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【こぶ平コラム】Pre Season Lacrosse②全日本中高ラクロス振り返り

全日本中高女子ラクロスの結果

【選手権トーナメント】

大会の注目は、東京成徳大中高が万全の準備で2連覇を成し遂げるか?超高校級のサウスポーを擁する横浜市立東高が雪辱を果たすのか?
それとも、同志社高が昨年見せたダイナミックなラクロスで復活を果たすのか?
伊奈学園総合高はずっと拒まれ続けた優勝を勝ち取れるのか?というような事でした。

準々決勝の注目①
関西1位の同志社vs日大中高(関東4位)  昨年優勝した東京成徳を前半大量得点で大いに苦しめた同志社が昨年の雪辱を期して臨むが、第1の関門が日大中高。
関東U18選抜にも人材を配し、日本代表のエッセンスも取り込まれたAQUAは強力なエースだけのチームから全員が動けるチームに進化をしている。

準々決勝の注目②
東日本第5代表を勝ち取った大妻多摩中高は、秋から大きく成長したチームの一つ。その秋からの成長が王者東京成徳にどこまで迫れるのか。59番68番82番のトリオはAクラスです。

というような、大会前の予想も、吹き飛ばす非常にレベルの高い戦いは、非常に厳しい当たりを伴う過酷な物になりましたが、コーチ不在、関西では並ぶ存在がいない同志社がもろもろのハンデを克服して、5年ぶり2回目の優勝を果たしています。
同志社高校の、体力を伴ったダイナミックなラクロスは上手さを凌駕する物ですし、多くの大学チームにも参考になるラクロスであった事は述べておきたい。
(その、ガチガチ行くスタイルは、ともすれば過激なコンタクトになったりもします。改善されるべき事は改善されながらさらに、速い、強いラクロスに昇華させていかれると良いラクロスとして君臨されるものになるのでしょうね)
大会最終日の模様は 富士通スタジアム川崎さんのブログから。
https://ameblo.jp/kawasaki-fujimi/entry-12363951595.html

特筆すべきは、決勝両チームのゴーリー。同志社#8(MVP)と東京成徳#33 体格には違いがありますが、時として出過ぎるぐらいの積極的なフィールド上の動きに、速いアクション。しっかり、ロングパスを供給できる能力は高く、セーブの能力も際立っていました。結果的には私の予想の5対4を上回る4対3(延長サドゥン・ヴィクトリー)なったのはゴーリーさんの能力の高さの証明でもあったのかもしれません。

そして、東京成徳の3点を取り、VPを取ったジョーンズ・モニカ選手(昨年はテレビでも紹介された逸材です)他のフィールドプレーヤー5,6名を含めた選手の皆さんは、女子ラクロスの強化選手に入れて強化されるべき素材であり、国際大会で戦える経験を積まれる事が重要なのではないでしょうか?
ラクロス選手が、高校だけでラクロスのキャリアを終えてしまう事がないよう、継続的なフォローをラクロス界全体で検討していただければ良いと思うのです。

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