【こぶ平レポート】関東中高生女子ラクロス春季リーグTeen’s Cup決勝トーナメント

先週は、とても暑い中、各地でラクロスが行われましたね。東海地区クラブ男子はOPEC VORTEX vs WOLVES 戦で開幕

結果は昨年東海チャンピオンのOPEC VORTEX 9点 そして、昨年リーグ戦1位/総合準優勝の WOLVESが 10点 リーグ戦での強さを見せたWOLVES。どうやら
日本代表のS家さんもリターンされた様子ですから、今年はWOLVES中心に4チームともにチャンスがある激戦になるのではないでしょうか?

関東地区では東日本クラブリーグ女子がファンリーグに続いて開幕。

実質の開幕戦を飾ったのは、新生MISTRAL ORCADEAに17対1で快勝した。
長年戦ってこられた渋谷選手や、深澤選手、新戦力だった、廣野選手や渡邊選手といったところが、仕事の都合等で不在になり10数人が入れ替わったMISTRALは新加入の多い不確実要素の多いチームだった。一方でORCADEAも新人の加入もありミラクルカップでも戦えたチーム。かなり接戦も予想をしていたのですが、シーズン前の練習を精力的に進めたMISTRALが質の高い勝ち方をしたようです。

今シーズン最初のゴールを挙げたのがMISTRAL2番の小堀選手だったことは、新旧のケミストリー促進を象徴していたのかもしれません。

今シーズン、女子ラクロスの日本代表候補強化選手が50名近く選ばれている中でNeOと同じく6名の強化選手が選ばれたMISTRAL強化練習も含めて促進された以外にも、テーマごとに練習を極めた「極め会」の効果も発揮されたと思われます。NeO,FUSIONとの3つ巴の戦いは今年こそ、クラブチームの日本一奪還の可能性を高めるように思えます。

ついに始まった、クラブリーグに対して春のシーズン佳境に入ったのが、関東中高生春のリーグTeen’s Cupです。6月3日に決勝トーナメントが始まり、非シード組の4校がシード組下位の4校と戦う、一発勝負の熱い戦いが繰り広げられました。
(以下高校名は略称)

① 立川国際K.L.C(予選C組1位) vs 県立鶴見ShootingStars(予選B組4位)
② 慶應女子CRUSHERS(予選D組1位)vs 都立飛鳥LEGENDS(予選A組3位)
③ 桐蔭学園SERAPHS(予選E組1位)vs 目白研心White Eyes(予選A組4位)
④ 県立熊谷女子USMovers(予選F組1位)vs 聖ドミニコ学園Cheers(予選B組3位)

という対戦カード。非シード組が昨年秋以来かなりの力を付けてきていて春のシード権の入れ替わりが予想されていたゲーム。特に桐蔭学園、熊谷女子は良い勝ち方で予選をクリアしてきただけに、シード権獲得が有望視されていました。

試合 K.L.C 対 ShootingStars
( 立川国際K.L.C↓)

(  県立鶴見ShootingStars↓)

今年の全国大会出場権を争う最終予選まで勝ち上がっていた、立川国際に、選手層の薄さから、中々思うようにハードに詰める練習ができなかったであろう鶴見SS。ただ、予選終盤、選手の距離感が以前の県鶴に戻って来たSSが、立ち上がりから、カウンターに冴えを見せて、27番、17番、6番のゴールで前半15分で3対0で有利に進めるも、
ポゼッションは60%以上を握っていた立川国際KLCが瀬戸際のSSの守備を破りだして前半終了5分前。KLC8番インサイドで粘っての渾身のショットを決めきって息を吹き返すと同じく8番フリーシュートを決めて前半2対3 1点差に詰められたのが大きかった。
後半は運動量に優るKLCが早々の11番のフリーシュートで追いつくと、8番の追加点等で一気に点差を広げ、後半のSSの攻撃を1点に抑え、9対4で立川国際K.L.Cが勝利した。
県立鶴見は、予選から後半流れが変わろうとしたときに、勢いを取り戻すプレー、切り替える意識と、走り勝つ県鶴SSらしさを取り戻して欲しい。
立川国際8番4点。インサイドでのボールキープに特徴が出せた。次に戦う横浜市立東高校とのリベンジ戦にチームの進化が問われることになった。
ただ、選手の明さんも、強者と戦える事を楽しみ、喜びとされている立川国際。秋からの成長を楽しみにしたいチームです。

試合 CRUSHERS 対 LEGENDS
(都立飛鳥LEGENDS↓)

(慶應女子CRUSHERS↓)

