【こぶ平レポート】大学男子のいま|関東・関西決勝&全日本大学選手権大会

11月11日 全日本ラクロス大学選手権に向けた、3つの重要な戦いが実施されました。
ご覧になられた方も多いと思いますが、その結果の考察を書きました、試合を振り返りながら、そういう風にも見えるか?というような事を思っていただければ幸いです。

関東学生リーグ 決勝戦/早稲田大学 vs 慶應義塾大学

試合前のツイッターで、「そして、今年30回記念関東学生ラクロス決勝男子早稲田対慶應義塾4年連続決勝進出の慶應さん、3年ぶりの早稲田さんなのだが、リーグ戦では13対6と早稲田さんが結果通りの圧勝、というか慶應さんどうしたの?という覇気のなさだった。(済みません。観客の思い込みです。)/リーグ戦からUS遠征も経て立て直したのか慶應さん?という点が注目なのですが、準決勝の対一橋戦も強いシューター相手に大逆転で倒したものの不安は残る立ち上がりだったようですね。決勝で変わるのか?さらに進化した早稲田が制するのか」と書いていました。正に早稲田さん有利の予想でしたね。しかし前のコラムでは、慶應さんが見出した有利なポイントを突いて、逆に攻撃の防ぎ方を絞れればみたいな事も述べました。

結果は、7対8 慶應義塾が終始リードして逃げ切り勝ちを修め、リーグ戦の初戦の屈辱をはらされました。

途中経過は こうです。
2分 慶應ターンオーバーから、#3のゴール裏からの捲り攻撃がさく裂します。
その後 7分ごろ 慶應のポゼッションに、DF2人プレス ゴーリーがパスコースカットに動くところを慶應#39 反転ショット ゴーリー反応できずに得点と、決して何かが凄いわけではないが、こういう点を先に取っていくラクロスをひたむきに行う慶應。逆に早稲田や油断があった事は否めなかった。
しかし、直後のフェイスオフからの早稲田の速攻は、それらの気持ちを断ち切るような#7の豪快なブレイクショットで、会場も「そら、来た!」の雰囲気に変わるほどの豪快さでした。
そして、13分にはゴール裏からのナイスな展開で2対2の同点になりここから、早稲田劇場の開始を予感した駒澤第2の雰囲気でした。

2010年に一橋のポゼッションラクロスを砕いて時代を変えたのが、早稲田のパワーベースラクロスでした。それまでのラクロスを否定するかのような10年11年のラクロスはUSと同様パワー化への流れを加速するかと思わせました。しかし、2012年スピードラクロスの慶應が巻き返すと2013年パワーの早稲田2014年スピードの慶應2015年パワースタイルの日体大、2016年スピードの慶應が王者を繰り返す時代になっての今年、それまでの接戦の世界が、リーグ戦で大きくパワーベースに速さを組み合わせた早稲田に振り戻されます。
慶應は次戦 対武蔵で17対6と勝ちを納めた代わりに、又パワーベースラクロスの呪縛からスピードで抜ける方向に舵を取られたのではないか?

その後、対明治 6対3、対成蹊(同じタイプ)10対5、対法政 9対8と修正ができたかどうかわからない、ままリーグ戦を終えた。このままで、準決勝に臨まれていたら、昨日の決勝の勝ちもなく、準決勝で一橋にずるずると負けた気がしています。

何が変わったか?私は、US遠征だと思います。勝ち負けは練習試合なのでどうでもよくて、恐らく大きな差があるパワーベースラクロスから、戦い抜くには「こう」するしかないという形を見出されたのではないでしょうか?

「こう」とは…
何が何でも先制をし、ライド、DFは攻撃を離さないで早稲田のパワーを抑える。そして先手先手を、今までとは違う形で確実に取りきるしかない。ショットは躊躇をすればそれで終わる。
絶対に撃って終わる。というような感じ(とても精神的な感じですいません。)に見ていました。

そして、慶應#3の1点目は、あまり見せなかった#3のまくりからのショット(私の印象は、日本代表に大学から唯一選ばれた、今年の慶應唯一のパワーシューターという印象でした)であり、2点目の#39のショットも意表をつくというか思い切りの良いショットでした。

同点になった試合、早稲田の勢いはミスもあって上がらず、逆に細かなアクションから近距離の縦フィードで決定機を決め、3対2として1Qを終えた慶應。

印象的だったのは、1Q終わったところの円陣において、スタンド全部に聞こえるような、キャプテン?の「後60分に賭けるんだ」という激にこそ、何をすべきか全員がわかっているのだなと感じた事でした。

2Q早々に再びまくりから決めるという展開でペースを作らせなかったDFとスピード。そしてゴール前で手こずっていた慶應1年#48の裏から、自由にアクションしての上手いショット。
早稲田の反撃を、リスタートからのパワープレーに抑えて4対3と勝ち越して、早稲田へペースを渡さないラクロスに徹して前半を終えた。

しかし、後半慶應のプランがすべて壊れるような事態が起こる。

3Q早々の早稲田のプレー、スクープ、ターンオーバー速攻ショットを継続しての#22の強引な突破からのショット必死のセーブの慶應ゴーリー#2、その際相手インクリで足の上に乗られた。戦線離脱。好セーブで逆転を許さなかったゴーリーが下がり、一気に勢い就く早稲田。

早稲田ストーリングを宣告される遅攻も一転#22の高速まくりから慶應DF二枚抜かれ、ゴーリーもつけず、4対4同点のショットを食らった3Q10分?
会場は1転、早稲田の勢いベースになるかというところで、慶應ゴーリー#2、なんと復帰。
      
