【こぶ平コラム】ラクロス全日本クラブ選手権を観に行こう|女子編

ラクロスの進化の頂点にクラブがあります。男子は10連覇を目指すFALCONSがいて、それを破るべくStealersやACL、ADVANCE-HL等が進化する。
女子も日本代表の大半を占め、技術の進歩を紹介するNeOがクラブチャンピオンになり、それを倒そうとMISTRAL、FUSION、NLC SCHERZO は独自のスタイルで強くなる。
世界を基準にしたラクロスがくり広げられる。
特に女子は3年連続で大学に日本一を奪われ、昨年は全日本選手権の決勝にも進めなかった。

でも今年は違う。
何が違うかを見て欲しい。

(以下の、チームの表現には苦労をしました。特徴的に書きすぎたキライはありますが決してその1面だけを見るのではなく、女子ラクロスの醍醐味を見出していただく為にちょっとした1面を書いているだけです。選手の皆さんも気を悪くなさらないで。)

全日本ラクロスクラブ選手権 準決勝 は東京と大阪であります。
ここを観ましょう!のポイントを紹介します。



日本を超える

準決勝の組み合わせ
東京会場 NeO対MISTRAL
大阪会場 NLC SCHERZO対FUSION

現在のクラブ いや日本女子ラクロスを牽引する4チームが順当に勝ち上がり、これからは例えばゴーリーが当たるか?ポストに嫌われるとかが最後の分かれ目になるような拮抗状況にあります。
見るポイントの前にチームの特徴を紹介しましょう。もうラクロスを知っている方ならご存知ばかりですね。でもどんなチームなの?って意外とわかってない?
ちょっと競馬予想形式で恐縮です

◎NeO  東日本クラブリーグ連覇、 昨年のクラブチャンピオン!
チャンピオンチームで日本代表8人 スッゴイ人ばかりだから勝てるんじゃない!
ちょっと、クラブに入っても出番ない?という印象が強いのではないでしょうか?

違いますよー!
ただ一つ、これだけは譲れない物はありそうです。
まとめると、「志が高い」となるかと⁉︎
その志は、チーム作りの原点である世界で通用するラクロスをして日本をリードしたい。だと思います。

なので、上手くなりたい!世界レベルに挑戦したい気持ちと努力する心があるなら3部、4部、北海道だろうが沖縄だろうが参加して欲しいチームです。

チームスタイルは無い?
というか、高い技術と経験値の高さから、AT,DFとも7人の動きが連動をしながら決められる人が決めるという事で“マークすべき人はみんな”なチーム。

☆見るポイント
・DF#3横田選手をお勧めします。小柄ですが運動量豊富でまとわりつくような動きはポジショニングの良さで、ATの突破を許さない、DFとして参考になるはずです。
・豊富な攻撃パターン。インサイドでポストプレーも張れれば、サイドからのアタック1on1からの勝負強さ。特に#7小西選手は150cmにも満たない体で勝負をする、小柄選手のロールモデルでしょう。




〇FUSION 東日本クラブリーグ総合2位、一昨年クラブチャンピオン
2008年にクラブ選手権初優勝&日本一になって以来、クラブチャンピオン2回あるものの日本一には届かないチーム。能力の高い選手も多く、又日本一への気持ちも強い。そして日本一のゴーリーもいる。
「Breakthrough Lacrosse」(今会員は募集していない) を通してラクロスと皆さんをつなぐような事にも、そして今年の日本代表も6人。世代交代期にさしかかりながら、補強も進んだ進化形のチーム。
昔は、ホームページにチャラ部なる物も設置されていたクラブで明るく、攻撃的な印象です。

ただ、昨年から、今年のFUSIONは以前とスタイルが異なります。
固いパッケージで、先制をし、しっかりしたゲームマネージメントで勝ち切るスタイル。といえば明治大学のようですが、代表ゴーリーを中心にした守りのイメージが強くなっています。
昨年もそうでしたが、FUSION的な試合を見せたのは、同じ全日本クラブ選手権準決勝対NLC SCHERZO 10対4と圧倒して勝ち切った試合。それが本来のFUSIONであり、そこからの進化を期待されていたのですが、今年も同じ印象です。
メンバーは大きく変わり、アタック中心に若手日本代表が3人も加わったので、再び、圧倒的な動きで相手を翻弄し弾むようなラクロスを魅せてくれるのが、次の準決勝 対NLC SCHERZOなのかもしれません。悲願の日本一に向けて覚醒が待たれます。

☆見るポイント
・#17水戸選手の華麗なラン、ドッジ、ショット数々の、スーパーゴールを素晴らしいランから演出してきた選手。今は若手を生かすプレーが多いのですが、やはり要所で決める華麗なショットは見る者を魅了します。そのショットの力強く、制御されたショットは目標にすべき物です。
・ダブルトライアングルオフェンス(勝手に言っています)
寺西―高橋―佐藤 と折原―内野―杉本 のダブルトライアングルに水戸選手が指揮を取れば、そこから生まれる攻撃はとても面白い?(進化はまだ、見せておられない?)




