decoding

【こぶ平レポート】全日本中学高等学校女子ラクロス選手権結果③

第8回全日本中学校高等学校女子ラクロス選手権レポート3

一回戦、準決勝を戦い抜いた、横浜市立東高校East Girls(東日本1位;前年度優勝)と 東京成徳大中高 Brave Youth(東日本4位;3回優勝)の決勝は、全国大会では初めてのドリームカードでありとても期待感の高まる戦いでした。

その前に行われた3位決定戦は埼玉県立伊奈学園総合高校(東日本2位)対 日本大学中高(東日本3位;2014年優勝)で戦われました。
この両チームも、関東U18代表に選手を多く輩出しているレベルの高いチームです。

全員の激しいライド、ラン&プレッシャーが定評の伊奈学園総合と、華麗なランパスの攻撃に抜きんでた力を示す日本大学中高の戦いとなった、3位決定戦は。中盤でのライドの厳しさが勝負の明暗を分けました。

いきなりの、伊奈学園Grasshoppersのポゼッションも日大AQUA,ゴーリー#66のパスカットからターンオーバーを速攻で運んで最後はG前#3へパス。持ち前のターンからショット華麗に決めて先制をしたAQUA。その後も#40(新高1、当日はまだ中3生)のキレのあるランから、ターンオーバー#24のランシューを生み出し、自らも突破、パスキャッチからドッジショットを決める活躍で前半12分は3対0で日大中高AQUAのペースで進められました。
しかし、16分劣勢のGrasshoppers AQUA#40のショットセーブから、の#58のロングランで状況は一変。

GH#58 AQUAのDFを振り切ってショットまで進み、そのままゲットした。

そして、情勢はGHに流れが変わる。強いライドから、全員が動き、要所で縦への突破。日大AQのDFが徐々に破たんをし、要所で抑えたゴーリー#66も波状攻撃に負けて、4分でトータル4失点。GH#64のフリーシュートもGのタイミングを外しきってのゴールでした。
前半を終了し4対3と伊奈学園が逆転し後半に向かいました。 ドローは6対2。 ドローをグラボに持ち込んだ伊奈学園の優位が際立ちました。

後半、開始3分間は一進一退から点を決め合い5対4伊奈学園Grasshoppersのリードから、状況は一気に伊奈学園に流れました。
伊奈学園GH#68のランはドッジも切れて、AQのDFを切り裂く感じ。中盤のライドも#3#40のAQのセットも機能せず、そのまま、伊奈学園のラン、パスが躍動し終わってみると 10対4 後半6対1という結果になりました。
伊奈学園 #58,#68ともにハットトリックで勝利に花を添えています。

日大中高AQUAも#3のショットや、#40のラン、ドッジ、ショットは中学3年生とは思わせないものでしたが、3っ日間連続の試合はタフだったか、後半は一気に崩されてしまいました。

そして、決勝戦 前年覇者、昨年負けたのは1度だけという 横浜市立東高校 vs 優勝3回、伝統の東京成徳大中高の戦い。
ドリームマッチにふさわしい、素晴らしいゲームになりました。 結果はラスト15秒のショットで7対6。 どっちが勝ったか?予想して下さい。

この試合、個人のスキルも、能力の高い選手が集まり、ギリギリの攻防からどちらの力が突破をするか?そういう試合になりました。

注目は横浜東 キャプテン#6 と 高1生#63(つまり1年間のラクロスキャリア)のアタック 東京成徳#44,#62の強さでした。

開始早々、東京成徳BraveYouth(BY)の攻撃がさく裂します。#44、#62のランパスが奏功。#62が連続でインサイドへ侵入をはたしショットを決め、自らのパスで#84のショットを引出3対0とリードを果たしました。

オヤオヤ?の展開も東高EastGirls(EG)タイムアウト明け一変します。変えたのはEG#6キャプテンのアメージングなランシューでした。
センターラインからスイッチが入ったEG#6のランは縦からサイドに切り替えるドッジを3発。4人のDFを置き去りに、正面からショットを決めきった。

勢いをつけた、EG攻勢を強め、続いて#63のフリーシューは日本人離れの、ノーステップフリーシューをU18代表ゴーリーに叩きつけて得点をゲットする。

BYも必死に反撃を試みるも、EGの勢いは止まらず華麗なパスからの#9のダイレクトショットが決まり、3分前ついに同点。

しかし、その流れを止めたのは、#84のパスカットから#44G前でパス受けてターンショット。 クールに決めて4対3と踏みとどまったところで前半終了しました。

ハーフタイム 日大中高のチアリーダーによる大学生をも上回るパフォーマンスが、選手をチアして後半が始まりました。

後半開始の5分間。一進一退の激しい攻防が、6分目から又も動き出します。

開始6分、漸くクリアした東京成徳BY、#62のフリーシューを決めて5対3 BYのリードを広げる。
しかし、逆にジェットエンジンに点火された、EG#63の強烈なランシュー、パスカットからの速攻#4のショットで一気に同点。
そして、驚異の1年生#63 G前粘って、粘って豪快にショット決めて6対5.ついに逆転したのは残り5分でした。

ここからの攻防は熱さを増し、スタンドも大騒ぎ。やはり、負けないのか東高校!いやまだ時間があるぞ、東京成徳両者譲らず迎えた2分前。タイムアウト開けBYの#13のロングランからEGのライドをクリアし、最後はG前へ。反則で#62DFに囲まれながらも執念のフリーシュー決めて同点に持ち込む。

ここから、先はスタンドとグラウンドが一体になって、最後の力を振り絞った攻防が展開され、ランブレイクに徹した東京成徳。
残り60秒 #61フリーショットサイドから強引に切れ込んで倒れ込みながらの執念のショット決めて7対6.

EGドローから最後のアタックも、無念のパスミスで The End。

東京成徳大中高 BraveYouthが2年ぶり4回目の優勝をゲットしました。
とても、濃密な40分。大学生も見て欲しかった。

おめでとう、ございます。東京成徳大中高 BRAVE YOUTH

そして関東春のTeen’s Cupは4月9日に始まります。もうすぐ。
ラクロスもう真っ盛り。

こぶ平



【スポンサードリンク】

関連記事