その後の早稲田の2マンダウンは生かせなかったが、13分又も慶應1年#48のゴール裏からのまくりが決まり、再び離す。

4Q早々の慶應#24のあいてDF をシャドーに使ったナイスショットも決まり、早稲田のミスも重なり慶應ペースのまま、8対6で残り8分。ここからの早稲田の猛攻は圧巻だったが、復帰ゴーリー#2のセーブも続く。少しでもパワーを封じる動きをする慶應DF。そして残り30秒早稲田ゴール横#22からクリース正面#1へパス通して、決定的なショット~~~

慶應ゴーリースーパ―セーブで守り切り慶應義塾が2年連続の優勝を飾った。
アジリティを譲らず、決めるときは決め、守りは固く。そう決めたラクロスを最後まで貫いた慶應チーム。でも、ゴーリー2番の杉本選手(MIP)の復帰が無かったらという際どい試合でした。

この試合は、接近して白熱した試合でしたが、内容的には来年のW杯で通用するものではなかったのも事実です。慶應義塾さんが、全日本選手権に向けてどう舵を取るのか?最早、パワーと速さの両立が無ければ勝ち抜けなくなりそうな男子ラクロス。注目の全日本大学選手権準決勝は

11月18日(土) 11時 南山大学 vs 慶應義塾大学 @名古屋港サッカー場 11時フェイスオフ



関西学生リーグ 男子決勝/初の1位 立命館大学 vs 一昨年王者 大阪大学

 
初の1位でのリーグ戦通過を実現した立命館は、聞き取った情報ではパワーラクロスへの脱却というか関西地区ではあまり重視されてなかった?パワーラクロスを示してこられたという事でした。
一方の大阪大学は、1昨年リーグ2位から史上初めて全日本選手権への進出を決めて、決勝でも日体大に対して、後半追い上げて6対8と近年では最も肉薄した試合を演出していました。
その時には、特に#7,10のシューターがいて試合の要所で決めきれるチームでした。
そして、今年はそこからどうなっていたのか?その時のシューターは卒業もされていますが、そのスピリットは継続されていたのでしょうか?

蓋を開けると、パワーを封じ込めたDFだったのでしょうか?攻撃のリズムを終始取り戻せず立命館は3対8と敗れています。全体の実況からだと、阪大の得点8点は6人のシューターから生まれています。
ここで、意味することは全体の運動量が多いのが阪大のプレーなのでしょう。
立命館がパワーベースラクロスであったとすると(その強さは別にして)関東の早稲田vs慶應義塾の試合で慶應義塾が勝った事とイメージが重なるのですが。

結果的に東西のリーグ戦1位のパワーベースラクロスチーム(皮肉にも両者ともエンジのユニフォームなのです。)が勝ち抜けなかった訳です。
今年この後どうなっていくかは、分かりにくいのですが、パワーベースだけでも勝てなく、Agilityだけでも勝てない。ましてやポゼッションをいくら優位にしても勝てない。
パワーを持って、しかもトータルバランスを上げるラクロスが来年のキーワードになるのでしょう。
そんな形に近かったのは、もしかしたら、関東の準決勝で負けた一橋大学だったのかもしれませんね。

そんな大阪大学は11月18日 大阪にて3地区代表にして大学選手権1回戦 北海道大学を破った
東北大学と準決勝を戦います。



全日本大学選手権1回戦/北海道大学 vs 東北大学(3地区代表)

昨年に続き行われた同一カード。昨年は6対7と惜敗した北海道は悲願の全日本選手権1勝に手が届いた所から、遠征もあり合宿もありで進化を遂げたはずでした。一方の東北は関西代表の神戸大学に7対12と 敗戦。その神戸が慶應に4対13と完敗したことから、強化のポイントを関東の戦い方から学ばれた節があります。関東のプレシーズントーナメントに参加されて勝ち進むことでその強さのキャパシティが確実に上がったのでしょう。昨年以上に3地区戦を優位に戦い、しかも地元仙台開催の優位さもあったのか9対6
最後北海道大学の追い上げも届かず、予想以上の差がついた試合になりましたね。

これは、練習に尽くす姿は変わらないものの、経験値においてその基準の高さがやはり関東との戦いを通じて高められた結果ではないでしょうか?

北海道地区の苦難は続きますが、これは北海道地区全体のレベルアップをすることから始める形が必要なのかもしれません。もしそれをやられているとしたら、その方法を見直す必要もあるでしょう。ここ数年北海道大学、北海学園だけではなく、北星学園に小樽商科大学、札幌学院も上昇する向きもありましたね。
それが、北海道地区内での競争であり、絶対的な強さが分かっての競り合いではなかったのかもしれません。
ラクロス協会の指導者派遣等のプログラムにより、どこまでフィジカルなトレーニングを施せばいいのか、技術の方向性、タクティクスの日本一いや世界基準を抑えてそれを実施するような事ができないのか?
敢て言えば、中四国地区と北海道地区の覚醒でラクロスを変えて欲しいのですが。

東北大学は大阪大学にチャレンジをする意思というか形でしょう。実際には7帝大戦で対戦の経験はあるはずだと思ったのですが、実際にはシーズン中(9/1~9/3だったようです)の対戦では大阪大学が不参加で実現していません。
比べる基準がないので、何ともいえない試合。東北大学の決勝進出があっても、不思議はないと思っています。

さて、今週末何が起こるかとても楽しみですが、関東では全日本選手権の試合はありません。皆様からの情報をお待ちしています。女子は明日。

こぶ平


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