【文武両道系ラクロッサー】吉岡 美波選手|慶應義塾大学(女子ラクロス)
ラクロスの人は “上昇志向” ”体育会だけど『THE』体育会系っぽくない” ”就活で有利” などと聞くことが多いのではないでしょうか。
なぜそのようなイメージを持たれているのか?
その理由は、「ラクロッサーは勉強と部活を両立している人が多いから」ではないかと思います。
これからこのコーナーでは、ラクロスの人(現役ラクロッサー(プレーヤー&スタッフ&審判)、ラクロスOBOG、ラクロスサポーター)でラクロス以外にも資格取得や勉強、キャリアアップに力を入れている ”ラクロスと勉強を両立して活躍しているラクロスの人” をご紹介したいと思っています。
第一回の今回は、昨年全日本No.1に輝いた慶應義塾大学・女子ラクロスの選手であり、慶應義塾大学理工学部所属、普段の学生生活では研究に励みながらも、全日本大学選手権決勝ではシュートを決めるなど大活躍!
学業だけでも大変と言われている理工学部の勉強と部活の両立を体現しているこの方をご紹介します!
吉岡 美波選手|慶應義塾大学(女子ラクロス)
【名前】吉岡美波
【所属大学】慶應義塾大学
【職業】学生
【年齢】21歳(大学3年)
【現在のラクロスとの関わり】體育會ラクロス部女子にプレーヤーとして所属
【勉強していること】
大学では理工学部管理工学科に所属しています。管理工学科は、実験やプログラミングなど理工学部みたいな部分と経営管理、マーケティング等、少し文系に近い部分を持った、様々なことを幅広く学ぶことが出来る学科です。その中で私の専攻はインダストリアル・エンジニアリング(IE)という分野で、簡単に言うと工場の作業の中で人間の特性やロボット等を用いながら、いかに無駄を省けるかを考えています。
【勉強開始時期】
管理工学科に進学し今の分野を学びはじめたのは大学2年生のときです。1年生の時は物理、化学、数学をメインに理工学部の基礎を学んでいました。
【その勉強を始めた理由】
管理工学科は、学科の説明を聞いていて学んだ知識を自分が将来使っている未来が一番描けたというのが選んだ最大の理由です。実際、授業の多くが社会で活用例など実践的な部分まで教えてくれるという点では非常に魅力的だと感じています。
今の専攻に進んだ理由は、一つの授業がきっかけです。その授業は、車を製造して行く過程で作業の中にある無駄を探して改善させることで製造にかかる時間をどこのチームが一番短縮できるかという授業でした。この授業は非常に楽しく、又普段何気なくしている作業にも多くの無駄があり、その無駄に対するアプローチは今後AIなどの技術の進歩により今よりさらに発展していくのだろうと考えたときにとてもわくわくしたのでこの分野の研究をすることにしました。あとは一番好きな先生がこの分野だったっていうのも少し影響してます。
【勉強を頑張れた理由】
自分が学びたいと思った分野だったというのが一番ですが、體育會と理工学部両立している人少ないし出来たらかっこいいかもという思いもどこかにあって、自分で選んだからには絶対にやりきってやるという意地もあります。
【将来の夢】
直近で言えば全日連覇です。
密かな野望はラクロスのデータを打ち込むだけで分析できるプログラムを作る事です。
【ラクロスをしていて勉強に活かされたこと】
ラクロスと課題の両立をするためにも時間の使い方が上手くなった気がします。
昔は絶対にできなかった朝早く起きて勉強をするということが可能になりました。
【勉強をしてよかったと思ったこと】
理工学部の勉強がラクロスに直結することはないですが、理工学部に進学して勉強することで今まで存在すら知らなかった分野・知識に出会えて、様々な価値観を持ったたくさんの人に出会えたという点では本当に良かったと思います。
【オススメの勉強方法】
人それぞれあるとは思いますが、私は紙にかいて勉強する派なので、数式とかを使って解く理系っぽい問題はどんな問題でも必ず1回は紙に書きながら自分で解いてみます。暗記系はあまり得意ではないので何とも言えませんが、紙に書きながらとにかく頭の中でいろんなことに関連付けて覚えようとします。
読者へメッセージ
私は入学したときにラクロス部に入部するか非常に迷いました。それは自分の周りの多くの先輩が理工学部との両立は難しいと言っていたからでした。ですが結局私は入部して今もラクロスを続けています。
私がいま一番思うのは、自分で自分の限界を決めないでよかったなということです。結局頑張るのは自分だからこそ、周りの意見だけで決めずに、様々な想定をした中で自分に出来るかどうかを考えてきめることが大事だということを今すごく思います。
とても限定的ですが、もしこの記事を読んでいて大学に入学するにあたってラクロスと勉強の両立でラクロスをはじめるか迷っている人がいるのであればぜひ挑戦してほしいです!
私の所属しているチームは私以外にも理工学部の後輩がたくさんいたり、薬学部の人がいたり、看護学部の先輩がいたり、何か国も話せる人がいたり、留学に行く人もいて、それぞれのフィールドで頑張っている人がたくさんいます。様々なバックグラウンドを持っている人たちがお互いを理解して日本一という目標に向かい、日々同じフィールドで切磋琢磨しているところが私たちのチームのとても良いところだと思います。今シーズンも日本一へ向けて、見ている人を楽しませられるような、少しでも影響を与えられるようなラクロスを目指しているので、是非試合の観戦、そして応援もして頂けたらとても嬉しいです!
次回の文武両道系ラクロッサーもお楽しみに!