【男子ラクロス|関西Bリーグ】FINAL4に向けて|対談②~京都大学~
今回のラクプラは特別編でお届けします!
関西Bリーグの運営者がBリーグFINAL4を迎えるチームにインタビュー!
トップチームが活躍しているラクロス協会主催のリーグだけではなく、Bチームで活躍している選手はどんな選手なのかを今回は皆様にご紹介します。
<対談取材を受けてくださった選手DATA>
滝井裕樹 (以下#40)4回生/AT/Bcap
神津拓海 (以下#21)3回生/LG/B幹部(BDFリーダー)
潮慶史 (以下#25)2回生/MF
写真:左から#21神津、#40滝井、#25潮
チーム紹介|京都大学
チーム理念「自己の研鑽 感動の創造」
チームスローガン「Run」
学生日本一という目標に向かって、個々人が「走る」、計画を「実行する」という意味が込められている。日本一を目指す中で、上手くいかない時、苦しい時もある。そんな時、「もう一歩走ろう」と意識しよう。走り続けた先に日本一が見えてくる。
チーム目標
[下回生として]
BチームとしてBで優勝するのも大事だが、Bチームの存在意義やAチームの事も考えて、下回生に関しては自分がどう活躍するのか、自分がBリーグを通して将来的にどうやってAチームで活躍できる人財になれるのか、個人個人が活躍するためっていうのに意識を向けてほしい。
[4回生として]
今年、AB分けが最初にあったときにBチームの4回生でmtgをして、「自分たちがB4回生として何をするのか」を話した。同じBチームの中でも4回生と下回生にはすごい差がある。4回生として下回生がどう成長できるかをしっかりサポートする。具体的には、一緒にプレーしながら手本になるところは手本にならないとだめ。B4回生がいちばん上手くなる姿勢を(後輩に)見せ続けないと、(Bチームに)いる意味が無い。B4回生だからこそできることもある。いちばんBチームの先頭にたって上手くなる姿勢をみせていく。
[チームとして]
ここ数年間Bリーグで関西FINAL4には行けているが、実際関西の最後、決勝で勝ちきれなくて *関東にいけていない現状が数年間続いてしまっている中で、今年もしっかり1位抜けしてFINAL4に進めたのは、チャンスが回ってきたと思っている。
まずは準決勝の立命戦をしっかり勝ちきって、全学出場を数年ぶりに決めるというのを一つの目標。それだけじゃなく、関西決勝もしっかり勝って関西制覇、あとは日本一をまずはBチームが達成できるように、ということを目標に。
*優勝した暁には関東Bリーグ優勝チームとの直接対決がある。
インタビュー
☆京大のBチームの練習中の雰囲気を教えてください!
#40: やっぱりBチーム練習の雰囲気づくりって割と難しい。
例えば、Aにあがりたくてもあがれなくて、Bにいるときにイライラしたり、色々考えてたりしてるようなB上位層のプレーヤーもいれば、Bですら試合に出れなくて腐ってしまうようなB下位層とか、まあいろんなモチベーションの選手、いろんな立ち位置の選手がいるから。実際Bって結構、空気が沈んじゃうときはすごい沈んじゃう、というのがあるし。
俺が1年やってて思ったんは、まずは楽しむことを大事にしてほしいな。
俺も結構ふざけすぎるときもあるけど、みんなも楽しんでやってほしいかな。最近に関しては、割と七帝戦くらいの空気が良くて。今年のBチームは割と調子乗りが多いっていうか(笑)。ある程度調子乗って試合臨んだ方が、ガチガチにならんくて良い結果出がちなイメージがあるから。
あと数ヶ月やけど、BはもっとBらしく、メリハリのあるような雰囲気でやれたら、すごい良い試合をつくれると思うから、それを意識していきたいです。
#25: 確かに(調子乗り多い)。俺もちゃんと調子乗っとる。
#40: おまえ(#25)は乗りすぎや(笑)
#21: おこう(#25)は調子乗らされてんねん。でもおこう(#25)(を調子)乗らせようとしても、あんまり乗りきれてへん(笑)
一同: (笑)
☆(#21.#25へ)今シーズンBチームでプレーしてきた中で、自分がどういうことを意識してやってきたのか教えてください。
#21: 個人的な話では、自分はBチームというよりは、AにあがりたいけどBでやってるって感じ。やから、A(チームでの練習)で自分がちきってできへんところとか、上手くいかへんところとかをB(チームでの練習)で試していく、っていうのを意識してやっています。
結構、苦手なプレーとかA(チームでの練習)ではあまり挑戦してできへんところがあるから、そういうところをB(チームでの練習)では、ミスってもいいから積極的に試していく、っていうのは意識してる。
チームの話で言うと、毎年Bチームって結構Aチームと意識の乖離みたいなのあるから、色々な思いでやってきてる人を、どういうふうに一つの方向向いてみんなでやっていけるのかとか(を考えてる)。自分がAにあがろうという姿勢をみせることで、自然にBチーム自体をより高い価値のあるものに引き上げていけたらいいんかなって思って、やっているかな。
#25: 僕は結構、Bチームでは自分の武器をつくる、とか個人的なことだけ意識してて。Aだったら自分の武器もあんまり出せないから、Bで思いっきり自分の武器を磨くというのを意識して練習してる。最近までは、ほんまに、自分が上手くなればいいとだけ思ってて、来年再来年に繋がればいいと思ってたけど、結構この1週間2週間は、BリーグのFINAL4が近づくにつれて、Bチームでも勝ちたいって意識が出てきてて。Bの試合で貢献したい、1点でも多く絡みたいっていうのは思い始めてます。
#40: …テンプレやな(笑)
#25: うん、テンプレな回答した(笑)
☆意識の面以外に、意識して何か具体的に実行したことはありますか?
