decoding

【こぶ平レポート】第10回全日本大学ラクロス選手権|3地区代表戦の歴史と予想

第10回ラクロス全日本大学選手権の地区代表戦が今週末開催されます。
今季は、10回記念?で、九州福岡県で開催されます。そこで、緊急Report3地区代表と代表戦の予想を、勝手に行います。
対戦する北海道大学さんの参考になりません。悪しからず。

3地区予戦とは

全国7地区の内、種々の理由から独立リーグとしては認められていない(又別途これは語ります。)
3地区(東北、中四国、九州地区)の代表が全日本大学選手権への出場権を懸けて戦う1日での総当たり戦の事です。

3地区戦の歴史

◉2009年から始まった新制大学選手権。4地区代表戦として始まった予選。

過去の出場校
2018年 
女子  東北大学、岡山大学、福岡大学
男子  東北大学、岡山大学、九州大学

2017年 
女子  東北大学、岡山大学、福岡大学(代表校:福岡大学、全国:3位(北海道大学に勝ち))
男子  東北大学、岡山大学、九州大学(代表校:東北大学、全国:3位(北海道大学に勝ち))

2016年 
女子  東北大学、岡山大学、西南学院大学(代表校:東北大学、全国:3位(北海道大学に勝ち))
男子  東北大学、岡山大学、九州大学(代表校:東北大学、全国:3位(北海道大学に勝ち))

2015年
女子  東北大学、岡山大学、福岡大学(代表校:東北大学、全国:5位(南山大学に負け))
男子  東北大学、岡山大学、九州大学(代表校:東北大学、全国:5位(南山大学に負け))

2014年
女子  宮城学院女子大学、岡山大学、西南学院大学(代表校:西南学院大学、全国:3位(愛知教育大学に勝ち、関西学院大学に負け))
男子  東北大学、徳島大学、九州大学(代表校:東北大学、全国:5位(名古屋大学に負け))

2013年
女子  宮城学院女子大学、愛媛大学、西南学院大学(代表校:愛媛大学、全国:3位(南山大学に勝ち)
男子  東北大学、岡山大学、九州大学(代表校:九州大学、全国:5位(名城大学に負け))

2012年
女子  東北大学、愛媛大学、福岡大学(代表校:福岡大学、全国:5位(金城学院大学に負け))
男子  岩手大学、岡山大学、西南学院大学(代表校:岡山大学、全国:3位(名古屋大学に勝ち京都大学に負け))

ここから以前は4地区代表戦です。

2011年
女子  北海学園大学、宮城学院女子大学、岡山大学、西南学院大学(代表校:西南学院大学、全国:3位(立教大学に負け))
男子  北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学(代表校:岡山大学、全国:3位(早稲田大学に負け))

2010年
女子  北海学園大学、東北大学、川崎医療福祉大学、西南学院大学(代表校:西南学院大学、全国:3位(日本体育大学に負け))
男子  北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学(代表校:岡山大学、全国:3位(早稲田大学に負け))

2009年
女子  北海道大学、東北大学、愛媛大学、福岡大学(代表校:福岡大学、全国:3位(東海大学に負け3決南山大学に勝ち))
男子  北海道大学、新潟大学、岡山大学、西南学院大学(代表校:岡山大学、全国:3位(一橋大学に負け3決名城大学に勝ち))

3地区(4地区)戦の代表は、たびたび東海地区を破る力はあるが、関東、関西代表の壁は破るまでにはなっていない。
という事が、事実としては見えている。
しかし史上では、関東の壁を破りかけたチーム2校ある。

女子:福岡大学(2009年)
2009年の福岡大学は現在の日本代表ゴーリー富田選手(NLC SCHERZO)がフィールドプレーヤーとしても参加し、前半途中からゴーリーとして、戦い後半は4対2として6対7と優勝した東海大学を追い込んだチーム。恐らくラクロス史上世界唯一の1ゲームで得点を決めたゴーリーという伝説まで作った試合を演出した。

女子:西南学院大学(2010年)
2010年の西南学院は鮮烈でした。西南学院#51亀谷選手らの、日体大を上回る運動量で終盤追い上げ、延長戦で、裏から仕掛けた#51のゴールで勝ったが 「イン ザ クリース」 日本代表をも含む日体大を追い詰めた伝説の試合を演じた。

