【インタビュー #5】明治学院大学女子ラクロス部2016年度主将|鷲山なつき(ハク)さん
今回は、関東学生リーグに所属している明治学院大学女子ラクロス部の2016年度主将 鷲山なつき(コートネーム:ハク)さんにインタビューをしました!
明治学院大学女子ラクロス部さんは今年念願の1部昇格をされました!おめでとうございます!!!
ラクロスの関東学生リーグにおいては、2部→1部へ昇格するためには年に1度だけ行われている「入れ替え戦」にて勝利しないといけません。
入れ替え戦へは所属しているリーグのブロックで上位になるといくことができます。
女子ラクロスの関東学生リーグ2部は2ブロックに分かれており、各ブロック6校ずつ分かれています。その中1部との入れ替え戦に行けるのは各ブロック上位2校。
今年は2部Aブロックからはブロック1位の明治学院大学と2位の東洋大学、Bブロックからは1位の学習院大学と2位の日本大学が1部との入れ替え戦を戦いました。
そのうち入れ替え戦で勝利したのは今回インタビューをした明治学院大学女子ラクロス部さんのみ!
それだけ2部→1部への道は厳しいのです。。。
そんな難関を見事潜り抜けた明治学院大学は今年どんな1年を過ごされたのでしょうか?
2016年度の主将を務められた鷲山なつき(ハク)さんに明学の強さの秘訣を聞いてみました!
明治学院大学女子ラクロス部の自由人主将!? 鷲山なつき(ハク)です!
16チームの主将を務めました、鷲山なつき(ハク)です。群馬の田舎出身で、よく葉っぱや枝を拾って持っているので女ラクで草キャラになってます。自由人とか宇宙人ともよく言われて、たぶん全然主将らしくない主将だと思います…
ラクロスって楽しそう!そう思い始めました!
大学に入ってからラクロスを始めたのですが、始めた一番の理由は「楽しそうー!」と思ったからです!
高校でサッカーをやっていて、大学でもクラブチームに入ってやろうと思っていたのですが、通える範囲にゆるゆるのチームしか無くて。本気でサッカーしたいなーと迷っていた時に、女ラクの先輩から勧誘されました。
先輩後輩仲良く楽しそうな姿と、上を目指して本気でやってるんだって話す先輩の真剣な表情を見て、入りたいと思いました。
大学4年間はとても濃いラクロス生活でした。。
私の大学ラクロス生活は、本当に色々なことがたくさん詰まった4年間でした。
1年生の時に2部昇格、2年生で1部昇格、3年生で2部降格、4年生で1部昇格。明治学院大学女子ラクロス部のチームとしても激動でした。
私がラクロス部に入ってよかったと思う一番の理由は、たくさんの人に出会えたことです。同期、先輩、後輩、コーチ、OGさん、他大の友達。本当に素敵な人や尊敬できる人がたくさんいます。
引退して、ふと、なんでラクロスあんなに頑張ってたのかなーと考えていたら、チームメイトの事が好きだったからだと気付きました。
もちろんラクロスという競技もすごく楽しいけど、それだけでは絶対にこれほど頑張ってこられなかったと思います。
勝って先輩に笑ってほしいー!って思って、ひたすら上手くなりたくて、がむしゃらに頑張っていた1、2年生。
つらそうな先輩と後輩を見て、勝ちたくて、でも勝てなくて自分の力不足を痛感した3年生。
後輩を笑わせたいってたくさん悩んで考えた4年生。
絶対に忘れたくない、
大切な4年間です。
とりわけ今年1年間は難しくて苦しい1年でした
この1年はとても、難しくて、苦しい1年間でした。
たくさんの見方があって、たくさんの意見があって、色々な立場の人がいて。1部に上がらないといけなくて。
でも今、
“1部昇格”という結果が残せて、
たくさんの人から「おめでとう」「ありがとう」「お疲れさま」を言ってもらえて、
主将をやれてよかったと感じます。
私はチームが始まる時に、
“チームの誰よりも、ひとりひとりの成長、いいところに気付けるようにしよう” と決めました。
集合して円になったとき、メニューの間、アフターの時間、なるべくなるべくみんなの顔とプレーを見よう思っていました。
見切れないことも多かったし、気付けないこともたくさんあったと思います。