#21: 俺は、Bにいるときは、2回生と積極的に喋るようにしてるかな。今年の2回生って結構おとなしい子が多くて、あんまり自分からきいてこうへんから、俺から1on1のフィードバックするとか。
#40: ほんま?そんなんしてる?(笑)
#21: …意識高かったときはしてた(笑)
#40: おこう(#25)も(自分から)きけよ、ちゃんと。
#25: はい(笑)。俺は、さっき言ってた自分の武器磨くってことで、Bでうまくいったプレーを自分で何回も見て、気持ち高ぶらせるみたいな。悪いプレーはビデオで見ずに言いプレーだけ見て「こういう感じでやってこ」みたいな。
☆(#40へ)信念として、どういう選手でありたいのか、どういう人でありたいのか聞かせてください。Bチームのリーダーとして、どんなリーダーでありたいですか?選手として、リーダーとして、チームにとってどういう人でありたいですか?
#40: 自分はBcapという立場でやらせてもらってるけど、正直、めちゃくちゃ圧倒的にプレーでチームを引っ張れるかとか、めちゃくちゃカリスマ性があって引っ張れるとかないし。自分がどういうところでBcapとして貢献するかってなったときに、意識してるんは、ぐいぐい引っ張っていくタイプというよりは、例えばプレーで悩んでる、プレーでうまくいかない後輩とか同期とか、プレーに限らず悩みがある選手がいたときに、一緒に考えていけるような、一緒のの目線になれるようなcapになるのが自分には向いてるかなとは思ってて。だからまぁ、距離感とかも大事にしてて、あんまり上下関係そこまでないくらいがいいかなと思ってます。なぁおこう(#25)。
#25: ないすね(笑)。
#40: 黙れ(笑)
☆それができるモチベーションは何ですか?
#40: 自分が下回生の時の4回生をみてきたからっていうのは、すごくでかくて。自分が2.3回生のときとかって、4回生達が引っ張ってくれたり声かけてくれたりで、そういう姿をみてきてた。自分が今そのポジションになったと思うし、今までの先輩がやってきてくれたことを、次は自分がやる番やなっていうのが一番モチベーションになってるかな。
☆Bcapになったときの気持ちを教えてください!
#40: 正直、今やからBチームキャプテン(Bcap)になってるけど、Bcapってなりたくてなるもんじゃないし、言ったらもう(ずっと)Bでプレーすることになっちゃうから、すごい悩んだ。同期と話して誰がBcapやるのかも難しい問題やったし、そもそも置くのも迷ったところやけど。俺は直接的にAチームの戦力として貢献できるのかっていうのを現実的に考えて、それで結局貢献できなかったときにBチームにでも何かしら貢献したいと思った。だから、難しいところあったけど、色々考えて前向きに(Bcapを)引き受けたかな、最終的には。まあ正直、最初は嫌やったこともあったのが本音。
☆下回生にとってBcap、#40の存在とは?
