。
特に、最近ではサッカーの代表チームにも採用されている、メンタルフォロー担当の帯同はこれからのチームの進化に大きく寄与すると見ている。(ゼネラルマネージャーの村松圭子氏に期待をしたい。)

7月6日から始まる、-19最終ステージでは、男子との試合や、大学Topとの試合によりチームとしての進化を遂げるはずだ。代表練習はあと4回。皆さんの応援もその進化を加速させるはず。強化試合で集まった応援メッセージを受け止めた、若き代表の活躍を期待したい。

皆さんも、熱き応援をお願いします。

日本ラクロス協会HP:【お知らせ】2019 年度女子19 歳以下日本代表 | 本大会への参加選手(18名)及び、補欠選手(4名)を決定(2019年6月17日現在)
https://www.lacrosse.gr.jp/news/5616/

こぶ平

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