でも、できなかったことができるようになったときにナイスプレーって叫ぶこと。
苦手なことに挑戦してみたときにナイストライって叫ぶこと。
うまくいかないときに大丈夫がんばれ!って声を掛けること。
元気なさそうなときにどうしたー!って声を掛けること。
とても小さなことだけど、その人にとって少しでもプラスになって、さらにチームを良くすることや強くすることにも繋がったらいいなと思っていました。
プレー面では”成長し続けること”、を目標にして、常にチームのトップを走り続けたいと思っていたのですが、チームのことでいっぱいになってしまい、達成できなかったかなと思います。よく明学のエースって言ってもらえるのですが、最後の入れ替え戦で、私は1点も取ってないけどチームとして10点も取れたんです。メンバーみんなが強いチームになれたことがとても誇らしく、嬉しいです。
1年間主将をやって、主将だから気づけたことや感じられたことがたくさんありました。
チーム一人一人の大切さを心から感じられたり、みんなが各々の仕事だったり役割だったりをやってくれてるからチームが回るんだなーと思えたり。本当に小さなことでも、ありがとうって思える毎日でした。
コーチやOGさん、その他の外部の人も、本当にたくさんの人が支えてくれていること、応援していることを知ることも出来て、直接声を聞くことが出来て、誰よりも沢山の人に感謝できた1年間だったと思います。
16チームで意識したことが最後結果に結びつきました
今年の明学の体制としては、サブチームを独立させて、1つのチーム としての意識をもってもらうようにしました。
昨年までは、幹部が決めたABCほぼ同じ練習メニューをやっていたのですが、今年はそれぞれのチームのリーダーにメニューや目標決めを任せました。そうすることで、一人一人が受け身にならずに課題や目標を考え、1つのチームとして高め合えるようにしました。
これまでにないくらいサブチームが成長してくれて、その底上げがあったからこそ、リーグ戦で勝つ事が出来たと思います。
もう一つは、学生主体でやることです。これを1番意識していました。まだまだコーチに頼ってしまった部分もたくさんありましたが…。
今年の明学はコーチが10人もいて、みなさん本当に熱心に指導してくださってすごく整った環境でした。でも、だからこそ、コーチが言ったことを全部そのままやるのではなくて、違和感があれば自分たちで変えてみたり、やらなかったり。取捨選択しながら、自分たちで自分たちに合うものを考えていけるように意識していました。
主将として個人的には、鵜呑みにせずに考えることとプラスで、周囲にもそれとなく促して、言われたままやらなくてもいい という環境作りをすることを心掛けました。
入れ替え戦のハーフタイム、コーチとも話して後半はゾーンDFで戦おうと決まりました。
周囲から見ても明らかにゾーンがはまっていたそうですが、後半1失点してすぐ、メンバーで話してマンツーマンに変えました。
「悪くないけど奪えないねー」
「変えるー?」
「変えようかー」
と、ごく自然に、フィールド内で戦術を変えることができました。試合後コーチには、変えていなかったらもっと厳しい試合になっていたかもしれないと言って褒めていただけました。
些細な事ですが、これは 1年間主体的にやろうとしてきたことの成果ではないかなと思っています。
明学の後輩へメッセージをお願いします
明学女ラクのいいところは”やさしいところ”だと思います。良い意味で体育会らしくなくて、こぼれそうになる子を見捨てないこと。競い合うんじゃなくて、みんながみんなでうまくなろうとするところ。
それじゃ強くなれないよって思う人もいるかもしれませんが、そんなチームひとりひとりを大事にする明学が私は大好きです。この明学の良さをなくさないで、今後も強くなっていって欲しいなと思います。
来年の夏、みんなの成長したかっこいい姿と、勝って喜ぶ最高の笑顔を見られるのを楽しみにしてます。がんばれ!
1部昇格を目指しているチームへメッセージをお願いします!
明学も1部常連校に、日本一を狙うチームになります!!(明学の後輩達ファイト??)1部で会いましょう!!