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【こぶ平レポート】GWラクロス|Teen’s Lacrosse

今日は一旦ここでTeen’s Lacrosseについておさらいです。
Teen’s Lacrosseというのは女子中高生が行うラクロスで、ルール、用具は基本大学生、クラブと同じです。
ただ、試合時間が20分ハーフとなっています。(男子中学生のラクロスの実施校はなく、高校チームが関東に4校東北に1校だけですので、試合数も少ない状態です。ですから、Teen’s Lacrosseというと女子中高生ラクロスを表しています。)
実際に日本の巷でラクロスといえば女子高生がチェックのスコートに綿のポロシャツでやっているイメージが強いのかも知れませんが、それが正に
Teen’s Lacrosse です。
なお、チェックのスコートにポロシャツ姿というのは、現在は少なくなっています。全国35校ぐらいの中で半分には満たないと思います。関東では埼玉県立伊奈学園総合、聖ドミニコ学園、目白研心、桐蔭学園、昭和秀英、渋谷幕張、横浜国際、東洋、片倉、山村学園、立川/町田国際等々でしょか?関西では立命館宇治、関西大中高?という感じです。

本題のラクロストークに戻ります。
先のGWにはTeen’s Lacrosseが集中的に開催され、関東では決勝トーナメント進出がほぼ確定し、関西では春の優勝校が決まりました。
下記が結果です。

Part1  関東 Teen’s Cup 予選リーグ結果

4月29日から5月6日にかけて、予選リーグほぼ終了しました。現在の結果と決勝トーナメントは以下の通りです。

昨年の秋からの新チームの集大成の戦い。高3生(私立数校は高3生が既に引退している学校もあります。)にとっては最後の戦いの場となった
Teen’s Cup結果だけを見ると秋から変わらないように見えますが、幾つか注目すべき学校がありました。

①日大中高 AQUA
ここ数年、どうしても4位の座から抜け出せないでいた学校です。才能豊かな選手も排出していて、現在もU18,U15に選ばれた選手がいますが昨年秋も最後まで勝ち切れなかった壁があったのですが、チーム全体としてのスピードも増し、何よりも各選手の気持ちが前に向き引かない、あきらめない姿勢が出るようになったのが印象的でした。
結果的に、秋には苦戦をした都立飛鳥や、実力をつけてきた目白研心を圧倒し、横浜市立東にも接近してきています。

②埼玉県立熊谷女子高
秋には、1部に挑戦し日大中高に7:8と惜敗するまでに成長してきた熊女練習試合の相手が不足する中、運動量を高め、予選リーグでは3試合とも大差の勝利を納め、決勝トーナメントでシード校を破る勢いを見せています。熊女の特徴は、何といっても最後まで落ちない運動量だと思いますが、それ以上に秋の惜敗から磨いた勝つことに貪欲な気持ちの強さだと思います。
決勝トーナメントにおいて、シード校に対してどのようなパフォーマンスを見せるのか楽しみなチームです。

③桐蔭学園高
秋以降、現在の高校2年生中心のチームにいち早く変換(高3が秋で引退する学校の一つ。)した学校で、現在の高2生中心にラクロスが好きで仕方がないチーム。クラブの練習や、色々なラクロスのクリニック等に精力的に参加しつつ、普通にラクロスをできるレベルを上げる方針により磨いてきた力が春に開花しつつあります。
3月の全国大会に出場した大妻多摩を圧倒した力を高められれば、決勝トーナメントにおいて台風の目になるチームです。
まだ、気持ちにムラがあるのかゲームによってはパフォーマンスが低下するのが気になるところです。

④慶應女子高
秋以降、慶應義塾大学女子ラクロス部と一貫した強化体制になり、大きなラクロスにスピードも加わり、ミスが少ないチームになりつつあるように見えます。最終結果は今週末になりますが、ほぼ決勝トーナメントへの進出は決まったと思われますが、決勝トーナメント1回戦の都立飛鳥高戦で全員のプレーが見せられるか、楽しみです。1部、シード組への復活への道が開けてきたのではないでしょうか?

その他、ノンシード組からは昨年秋に力を付けた都立立川国際高が決勝トーナメントに名乗りを上げています。
1回戦のシード組との戦いはかなりし烈な物が予想されます。是非6月からのTeen’s Cup決勝トーナメントをご覧ください。

一方、予選リーグを戦うチームの中に、 愛称「Three Stars」都立第三商・国本学園&岩倉合同チームがあります。Teen’s初期から参加してきた都立第三商高ラクロス部員はついに1名となり、今年もまだ新入生がいない状況にあるそうです。
13日日曜日に行われる予選リーグ最終戦が、都立第三商高ラクロス部の最後の試合になるかも知れません。OGの方や、第三商1年生の皆さんに是非見ていただきたい試合になります。

今回、第三商さん以外に、トキワ松学園、つくば秀英、大和西の各校が春のTeen’sCupに参加されませんでした。このまま4校が減ってしまうのか?とても心配なTeen’s Lacrosse。やはり、ラクロスというスポーツが日本の体育協会にも加盟しない、学校としては公認しにくい現状にある事が普及の障害になっていると言わざるを得ません。そういう意味でもラクロス協会の公認組織化と中学高校での普及活動の親展に期待をしたいところで。そして、キッヅラクロッサーさんや、上記4校の皆さんも、もう少し頑張って下さい。きっとラクロス協会が後押しをしてくださると思います。

Part2. 関西Teen’s

関西でも、GW中4月30日に予選、5月4日に順位決定戦が行われ、今年も最終的には、3月に日本一になった同志社高校が優勝しました。
関西は6校しかチームがないのですが、やはりラクロスという競技が高体連等の公認を得られれば、参加校も増えてくると思います。

今年は、決勝戦 同志社高 vs 立命館宇治高 でしたが、前半 3対4と立命館がリードする形となり、なにやら無風感の強かった関西Teen’sラクロスに隙間風が吹き出して来たのは注目です。
(結果的には9:4と後半は圧倒した同志社高が優勝した訳ですが。)

日本のTeen’sラクロスは確実にレベルが向上しています。従来U-19の世界大会への出場選手は大学生主体になっていますが、同じような条件で中高生もU-19 の代表選考の対象に加えていかないと、外国の経験豊かなTeen’sには勝てない時代になってしまいます。

是非、そういう幅広い考え方を持ってラクロスの育成、普及に取り組んでいただくよう、ラクロス協会にお願いをします。

Teen’s Lacrosse 関東T-Cupの決勝トーナメントの開催場所時間はまだ決まっていません。
情報が入り次第お伝えします。
決勝戦は6月23日(土)で 駒沢オリンピック公園第一球技場になったようです。

Lacrosse makes friends!
次は大学ラクロス、あすなろカップ詳報をお伝えします。

こぶ平

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