都立飛鳥LEGENDSは基本ハードなプレスから、個々の力をベースに戦っていくスタイルが今期は、少し試合中に顔を覗かせる精神的な弱さが、どこまで克服されているかがポイントでした。
一方の慶應女子は、7番を中心に動きを考えた攻めを進化させてきた慶應女子。前半15分まで両チームの攻守の応酬も慶應7番が繋ぎ、他の選手が決める形で2対1とリード。ここで、一気に加速した7番にぴしゃりと合わせた鮮やかなプレーがでるなど、慶應ペースで続く中、飛鳥もカウンターから決めて3対2 慶應リードで前半を終了する。
後半開始ともに、息を吹き返した飛鳥と慶應女子の戦いは激しさを増し、飛鳥92番のゴーリーの意表を突くシュートにより3対3に追いつく展開。
ここで、慶應女子7番―9番のゴールデンラインが力を発揮。立て続けに9-7、7-9で決め合って5対3と点を広げると以降の反撃を1点に抑え7対4と慶應女子もシード組を破る結果となった。
印象的だったのは、慶應の7番がショットに行く機会を抑えて(当然マークも厳しかった)周りを使った事と、7-9のホットラインの強さ。そして、何よりも慶應7番がディフェンス面でも献身的な動きで、ピンチの芽を摘み取った事です。
飛鳥高校は長年保ってきたシード権を来年は手放すことになりましたが、本質的な個の強さはやはりシード校レベルであり、パスの際に、ボールを持たない選手の動きがもっと前に速くなる必要があるのではないでしょうか?
慶應女子は、準々決勝で県立伊奈学園と戦う事になりますが、厳しいライドの中でどのようにパスやランが繋がるか注目です。

試合 SERAPHS 対 WhiteEyes
秋から既に2年生中心なって、進化を加速してきた桐蔭学園に対して、93番というエースを中心に戦ってきた目白研心。予想以上に激しい攻防で最後までどちらに勝利が転ぶか、分からない状況下で最後に、ゴール前パスを受けた後の混戦を断ったのは目白研心1年生の今季初の得点だったというのは、若いチームに起こりがちなことだったのかもしれません。
目白研心は同点ゴールを決めた93番はやはり働いたわけですが、93番抜きで3本のパスで決めた73番のショットに見られたような、脱93番の動きが印象的でした。
桐蔭学園は力のある12番15番のセットを中心に繋ぎや、ポゼッションは優っていたのですが、要所で取られた反則や、まだ時間がある段階で焦って仕掛けて、焦って無理なショットを止められるその辺の若さが出てしまったようです。
12-15のホットラインの磨きや、落ち着いて、状況にあったプレーを心がけられるか?秋への成長度が大きいチームのTopではないかと思っています。

試合 USmovers 対 Cheers
小気味よい、パスラクロスで大学をも刺激しそうなプレーで中高ラクロスをリードしてきた聖ドミニコ学園。
一方、熊谷というやや離れた場所にありながら、献身的な努力と強い気持ちで進化を遂げてきた熊谷女子。
予選3試合を82得点1失点で駆け抜けた熊谷女子USmoversは、前半から調子を上げてきた77番の2得点等、個々の強さにあふれたラクロスで、前半5対1.後半に入ると0、1、24等の躍動で後半も5対1、合計10対2でついに、シード組の牙城を崩すことになりました。
聖ドミニコ学園は、進化途上にある中、以前のような、流れるようなパス、目を見張るようなバックショットといった、テクニカルで奔放なラクロスを目指していただく訳にはいかないでしょうか?

という事で、Teen’sCup決勝トーナメント1回戦を勝ち上がったのは、非シード組の立川国際(対横浜東)慶應女子(対伊奈学園総合)熊谷女子(対日大中高)にシード組 目白研心(対東京成徳)となり、伝統の鶴見、飛鳥、聖ドミニコ学園が来年のシード権を失うという結果になりました。
これは、歴史上で言えば後々大きな変換点と言われるシーズンになるのかもしれません。3シーズンに渡り保たれて来た、Top4(横浜東、東京成徳、伊奈学園、日大高)の時代に風穴が開くのか?今週末6月9日(土曜日)場所は埼玉県民活動センター(大宮駅から新都市交通終点 内宿からシャトルバスあり)。準々決勝4試合が行われます。

10時ドロー予定です。

とても、熱く、レベルの高い戦いを、是非ラクロッサーさんだけではなく、ラクロスファンにご覧いただきたいと思います。

最後になりましたが、今回の1回戦で少々中高生には酷だなと思われる場面がありました。
昨年から、中高ラクロスにも協会の協力が入り、審判もHelpが入るようになり、先生の負担も減ってきているのですが。その為か、審判の昇級テストに使われる機会も多そうに見えます。

今回も昇級テストの場に選ばれたのですが、中高生の一発勝負であるトーナメントのゲームを昇級テストの場に選ぶのは、少々行きすぎなように思います。
テストとなると、厳正に適用される事がメインになり不要な笛が多くなったり、ある種の見逃してはならない反則とそうではない反則があるかと思われるような、笛のばらつきが生じていました。

クラブや、大学のTopクラスであれば、笛に応じたプレイやゲームプランの変更も可能でしょうけれど、中高生の場合には、そこで臨機応変に振舞えるほどの経験はない。戸惑いと、焦燥の中でプレーを続けるのは過酷だと言わざるを得ません。今週末もTeen’sCupの準々決勝がありますが、そこを昇級テストの場にはしないでいただきたいと考えるのですが、いかがでしょう?

次回は、日本代表と週末の国際交流戦についてです。
女子の交流戦 対 England U23 10人制で行われるって知っていましたか?

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こぶ平

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編集長LACROSSE PLUS
設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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