【HOW I COACH】小堀朗子 ーAkiko Koboriー
今回は現東京農業大学女子ラクロス部のHCをしていらっしゃる 小堀朗子さんにインタビューを行いました。
以前は選手としてU19からフル代表まで日本代表を経験されている小堀さん。
現在では関東女子1部の東京農業大学のコーチをされています。
小堀さんが初めて東京農業大学のコーチについたのは2010年。そのとき東京農業大学は3部でした。
そこからコーチでないときも含め東京農業大学のサポートし続けた結果チームは2部へ、そして小堀さんが再びHCとなってから、2部→1部へとチームを昇格させました。
3部から1部へと上がったチームのコーチングをされた小堀さんの「コーチとして大事にしていること」や「目標」などをインタビューをしました。
ぜひご覧ください。
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小堀朗子|東京農業大学女子ラクロス部ヘッドコーチ
【プレー歴】
学習院大学:2006年〜2009年
クラブチームFUSION:2009年〜2013年
<代表経験>
U19日本代表候補 2007年
U22日本代表 2008年、2009年
日本代表候補 2009年
【コーチ歴】
<大学>
▶︎学習院大学
一年生コーチ2009年
ヘッドコーチ2010年〜2014年
ゴーリーコーチ 2016年
▶︎東京農業大学ヘッドコーチ2010年〜2012年、2015年〜現在
<選抜>
関東ユースゴーリーコーチ 2010〜2011年
U19日本代表アシスタントコーチ 2011年
早速ですが、現在お仕事はどのようなことをされていますか?
都内の幼稚園で、幼稚園教諭をしています!
指導対象は大学生と幼稚園児で違いますが、「教育」「コーチングをする」という点の根本はラクロスに限らず普段から一緒なんです!
子どもは私たち大人が当たり前としてる事を疑問に思って質問してきたりするので、
自分も本質を考え確認しつつ、新しい事を見つける事もできるので常に学べる事が多いですね。
なんで生きてるのー?とか、この机って私達にも作れるのー?どうやったら先生と結婚できるのー?とか考えた事もないような事を聞いてきますね。。
なかなか流せないのでしっかり向き合います(笑)
子供って面白いですね。笑
小堀さんがコーチを始められきっかけを教えてください
大学を卒業してから2年間資格を取るために日本体育大学に通っていました。
自分自身もっとラクロスが上手くなりたかったという事 や 母校の学習院大学を強くしたかったという事と、縁あって東京農業大学から声をかけていただいたこともあり、全て同時並行してやりました!
東京農業大学の女子ラクロス部へはどの程度参加されていますか?
基本的に土日の週2回です。しかし夏休みは約1ヶ月半強、春休み冬休みもあるので、その時は週5で練習に参加しています。
ただ夏休みの時など気持ちはバカンスの時もあります。笑
それ以外にも選手からLINEでの相談があったり、ミーティングの時間が別途あったりしています。その辺りは非常に大切だと思っているので、そこには惜しみなく時間を使っています。
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小堀さんが考えるコーチの面白みを教えてください
そうですね、、、
選手と一緒になって頭を働かせて一緒に頑張って、その過程で色んなアイディアがミックスされていっているときがとても面白いなと思っています。
目標に向かっている最中や、出来ない事が出来るようになりたい時、問題が起きた時等、沢山試行錯誤しますよね。その時には多角的に物事を考える必要があると思っているので、そのアイディアをミックスして作り上げるというのがとても面白いと思っています。
また更にやりがいを感じるのは成長過程を共にして、選手と喜怒哀楽を共有できる事が自分にとっても最高の瞬間です!