まぎれもなく、女子は九州の時代だった。2013年には愛媛大学が愛知教育大学を破り準決勝で関西学院に敗れるも、ゴーリーのロングパスの可能性を開くなど、2014年の西南学院大学までは、東海地区にも優位に立つ、全国第3の地区の地位を確保していた。しかし、2015年以降は関西の壁が厚く、北海道地区に勝つ事だけに留まっている。

一方男子も、2009年には岡山大学が3位決定戦で東海地区代表の名城大学を破り堂々の日本3位を勝ち取るなど、2012年まで岡山大学の時代を築き上げた。しかし、2013年以降全国大会での関東、関西、東海地区からの勝ちからは遠ざかっている。

3地区代表チームの目標は、関西代表チームとの戦いに勝利して決勝へ、日本一へ進むことが悲願となっている。

<男子ラクロス>
東北、岡山、九州の組み合わせは4年連続となる。その間東北大学が初の3地区代表を勝ち取ってから3連覇。今年4連覇に挑む事となった。

この背景には、東北が毎年春先からの関東遠征を繰り返し、ここ2年は6月のプレシーズンマッチでは関東のチームを破っての優勝という成果にも繋げているような育成の成果があると見ている。
九州、中四国地区はお互いの交流や、関西への遠征。関西Bリーグへの参加等で進化を奨めているが、対戦相手の質量とも差がでていると推測する。
昨年は東北vs岡山の試合が6対5と最後まで行方の分からない展開となったが、今年精力的に関西との交流を重ねた岡山が、2012年以来の出場を果たせるか注目をしている。
ただ、東北大学しか見ていない現状では何も言えないはずだが、敢ての東北大学4連覇 と予想しておきます。

<女子ラクロス>
東北大学、岡山大学、福岡大学の組み合わせは2年連続であり、昨年は福岡が岡山と5対5と引き分けるも岡山が東北を破り、福岡が東北の3年連続代表を阻止し、全国大会で同志社との戦いに敗れてはいるが、運動量では凌ぐ戦いを見せた。
岡山は昨年、現在の女子強化選手に名を連ねる清水選手を擁するなど、進化したチームで臨んだが初戦の福岡大学戦で、豊富な運動量の相手に前半抗しきれず、後半イーブンも勝てなかった苦い思い出を持つだけに、今年に懸ける思いは3チームの中でも最高度の物であることは推測される。

東北の進化の理由は、男子と同様の物と言えるが、九州地区の強さの訳はなんだろう?

九州の強さは、世界の強さを知る選手とコーチがいるから、基準が世界にあるという事に尽きそうである。

日本一になるには、過去に日本一となった経験が物をいう。どこまでやれば日本一になれるという基準を掴めるからである。九州はそれを越えて世界と戦うには、という基準で特に女子は地域を上げて進化を促進してきた。今年は3年目になる。その世界基準を満たす選手も生まれて来たのが九州地区であり、福岡県宗像市が3地区戦の舞台となる事を考え合わせると、福岡大学連覇の予想となる。

一方で今年は男女とも岡山大学が鍵を握ると考えている。男女とも連続の試合となるが体力的に乗り切れる物が、身に付いているならかなり良い戦いができるはずである。

それでも 男子:東北大学、女子:福岡大学、と予想しておく。

三地区代表戦   
11月4日(日)  福岡県宗像市 グローバルアリーナ  http://g-arena.com/rest/lodge_bh/(宿泊施設も付いていて、良い環境ですね。)

【参加校】 
男子ラクロス:東北大学、岡山大学、九州大学
女子ラクロス:東北大学、岡山大学、福岡大学

【昨年優勝】
男子ラクロス:東北大学(3年連続)
女子ラクロス:福岡大学(6年ぶり3回目)

<スケジュール>
男子
第1試合     九州大学vs岡山大学       8:00〜
第2試合     岡山大学vs東北大学      11:30~
第3試合      東北大学 vs九州大学      15:00〜

女子
第1試合     福岡大学vs東北大学       8:00〜
第2試合     東北大学vs岡山大学      11:00~
第3試合      岡山大学 vs福岡大学      14:00〜

九州のラクロスを見せつける日になるのか?多くの観衆で迎えて欲しいものだ。

Enjoy Lacrosse!

Lacrosse makes friends and players.

こぶ平

関連記事