▲NLC SCHERZO 関西リーグ 14年連続女王 2011年日本一、2014年クラブ優勝
文字通り、西日本のラクロスをけん引するチームであり、東に負けないという事をずっと体現してこられました。実際には2004年Scherzoとして関西にチームを設立、優勝するも、全日本クラブ選手権ではMISTRAL相手に1対18と完敗しています。
2005年にNLC SCHERZOとなって#10井倉選手/甲南女子大が対CHEL戦にて全国デビュー。2得点を挙げるも4対8の敗戦。そこからの長い打倒関東の歴史が始まりました。
2006年 対Sibylla 4対8 井倉選手無得点(因みにこの年MISTRALが優勝します。試合で11点を取った和田 亜希子選手/武庫川女子大の鮮烈デビュー、松井理紗選手も3得点デビューを飾り、今NLC SCHERZOでプレーされています。)
2007年 対WISTERIA  8対5 井倉選手2得点 ついに関東のチームを破ります。対 MISTRAL   3対9 井倉選手2得点 和田選手5得点と爆発を許し
優勝には届かず
2008年 対FUSION   6対7 井倉選手1得点 FUSIONとの最初の戦いに敗れています。以降2010年まで又関東の熱い壁に一歩のところで敗退が続きます。
2011年 準決勝で 又もWISTERIAを破るも決勝でFUSIONに延長サドンデス敗退(井倉選手3得点;FUSION岩田、内野両選手がマッチアップ)

しかし、ついに歓喜の瞬間が訪れます。

全日本選手権決勝で、宿敵FUSIONに10対5と勝利し念願の日本一。MVPはゴーリー#4冨田選手そのセーブ力でその後FUSIONの岩田選手とともに日本のゴールを守る事になります。
2012年 準決勝でFUSIONを9対4(井倉選手5得点)と圧倒するもMISTRALに敗退
2013年 準決勝対FUSION 9対8(井倉選手3得点)、決勝対MISTRAL 10対11 延長サドンデス(井倉選手4得点)
2014年 準決勝対FUSION 7対6(井倉選手1得点)の後

決勝戦 対 CHEL 5対4 井倉選手の3得点の活躍でついにクラブ女王の座に。
2015年 準決勝対 NeO 5対3 決勝 対FUSION 5対6 2位
2016年 準決勝対FUSION 4対10 と完敗
そして今年クラブ選手権準決勝 対FUSION を迎える。
対FUSION  9年間通算 4勝3敗

今年は井倉選手に元MISTRALの和田選手、松井選手のLegendsが加入。Legendsのリードと若手(現日本代表3人)の融合(FUSION)はFUSIONを地元に迎えるだけに有利に進められると見られます。

☆見るポイント
・ゴーリー#4冨田選手のセーブ
・LEGENDSのシュート技術(井倉選手)、パスキャッチ技術(和田選手)、ライドDF(松井選手)と若手の連動(注目は兼任/関西学院、小引/奈良女子大、上妻/西南学院)




▲MISTRAL
2013年全日本選手権優勝以来、全国大会から遠ざかっていたMISTRALが新しいスタイルのラクロスを引っ提げて、帰ってきました。そのラクロスは準決勝4チーム中、一番華やかと言えるかもしれない。ユニフォームもファッショナブルなのです。こう言ってはなんですが無骨な選手も可愛く見えるような気がしています(すいません、MISTRALさんが無骨だとか言っている訳ではありません。)
しかし、見かけとは裏腹に、激しい動きとDF,AT 7人の見分けがつきにくいトータルラクロスは気持ちが良い。ただ、ショットのチカラという点で、まだ発揮をし切っていない選手が見られます。
東日本リーグ戦プレーオフで負けはしましたが、まとまりや集中力の方向が一つに定まれば得点力の高さでは1番ではないかと考えています。
もう一つ加えるなら、本格的なGM制を取り、チームの運営面で選手の負担が減っている(幹部の負担は増えているのでしょうが。)チーム力というのには注目をしておきたいですね。

☆見るポイント
・アタック時ポゼッションではなく、インサイドで勝負するには、誰が動くのか?動かないの を誰もが意識して何人もが動くアタック。
・誰もが繰り出す、パス、ショットもだが、#2小堀主将のラン、パス、決定力3拍子揃ったプレーはMISTRALそのもの。大きくなくてもパワーをいなす術は学びたいものです。

こういう特徴のチームの対戦

✔︎NeO対MISTRAL
タイプとしては似たもの同士。リーグ戦では10対6とNeOが勝ち切っているが、その時のMISTRALは新加入のメンバーが生かされ切ってはいなかった。その進化の幅は MISTRALの方が大きい。しかし、絶対値としてキャッチアップできたかはマッチアップしてみないとわからない。以外にゴーリーの進化が最後には勝利を分けそうな試合です。

✔︎NLC SCHERZO 対 FUSION
もし、FUSIONが守備的に進めるのなら苦戦は免れない。昨年同様、攻撃を軸にすえて攻撃時間を増やしてこそのFUSIONだと思うのですが。NLC SCHERZOは融合度合いがどこまでのレベルなのか?どういうメンバーで試合を進めるのかも未知数なので、予想がしにくい試合です。

いずれにしても、10点を取ったチームが勝つような試合になるのではないかと思われますし。もし、そういう試合ができなければ、「何が違うかを見て欲しい。」「日本を超える」という言葉は空しい物になります。

そして、最後になりますが、今年のクラブリーグは今年限りでラクロスを終わろうとされる選手が多そうな気がしています。そういう意味でも選手の繰り出す一つ一つのプレーを目に焼き付けて欲しいものです。

準決勝東京会場  11月19日 11時ドロー@大井臨海中央公園第2球技場(現行球技場で最後のラクロス/東京モノレール大井競馬場 他から)
☆NeO 対 MISTRAL(女子)
★FALCONS 対 ADVANCE-HANGLOOSE(男子)

準決勝大阪会場  11月19日 11時ドロー@ヤンマーフィールド長居(大阪地下鉄 御堂筋線 長居駅他から)
☆NLC SCHERZO 対 FUSION
★ALC 対 Stealers

クラブ選手権は決勝戦を含めて無料観戦できます。(2,000円以上の勝ちがある試合です。)
生で見に行きましょう。

****** 日本を越える ******

男子の紹介は明日です。
もっと知りたいことがあれば、ご意見下さい。

こぶ平


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編集長LACROSSE PLUS
設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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