コーチの大変さを教えてください
私にとっては今の指導している東京農業大学の理系女子達と戦う事です。笑
というのは冗談なのか冗談ではないのかは読んでくださっている皆様のご想像にお任せいたしますが‥(笑)
やっぱり「人」があっての組織なので、「人」が大事だと思います。
育った環境も違えば性格も考え方も人それぞれ。
日本一を目指す毎日ですが、
悔しいと思う時の表現の仕方も様々なんですよね。泣く人もいれば顔にでる人もいれば態度に出る人も、心の中で思っている人も。悲しくなる人もいればイライラする人もいる。部員全員違います。もちろん私自身も。
ただただ、「俺について来い!」というだけのコーチというわけには、今の時代的にもいかないと私は考えています。
しっかり日本一を目指している仲間たち一人一人に向き合いながら、
全体の方向を整えて修正したり背中を押したり、時にはついて来い!というコーチになる必要があります。
そしてそれを行うにはタイミングが大切だと思います。
タイミングというのは現状を常にしっかり理解し把握していて、未来もしっかりイメージが出来ていないと、ただただ自分勝手な判断になるのと同じです。
それが凄い大変なんです〜。と一言で言えるような事ではないですし、大変とも思ったことは正直ありません。
でもおそらくそこがとても重要あって大変なのかなと思います。〔答えになってないですね〕
コーチをする上で大事にしていることを教えてください
信念を持ちながら、人として成長できる組織を作る事です。
そして選手たちを立派な社会人として社会に送り出すことを大事にしています。
コーチとしての目標・理想とするコーチ像を教えてください
コーチ自身も常に高い目標を持つ事です。
選手にばかり要望していて、自分は結局何もしないとなると選手に取っても納得感がないですからね。
そして私は、ラクロスで勝つ事だけを考えるんじゃなくてあらゆる事に挑戦している人になりたいと思っています。
その私の挑戦を見て、選手たちが学んでくれることも多いと思っています。
お気に入りのコーチグッズを教えてください
すぐ真っ黒に焼けてしまうので帽子とサングラスが必須アイテムです!
ラクロッサーの皆さんならイメージつくと思うのですが、炎天下の中ずっと外にいるので、毎年本当にものすごい日焼けになってしまいます。。
でもその帽子&サングラスの姿は周りから 怖い と言われます!笑
危ないとわかっていても現役時代ゴーリーをやったのでついゴーリーの後ろにいると凄まじいシュートが飛んできてサングラスを破壊された事が2回ありました。サングラスは命の恩人でもあります!
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最後にラクロスプラスを見ている方へメッセージをお願いします
人生一度きりしかありません。もう1回人生があるとしたら‥想像するのは楽しいですがあるかないかはわかりません!
現状で満足することなんて簡単です。
1%でもある色々な可能性を自分で切り開く事ができるのは自分次第です。
これを見てくださっている方はラクロスが好きな方も多いと思います!ラクロス部に入っててよかった、ラクロスをしていて本当によかった!!!と10年後思える人生を今送る事です。辛いことも楽しい事も10年後には笑い話です。
そして、コーチの仲間も待っています!!
ーーーーーー
以上、小堀さんのインタビューでした。
小堀さんとお話ししていて思うのは、 「やはりラクロッサーはラクロスだけやってればいいのではなくて、社会に出てからも活躍できる人になることがとても大事なんだ」というメッセージが伝わってきました。
最近のチームを見ると、過去から比べてラクロス的に強くなっているチームというのは、
「ラクロスだけではなく、それ以外のところでも活躍する」というテーマがしっかりと掲げられているところが、チーム力も高いし、結果ラクロスのスキルも高いんだな、と感じています。
チーム力を上げるには、自分たちで意識づけをしながらやることだけではなく、チームをサポートしてくれるコーチの力も合わせてあることが、ベースなのかな、と思います。
ぜひこれからチームのコーチをやりたいと考えている方や、コーチとしてどうあるべきか考えている方、小堀さんや過去にインタビューをさせていただいた柴田さんのインタビューも参考にしていただけたらと思います。
今回は、東京農業大学女子ラクロス部のコーチ、小堀朗子さんにインタビューをさせていただきました!
小堀さん、本当にありがとうございました!
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