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【こぶ平レポート】全日本選手権女子|進化の激突はどのような結果をもたらしたか?

こぶ平スコープ③

この試合の勝負の分かれた要因は
①体力勝負に持ち込んだNeOの守備戦術チョイス(実はこれはとても難しい選択だったかもしれませんが、自らの運動総量の 絶対評価を越える勝負になってしまった事で、結果的には戦術が正しくはなかったとなってしまった。)

②NeOの取った攻撃の戦術を途中で変えられなかった。(#2,#6,#11等のインサイドでの待ち受けプレー前半7分で慶應に対応されてしまった。その時の攻撃の変化ができなかった。)

③上記2点の理由から、慶應は一番最初に描いた、運動総量勝負に徹っする事ができた(後半戦術を変更する余地もあったのでしょうが、ぶれずに自分たちの優位をやり続け、それだけの運動総量を持っていた。)

という事だと思っています。
さらに付け加えると、慶應の選手の進化いや覚醒が、この試合でも見られた事が実際には嬉しい誤算だったのでしょう。
それは、#33西村選手のプレーにおける決断力であり、#96白子選手のキャノンショットです。
西村選手は、来年の慶應義塾を支える為に必要な気持ちの強さを受け継がれた事。白子選手は、今までに魅せられなかったスーパーショットで得点を決めて、空気を換えてしまった。
それらが融合して、作られた凄い試合になった。
この試合から、慶應の、学生の進化が上回ったのかというとそういう単純な物では語り切れない、思いがあったのではないかと思っています。
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ただNeOの進化は確かだった。
① 技術的には、ボールを奪う、奪わせない技術。
② ドローを上げさせず、自分たちでコントロールする技術。
③ 得点に至るピンポイントのパス精度。
④ ミスマッチの作り方。

では、何が足りなかったか?結果論だが、、

①中盤でボールを奪う形のディフェンスをして、自分たちの体力の消耗を低減した方がよかったのではないか?
②インサイドでのプレーに慶應が対応してきたケースで、攻撃のパターンを#12が取ったような1on1の仕掛けで取り切る

攻撃中心に変えられなかったか?
NeOの運動総量の絶対値が慶應に優るという判断がベースになっていたと思うのですが、途中ででも戦略変更が攻守ともでききれなかったように見えた。本質的な優位を徹底的に生かす事を考えれば結果は逆、もしくは大差の試合にも持って行けたと考えています。相手の土俵で破る事により、自分たちのラクロスの進化の証明をしたいという思いの強さの表れであり、それはそれで私は納得をさせられてしまいました。

ー今後のラクロスについては次ページへー

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