【こぶ平レポート】関東学生『男子』|FINAL4の結果を徹底解説!
ラクロス、全日本大会へ向かう戦い、先週末学生リーグ3地区のプレーオフが開催されました。
そして、第10回全日本学生選手権に向かう関東学生リーグのFinal4 男女の試合が実施された。
その詳細をレポートします。
全国注目の関東地区Final4 会場は駒沢オリンピック公園第1球技場
男子ラクロス|10月28日(日)開催
東京大学(A組1位)vs 成蹊大学(B組2位)
この試合の予想は6対3、東京大学が勝つだった。
結果は 4対3 東京大学 延長サドゥン・ヴィクトリー
予想の根拠は、学生No.1ディフェンスを成蹊の攻撃が他校以上に越える事は難しく東京大学が勝ち切るだろうというものだった。
ファイナル4初出場の成蹊大学には、今年秘密兵器が存在したようだ。これは私も選手パンフレットから情報を抽出できておらず、当日気付いたのだが、アシスタントコーチという形で鈴X氏が加わっていた。
鈴X氏は。5年前だろうか?東京大学のヘッドコーチをされて、東京大学Blue Bulletの意識改革にも挑戦されていた方である。その方が、成蹊大学のコーチとして、東京大学と戦う。何やら、試合前からこの試合の行方が分からなくなってきた。そして聞こえてきた情報は、「この試合はサッカーの試合だと思って見て欲しい。成蹊大学が3対2で勝つプランで臨む。」という情報。
成蹊大学は、東大の強力DFに対し3点で勝つプランで臨んだわけだ。そして結果は、4Q19分35秒まで、3対2 成蹊大学リードで進んだ。
私自身、戦慄に近い物を感じていた。
しかし、成蹊ディフェンスの奮闘も最後の30秒前に東大の波状攻撃から20番の渾身のブレイクショットで破られて同点。4QLast 3分で成蹊ボールであったが、この試合を通して2分以上のポゼッションをキープさせなかった東大のDFがここでも最後1分のボール奪取からの攻撃だった。
そして延長サドゥン・ヴィクトリーも3Qまで入る守り合いを、ゴーリーのスーパーセーブからブレイクショットで仕留めたのも東大20番矢野皓大選手だった。
試合前の成蹊大学の3対2の想定を巡る戦いは、点が入る以上に面白いラクロスだったが、成蹊大学のDFも健闘をしたが、やはり成蹊に2分以上のポゼッションを許さなかった東大DFの「覚悟」が優った結果と言える。
東大は、ミスから試合の主導権を奪えなかった中、4Qに見せた集中力は、東大ラクロスの1番の特徴だと思っている。
初のファイナル4を堂々と戦った成蹊大学。魔法のようなコーチ陣に引っ張られただけではなく、5年以上に渡る育成の結果が、爆発力のあるチームを作って来たのだが、攻撃力の核となるショットの力に進化の余地がまだまだありそうだ。来年の1部での戦いぶりが今から楽しみなチームである。
おまけ
東京大学がFinal4の直前にPumpUp Videoを出している。
最初に 情熱、覚悟、執念 と出て来る。この覚悟を問うたのが2015年?HC、現在の成蹊大学AC鈴X氏である
次はどんな覚悟が見られるのか楽しみだ。
「早稲田大学(B組1位)vs 慶應義塾大学(A組2位;昨年優勝)
昨年の決勝の再現であり、昨年のリーグ戦の再現でもある。そして、今季の前哨戦5月の早慶戦では、15対6と近年稀にみる大差から、早稲田強し、とともに慶應義塾の弱体化が噂されていた。
USでの覚醒が慶應義塾にもたらした物があるなら、又昨年の再現となっても不思議ではないともみる事もできる。
ただ、今回は10対8 で早稲田が勝利すると見る。
という予想。
結果は 珍しくピタリ賞 10対8 早稲田の勝利
しかし、実際は開始3分で新しい慶應義塾が躍動。27番のブレイクショットで先制点を上げる。しかし、早稲田も4番のインサイド勝負と、7番の強いミドルとで10分で逆転。圧倒するかと思われた試合を拮抗に持ち込んだのは慶應義塾2番ゴーリーのスーパーセーブにチェイス、前への動きだった。早稲田の枠外ショットにも救われ1Q2対1早稲田リードで終えると、拮抗のまま3Qへと進む。
そして、3Q3分 早稲田3マンダウン、慶應1マンダウンの状況となり、慶應この機に27番のショットでついに5対4と逆転した。
しかし、このチャンスに畳みかけられなかった、慶應義塾。3Q終了時には6対5と再び早稲田がリードの状況となった。
4Qは慶應のエース3番の豪快なショットで追いつくも、すぐに差を広げられ、9対6から、早稲田10番のDFを集める動きからの0番へのキラーパスでフリー作り得点10対6として優位に。しかし、その際のプレーでクロスイリーガルとされたが、シューター0番のクロスではなく(????)得点が認められるという前代未聞の話のあと、マンアップを生かした慶應の反撃が開始され、立て続けのゴールで8対10と迫る展開に持ち込んだ慶應義塾。
しかし、最後のフェイスオフを獲得した、早稲田が慶應のチェックを交わし3分間のボールキープで勝利を決めた。
春の早慶戦15対6からの慶應の進化は流石だったが、早稲田の勝因はやはりその真価である、ショットの力である。
早稲田は昨年の雪辱を晴らし、実に5年ぶりの関東優勝にあと1勝とした。
そして、決勝戦は 最強ディフェンスの東京大学と、最強オフェンスの早稲田大学の戦いという実に興味深いゲームとなる。2010年2011年連続の戦い以来となる東京vs早稲田。過去2戦は早稲田の優勝となっているが、ディフェンスの強さで勝ち切ったチームはいない関東学生リーグ。わずかに似た形で勝った一橋大学以上の守備力が矛を粉砕できるか?
関東地区決勝
11月10日(土) 9時半フェイスオフ @駒沢オリンピック公園第2球技場 CS朝日2chにおいて生中継も入る全国のラクロスファン注目の一戦是非観戦して下さい。
こぼれ話
11月3日に行われる東海地区決勝戦で名古屋大学が勝ち、11月10日に東京大学が勝つと、全日本学生選手権男子は初の国立大学トーナメントになる。 歴史は作られるのか?
Enjoy Lacrosse!
Lacrosse makes friends and players.
こぶ平