こぶ平コラム

【こぶ平コラム】出場校プチ情報|第13回全国中学校高等学校女子ラクロス選手権

今回は、第13回全国中学校高等学校女子ラクロス選手権大会の出場各校の紹介をします。と言っても西日本代表チームの試合は見られていませんし、東日本代表チームも全てを見たり、又技術的な見方はできません。普通に印象的な部分について紹介させていただきます。コロナ肺炎症の関係で、3年ぶりに開催される全中高ラクロス。3月19日に実施された東日本5位決定戦をもって、全8校の出場が決定しました。組み合わせは既にLacrosse Plusでもお伝えしていますが、今回は出場校の紹介をほんの少しだけお伝えします。
と、その前に3月19日に行われた東日本第5代表決定戦の模様からお伝えしておきます。
【東日本5位決定戦】
今回も、東北代表の参加辞退に伴い、関東秋季リーグ戦の1部5位の2チーム、桐蔭学園高等学校と埼玉県立伊奈学園総合高等学校に2部優勝校の慶應女子高等学校を加えた3校の総当たりによる決定戦となった。例年だとこの決定戦に於いて1部チームと2部チームの差が大きいのだが、今回は二部の慶應女子が戦術的にも鍛えられたチームとなっていたようなので、拮抗した戦いとなることを予想していた。
第1試合 慶應女子(2部)vs桐蔭学園(1部)

高身長の選手を複数揃えて、縦のロングフィードでカウンター攻撃を図る慶應義塾に対し、ポゼッションからパスやブレイクの仕掛けでボールを動かし緩急を交えて、フィニッシュ精度の高いラクロスを展開する対照的なスタイルのチームの戦い。1部の厳しいチェックを受けても、慶應女子が2部で繰り出したカウンター攻撃が出せるかが焦点の試合だったが、慶應女子はカウンター、ドローからの速攻で善戦するも3対4で桐蔭学園が勝利した。実際にはクロス規定違反で桐蔭学園が3得点を認められなかったという事もあり接戦となったが、慶應女子のカウンターで桐蔭学園の裏を狙う攻撃は思うようにやらせてもらえなかったと言える。

第2試合 慶應女子vs伊奈学園総合(1部)
伊奈学園は本来、桐蔭学園よりのハードな、粘り強いチェックで中盤を制してゴール前、ポゼッションから個々の力で得点を狙うチームであった、ここ数年その厳しいチェックへ踏み込めない形でリーグ戦でも、上位に食い込めない戦いが続いていた。もし今回も秋のような形で、厳しさが足りないと慶應女子のカウンター攻撃を許しかねないと見ていた。しかし、前から中盤にかけてのチェックは強さを増し慶應女子の自由度を削減しカウンター速攻の精度を低くすることに成功した。慶應女子も最後には得意の速攻から追い上げるも4対5で伊奈学園総合が勝利した。

第3試合 桐蔭学園vs伊奈学園総合
互いにポゼッションからのブレイクをベースとするチームの戦いは、フィニッシュに至る過程で明暗を分けた。桐蔭学園はポゼッションからも、ボールの流動
性が高くフィニッシュの前のパス、ボールを持たない選手の動きにもショットを助ける動きがあったが、伊奈学園総合はフィニッシュに至るプロセスが単調で個々の突破力に依存する傾向があった。結果として勢いのついた時の伊奈学園の攻撃には迫力があったが、ゴーリーを中心として自分たちの不利な時間にも落ち着いて守り切った桐蔭学園がペースを握り最終的には 7対4 という形で桐蔭学園が勝利した。しかし秋季関東大会において1対13で屈した時から比して大きな進化を感じられた戦いぶりだった。
この結果第13回全日本中学高等学校ラクロス選手権大会の出場校は以下の通り決定した
(対戦順)
東京成徳大学中学高等学校(東日本1位)  vs 桐蔭学園高等学校(東日本5位)
日本大学中学校高等学校(東日本3位)    vs   立命館宇治高等学校(西日本2位)
目白研心中学校高等学校(東日本4位)    vs 同志社高等学校(西日本1位)
横浜市立東高等学校(東日本2位)      vs 関西大学中等部高等部