#21: 最初(Bcapに)なるって決めたんは大きい決断やったと思うし。
#40: …誰やねん(笑)
#21: 今のなし(笑)。リーグ戦重ねていく毎にキャプテンとしての存在感って大きくなってって。点数とってあんなに(みんなに)喜ばれるプレーヤーっていない。
#25: 確かに(笑)
#21: 毎回頭叩かれるやん、ベンチから全員飛び出して(笑)。それ見ると、やっぱキャプテンっておって良かったし、てつはさん(#40)って結構人に慕われてる人で。おってよかったなって。これ結構本音で。
#40: まあ確かに、点とったときすごいな(笑)
#25: てつはさん(#40)は、一緒に練習してて楽しいっていうのが、一番すごいかなって。なんでか分かんないんですけど、すごい盛り上げるのが上手くて。あと、てつはさん(#40)自身2.3回生で、Bの経験とかがあるから、Aでめっちゃ上手い人の発言とは別のベクトルの刺激みたいな(笑)
一同: (笑)
#25: すごいなんか、良い意味の刺激があるんで(笑)。響くものがある人かなと。良い意味で。心に残ってるんは、自分が調子悪くて試合に出れんかったときに、「おれも出れんかったけど」みたいな、てつはさん(#40)やから言えることを言われて、シンプルに「頑張ろ」って。そのとき、やる気失いかけたけどもう1回やろうという気持ちになれた。
#40: いい話でたな。
#21: いい話や。
☆それ聞いてどうですか?
#40: まあまあまあ。確かに点とったときにみんな来てくれるんは、俺もすごいありがたいから。
#21: ありがたいって何(笑)。
一同: (笑)
#40: まあ、うん、また点とって同じような光景を見せられるように頑張ります。
☆(#21.#25へ)続いて、どんな選手でありたいのかお聞かせください。選手としての夢は?
#21: やっぱり選手としては、自分が試合に出ることでチームを勝たせるようになりたいっていうのはいちばんあって。自分の良いプレーで沸かせるみたいなんができるような。心の底では、俺は1回生のときに見てた一成さん(17KUL主将)みたいになりたくて。あんな風にいつも自主練して、みんなにアドバイスして、プレーでもメンタルでもチームを引っ張ってるのはすごいかっこよくて。俺もそういう風になりたいなって思ってやってきたっていうのはある。一成さんみたいに、自分のプレーで観客を沸かせて、下回生にもそうなりたいって思わせて、どんどん下に下に受け継がれていくみたいな、そんな選手になりたいなって思ってる。
#25: 僕は、ここぞというときに頼りになる選手。夢としては、めちゃめちゃ良いシーンで豪快なミドル(シュート)を決められるような。ロマンある選手になりたいなと思ってて。そのために陰で努力できる人、努力に裏付けられたロマンみたいなのを求めてます。具体的にはわっきーさん(18KUL主将、旧#25)みたいな。背番号ももらったし。毎試合で点をとるわけじゃないけど、点とったときにめっちゃかっこいいじゃないですか。なんか、ああいうかっこよさのある人になりたいなって。やっぱりわっきーさんがすごいのは、努力の量が桁違いにあって、その努力してるのをみんな知ってるから、点とったときもみんな喜ぶみたいな。そういう選手になりたいなと思います。
☆B幹部、BDFリーダーとしてBチームの選手を束ねるにあたって、どういうリーダーでありたいと考えていますか?
#21: これ他の人と2人でやってるからちょっと、リーダーかって言われたらあんまり自覚ないんやけど。束ねるというよりかは、個人個人でやりたいこと違うと思うからそこを自由にのばすみたいな。特に2回生は。あとは、のびのびとやってもらう中で、(全体として)やるって決まったものは、ちゃんとBチームとしてまとめてやらせれるように、1つの方向に向かせられるようなリーダー。DFってコミュニケーションとって決めて守るって感じやから。そういうのを戦術とかを考えて、より良いDFができるようにみたいな。そんな感じ。ニュアンスしか言えんけど。
*B幹部ができた背景
A’層(AチームとBチームの境の選手のこと)の下回生が考えて成長させられるような機会に。例年のBチームはAチームに比べて、コーチさんが主体で教えをうけているような形だったが、今年はA’層が自分で考える量を増す意味と、リーダーとしての自覚を持つことにより成長を促すために設置。
☆関西でトップチームでありたいと思って頑張れるモチベーションは何ですか?
