【こぶ平ラクロス】クラブラクロス|東日本男女プレーオフ|Road To Climax 2019
リーグ戦の最終盤を迎えた、東日本クラブリーグの模様をお伝えします。クラブリーグが日本をリードしていながら、お伝えできていなかったのですが、東日本クラブも女子の入れ替え戦を残すのみの、クラブラクロスの今をお伝えします。
クラブリーグは東日本という形の関東地区、東海地区、関西地区、中四国九州の4つの地区からなっていて、全日本クラブ選手権を持って頂点となす構造だ。
全日本クラブ選手権(以下全クラ)は、各地区代表と、前年決勝進出地区に1枚の出場権が与えられる仕組となっていて、ここ数年東日本クラブが決勝戦を占めているので、東日本リーグの総合上位3チームが出場権を持っている。
今年、ここまでクラブリーグは関東、東海以外の地区で代表が決まり、先週末東日本リーグでの順位決定戦が行われた。
先ず、その模様からお伝えします。
男子ラクロス
東日本クラブリーグはここまで、チャンピオンリーグで1部との入れ替え戦を勝ち抜いたVIKINGSがリーグ戦3位のVALENTIAを破り初の全クラ出場を決めている。そしてチャンピオンリーグの総合1位は、今年もFALCONSが決めている。
これは、実に2011年から9年連続であり、全日本選手権12連覇に向けてその足取りは順調と見える。
そして、最終総合順位決定戦となる、Stealers対VIKINGSは初の全クラ出場で意気の高いVIKINGSが2番ゴーリー丸尾選手(一橋出身)のよく通る声のリードで善く守備を努めたが、1Q残り1分Legend14番池川選手(成蹊出身)の高度な捲りを含め2対0で1Qを終えると、2QVIKINGS32番の11mショット等の反撃を許し、3対4と迫られて前半を終えるも、Stealersの攻めが確実に打ち
抜き、9対4で勝利した。
結果 総合1位 FALCONS 2位 Stealers 3位 VIKINGSが全日本クラブ選手権への出場を決めて、初の全クラ出場のVIKINGSは11月に名古屋で東海地区代表と1回戦を戦う。
女子ラクロス
女子1部は3年連続で東日本リーグ総合1位を占めているNeOに2年ぶりにFUSIONが戦いを挑む形となった。
ファイナル3でMISTRALを圧倒して勢いの付いたFUSIONは、公式戦10連敗中のNeOを倒す事でOneTeamとなって、23番ゴーリー岩田選手のセーブと共に5番新戦力の山田選手(早稲田)のブレイクなどで1Q2対1とリードをする形で優位を
取った。
しかし、女王NeOは高いショット技術(いずれ別のコラムで語ります)で10番関口選手(東京農業)11番小川選手(早稲田)12番高野選手(横浜国立)山田選手(日本体育)が撃ち抜き、ドローも24番山田選手が優位を取り、仕事の関係で調整不足気味?の6番多賀選手(明治)をカバーして余りある強さを見せ2Qをモメンタムとした。
後半3QFUSION10番高橋選手(日本体育)のアシストからの5番のブレイク、12番河合選手(青山学院)のナイスFSでモメンタムを取り返し5対6と追い上げる展開となった。
今季の女子新世紀ラクロスの特徴はここにある、15分毎のモメンタムの入れ替わりが起こること。観客も沸いた。
しかし4Qのモメンタムは、NeOのものとなった。ゴーリー31番井上選手(日本女子)の復活を見せつけたDFも含め、12番との鮮やかなコンビネーションを見せた77番久米選手(中央)等誰でも点を取れるラクロスを魅せ、最終的には10対5でNeOが勝ちきる形となった。
この試合、NeOの昨年からの進化が感じられたのは、新世紀仕様に進化した個の力だった。例えば11番小川選手のショットであり、12番高野選手のカットインのキレであり、怪我から復帰した31番ゴーリー井上選手の飛び出しの判断力であり、セーブ力であった。
個の力の進化は、継続の中で達成される事を考えると、今進化を加速させているNeOが今年も女子ラクロスをリードしていると見える。
しかし、協力なスタッフの加わったFUSION、ファイナル3で調子を落としていたMISTRALももう1枚のゴーリーが帰国復帰を果たしそうであり、力は上がってきそうだ。
試合後閉会式で個人賞も発表され、リーグMVPは進化著しかった81番立山選手(立教3年目)が選ばれ、得点王はFUSION10番高橋実緒(日本体育3年目)、セーブ王NeO31番井上選手(日本女子6年目)が進化を証明した。
これから舞台は全日本クラブ選手権へと進む。これからも見逃せない戦いが繰り広げられること間違いなしだ。
こぶ平