それぞれのチームの特徴をわかる範囲で私見だが紹介しておこう。

まずは、全体として、東日本では中学高校一貫してラクロスに取り組める環境にある高校も関西より多く、春の新チームの戦いとしては東日本優位の戦いという面が見られたが、東日本の横浜東高校や西日本の同志社高校の優勝があった様にそういう図式では語れないのが全日本選手権である。

☆東日本1位 東京成徳大学中学高等学校(BRAVE YOUTH)

歴代の優勝回数も最多の伝統校は今年も選手個々の技術力、ラクロス理解力も高く個々の強さを持ったチームは堂々の東日本1位として参加する。攻撃では流動性も高く全員がショットを決める能力を持ち相手も的を絞れない。守備に関しても中盤でのチェックの厳しさ、ゴール前ディフェンスの上手さとトータルバランスも取れたチームに見える。

☆東日本2位 横浜市立東高等学校(East Girls)

東高校は高校生からラクロスを開始するチームとして唯一東日本の代表となったチームだが、過去には東日本第5代表から勝ち上がって全日本選手権を制した経験を持つ稀有のチームだ。そのポイントは秋には18か月未満のラクロス経験でも関東でBest4入りする育成の高さを、秋から春にかけて加速させて進化させるチーム力にあると思う。従って秋に「こう」だったからで語れないチームであり、春までの進化でどのように変貌しているか楽しみなチームだ。

☆東日本3位 日本大学中学校高等学校(AQUA)

日大中高は前回(2019年)の全国大会で優勝したチームであり、2020年2021年と連勝記録を伸ばしたが、今期は3位からの参加となった。しかし、経験値もポテンシャルも髙い選手が多く、上級生への依存という呪縛を解き自分でどうにかする、ゴールへ向かう姿勢を出すように覚醒されていたら基本的な戦術理解も高いのでジャンプアップが期待される。

☆東日本4位 目白研心中学校高等学校(WHITE EYES)

2020年幻の全日本選手権に東日本第5代表として初参加を決めた力を、更に進化させたチーム。戦術理解も進み個々の選手の力にも魅力的な要素が増えている。特に速攻には見るべきものがある。関西の競合に対して強いディフェンス力が試されるのではないだろうか?

★東日本5位 桐蔭学園高等学校(SERAPHS)
全国大会の常連とも言えるが校の一つ。今回は第5代表としての参加だが、選手が自分たちで考えて繰り出す、創造的なラクロスは見ている方も楽しいラクロスだ。ボールを動かし、空間を作ってショットを打つ。全国大会で東日本1位の東京成徳大中高に対してどこまで自分たちのラクロスを貫き通せるか注目したい。高校ラクロスNo1と目されるゴーリーの活躍にも期待がかかる。
ここからは西日本代表ですが間接情報しかない為概要的な紹介となる。
☆西日本1位 同志社高等学校(Beat Beans)

2000年の創部当初から西日本のTopを走り続け、全日本選手権でも優勝経験を持つ伝統校。そのラクロスは大きなパス展開や、厳しいチェックと東日本には見られないスタイルを毎回見せてくれる。今回はどんなラクロスを魅せてくれるのか注目したい。西日本代表として全国大会優勝経験を持つ唯一の学校だ。

☆西日本2位 立命館宇治高等学校(Cherry’s)

近年、西日本2位定着からの進化が始まり昨年秋も優勝した同志社に対して8対12とかなり接近した。特に2Q以降は互角の戦いで8対8と戦いぬいた力はかなりの高さを想像させる。そのプレースタイルは未知だが、1回戦の対日本大学中高との戦いは最大の注目となる一戦だ。

☆関西大学高等部(KAISERS)
現在関西では唯一中等部からラクロスができる学校であり、大学までの一貫性は将来的にも期待値の髙いチームだ。横浜市立東高校との一戦でどういうラクロスを魅せてくれるか楽しみにしたい。
今年、3年ぶりに実施される全国選手権大会は、又もやOpen観客試合とはならなかったが、来年行われるであろうUnder-19世界大会の選手選考にも繋がる貴重な機会として注目していきたい。
試合の模様は随時 Twitter @laxplusnews で速報していく予定です。
やっぱりラクロスって最高
こぶ平

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