#21: チームはBチームやけど、来年は今年Bの人が主力になって戦うっていう状況やから、今年Bで勝つことは来年とかそれ以降にも繋がることやと思ってるし。何よりも、勝って関東と全学でちゃんと戦うっていうのが今後の経験にも繋がると思うし。あとは当たり前なんやけど、Aチームが日本一目指してるから、もちろんBチームも目指すよねっていう。勝たなおもんないし。やるからには勝ちたい。
#25: 僕も、関東のBと勝負してみたいっていうのはあって。そのためには関西の中でトップでないと戦えないからっていうのが、自分の中では一番強くて。実際、全学いったら4回生の引退のびるっていうのもあるけど。関東と戦ってみて、来年再来年に自分が勝負していかなければならない相手がどんなものなのか知ってみたい、というのがある。
#40: かなりでかいよな。真剣勝負の関東(との試合)って中々できへんもんな。
☆(#40へ)(ASなどの)スタッフに転向するのではなく、プレーヤーとして戦い抜く意義みたいなものがあれば聞かせてください。
#40: 他大でも京大の他の体育会でも、4回生でAじゃなくてスタッフに転向する人は多くて。その行為自体を全然否定はしないし、それで貢献するのも一つの選択肢としてありやと思うけど。自分が下回生やったときに、歴代のB4回生が頑張ってプレーしてる姿は、スタッフ転向とは別のモチベっていうか。B4回生が全力でプレーする姿は、Bチームだけじゃなくて、Aチームの4回生とかにも多少影響はあるんかなって思うし。AB関係なくどんな立ち位置の4回生でも全力で最後までやりきるっていうのが、チーム全体に良い影響を及ぼすと思ってるから。歴代の先輩をみててそう思う。実際、きのぴーさん(18KUL、B4回生)をみて、BPLも意識高まったことも絶対あると思うし、逆にA下回生もA4回生も、きのぴーさんみて自分も頑張ろって思う人が絶対いると思うからそういう意味も大きいんかなって思う、個人的に。
☆(#21.25へ)下回生のBプレーヤーとして、上回生のBチームのプレーヤーに何か想いがあれば教えてください。
#21: やっぱり4回生って、去年までBでやってた人でもなんとかAに食らいつこうという姿は尊敬できるし、自分もそうありたいと思わせてくれるし。そういう人たちをまだ引退させたくない、ってう気持ちはすごいある。1試合でも長く一緒に戦いたい。B幹部やってきたんやけど、4回生には経験っていう意味でもメニューとか困ったときに助けてくれるし、困ったときに(話を)きいたら親身に答えてくれるっていうのは、すごい助かりました。やからこそ、引退させたくないっていう、そういう結論。
#25: 僕は1年しか一緒にプレーしてないけど、ビデ反(ビデオ反省)とかでも親しくしてもらって、思い入れはすごいあって。そういう人たちと、もっとラクロスして全学に出場して関東と試合したい想いがあって。もちろん親しいだけじゃなくて、しっかり技術も教えてもらったし、その恩を返せるようなプレーをして、もっとラクロス一緒にしたいです。
☆(#40へ)Bリーグも今週末で準決勝を迎えますが、4回生のBプレーヤーとして、下回生Bプレーヤーへ向けて、何かメッセージや想いはありますか?
#40: 下回生プレーヤーには、この準決勝に勝つことを目指すのは全員やってるとは思うんやけど、「自分が勝たせる」とか「自分が活躍する」という思いを強く持って臨んでほしい。
なんでかっていうと、Bチームの存在意義とかBチームの目標ってやっぱり、個々人の成長の部分がすごい大事やと思ってて。
Bの下回生プレーヤーには、例えば「ミスったらどうしよう」とか「負けたら終わり」とかそういうマイナスな感情で挑むんじゃなくて、このBリーグを勝ち進んでいく中でしっかり試合出れる機会も得れるんやし、攻めたプレーとか貪欲な気持ちで準決勝に臨んでほしいです。
#21: 意外とまともなこと言ってるやん。テンプレみたいな(笑)
#40: うん、なんか、お手本のような答えしかでてこん(笑)
一同: (笑)
☆来週のFINAL4へ向けての意気込みをお願いします!
#25: 目標でも言ったんですけど、ここ(FINAL4)で点とったらヒーローやと思うんで、ヒーローになれるように頑張ります。
#21: めちゃくちゃボール奪って、去年のBリーグ立命戦みたいに、てつはさんからアシストもらって、俺が点決める。首絞める(笑)。
(写真左#40、右#21)
#40: 懐かしいな(笑)。めちゃくちゃ良い思い出(笑)。じゃあ俺の意気込み。チームとしては、絶対に(FINAL4で)勝って関東に行く。俺個人も、絶対に点とって、またベンチから全員みんなにかけ寄ってもらえるような、熱いゴールを決めます。
【Bリーグ】
B関西準決勝vs立命館大Bまであと5日となりました!10/13(日) 15:00FO
vs立命館大B
@立命館大BKC第3グラウンド負けられない大事な試合です。必ず勝って関西決勝に進みます!
応援よろしくお願いします! pic.twitter.com/90tzFxT0OT— 京都大学男子ラクロス部 (@KyotoUniv_Lax) October 8, 2019
予選の試合が全て終了致しました。
勝ち点及び同順位校同士の対戦結果により、準決勝へ駒を進めるのは、
Aブロックから同志社大学・立命館大学
Bブロックから京都大学・関西学院大学
です!よって準決勝は、
同志社大学vs関西学院大学、京都大学vs立命館大学となります! pic.twitter.com/57bJM838LG— 関西Bリーグ (@WestJapanLax_B) October 7, 2019