【こぶ平レポート】クライマックスシーリーズ31|全日本選手権・決勝戦女子

前回、男子編をお届けした全日本選手権 決勝レポート。

午後は観客も増えて、3600人程の観衆だったでしょうか?
女子編の模様をレポートします❗

全日本選手権・決勝戦女子




NeO(2年連続2回目) vs MISTRAL(5年ぶり9回目)

昨年、初めて全日本選手権の決勝に駒を進めたNeOが、決勝戦で負けた慶應義塾を破って連続で進出し、優勝の本命とされた今年の締めくくりにするべく精鋭を絞り込んでくれば、MISTRALも日本一に輝いた2013年以来の進出を果たした勢いで、一気に王座を奪還すべく15日まで練習を重ねた選手たちを送り込んできた、戦いとなった。

前回の直前企画でも述べたが、MISTRALは今年加入のプレーヤーが15名。34名プレーヤー中の5年以上のプレーヤーは3名という実に女子らしいチームである。
それが故に、負ける時というのは、急醸造チームらしくパスミスでチャンスを失う事が重なる時であった。
この試合のポイントもそこにあった。

そして、NeO

NeOと男子のFALCONSには共通項が多いと見ていた。

10連覇のFALCONSと5年目のNeOの共通点。 あるのかなぁ?とお思いの貴女!あるんです。

世界を目指し、日本のラクロスをリードしていく存在になるという理念Legendになっても進化するFALCONSに対し結婚して、子供を産んでも続けるNeO(今年結婚した
 NeOのメンバーの中に、お相手がFALCONSの選手であるケースが2件。これも又縁?)
クラブ結成から4年間、雌伏の時間を過ごしている事(FALCONSも2008年の日本一まで4年間プレーオフの壁があった。)
そんな、NeOが4年間の雌伏の成果と、進化を懸けて決勝の舞台に姿を現した。

スターターの紹介

ここが、関西だからか?会場は平常だったがいるべき選手の姿がなかった。

NeO 
G#96(セーブ王2部出身)DF#15(日本一1回)、21(3部出身)MF#12(前日本代表2部出身)、17(前日本代表)18(1部出身)、27(3部出身)、28(前日本代表3部出身)AT#2(1部出身)、6(前日本代表日本一2回)、11(前日本代表日本一1回)、77(3部出身)

MISTRAL 
G#12(前日本代表)DF#10(2部出身)、22(1部出身前日本代表)、29(2部出身) MF#6(1部出身)、24(1部出身前日本代表)、25(前日本代表日本一2回)、38(前日本代表日本一2回、MVP2回)、42(1部出身)AT#0(1部出身)、2(1部出身元日本代表)、3(日本一1回前日本代表) 

審判 山下、平野、坂本

ドロー 11:6 

私の中では、NeOの柱の一人、41番稗田選手がスターターに名を連ねない意外感は普通ではなかった。
(後で確認をしたところ、準決勝の慶應義塾戦にて膝を故障したとの事。)



そんな驚きの中始まった試合は、普通にNeOがドローを取り、ポゼッションから12番が左45度からのカットイン動き鋭く、一気にショットを決めて先制をして、41番の不在を感じさせないプレーで落ち着く。

その後は、クラブ選手権決勝で見せたオールコートプレスで支配を強めると、7分には相手反則を誘い27番のフリーシュートを11番へ。センターから今年進化した11mショットを決めきり2対0とした。

このまま、クラブ選手権決勝のように圧倒されるかMISTRAL!!!!

若いチームの進化がある中、MISTRAL38番サイドラン掛けながら、逆サイドの25番へ高速パス。クリース際の角度無から華麗に決めたプレーは、2015年の決勝戦で魅せた明治のコンビプレーそのままだった。

息を吹き返したMISTRALドローから速攻。クリースサイド0番へ通されたパスは、速く鮮やかだった。後は0番がハイタワーショットを決めて、2対2の同点とすると、会場のボルテージは上がる。

クラブ選手権決勝でオールコートのライドでやられたMISTRAL,早い球離れで接近戦を避けフリースペースを使い活路を見出したのは進化だった。

しかし、ここでNeOタイムアウトは13分。そして15分、敢てのコンタクト勝負に持ち込んでのNeO2番の鮮やかなフェイクショットは角度無からのファンタスティックショット。ここから、調和が乱れ、徐々にNeOのコンタクトベースのラクロスが試合を動かし、MISTRALのパス展開が速度を失うと、NeO18番のFS6番のランシューで点差を広げ前半を終了する。

MISTRALとしては、速いパスで得点を重ねた後の膠着状態からのブレークスルーとして3番のミドルショットを生かす場面が取れなかったか?

そのプレーがないまま、徐々に生きるスペースを得られなくなったまま、パスミスを拾われて6番のランシューに繋げられたのは厳しい後半を予想させた。

迎えた後半。
ずるずる後退しなかった、MISTRAL。ターンオーバーから3番のキープがNeOのDFを引き付け狙ったパスは42番フリーでキャッチそのままサイドからショットを決めて3対5と差を詰めた所で、残り19分。
そして、MISTRALポゼッションも、良くボールを動かして、一転ついに動いた3番の縦へのドライブ。
3番、強いショットを叩きつけたが、NeOゴーリー96番構えていた。
この攻撃が決まっていたら というのが、勝負のポイント1

そして、直ぐに勝負のポイント2が訪れた

リズムが出てきたMISTRALの攻撃を断ったのがNeO12番のパスインターセプト。NeOが落ち着き、MISTRALがパスの出し先を探さねばならず、次のDFでもインターセプトしたNeOが攻撃に移り、12番のFSで6対3とした。

ここから、NeOのオールコートのDFが息を吹き返し、MISTRALのパスが上手くつながらなくなる。そして残り2分。
NeOマンアップから2番がインサイドで仕事をし、鮮やかにゴールを射抜くと、MISTRALの反撃を#3のビッグショットのみに抑え、7対4で5年目にして初の日本一 女王の座についた。

この試合、勝負を決めたのは、12番の切れキレのオールコートの動きと、17番のパスカットやグラボの速さ、2番の要所でのポジションの良さと言えるが、41番を欠き、7番の動きを封じられた中での早いボールの動きによるブレイクを全員で生み出した事だと見ている。
そして、この動きは10人制になる来期にも繋がる訳で、進化を続けるNeOの時代に突入する予感さえする。
一方のMISTRAL 1年目の選手が半分を占める状況で、決勝戦のような試合を展開できたことは驚きですらある。確かに日本代表クラスの選手をそろえるのだが、1年の時間ではNeOを凌駕するパスワークを手にすることはできなかった。
3番が魅せたミドルショットの可能性や、鮮やかな速攻でのコンビネーションが、全体でミスなく60分続けられれば、NeOのプレスを凌駕できる可能性を秘めている事は示されたと見ている。

NeO 5年目の日本一は男子のFALCONSと同じ。NeOも10連覇に踏み出すのか?MISTRALの進化は?来年が楽しみになってきた。

因みに、 女子の MVP は NeO 12番 高野 ひかり選手(横浜国立大学出身)
VPは MISTRAL  38番 松本 理沙選手(明治大学出身 MVP2回)

例えば、全国のラクロッサーさんの中で、2部3部の選手の皆さん、進化すれば、日本代表にも、MVP、日本一にもなれる事を高野選手が示してくれた。(又お二人とも、大学からラクロスを始めた選手である。)



彼女が体現してくれた、ラクロスの進化の世界を是非皆さんも共有して欲しい。

ただ、影のMVPとしてはNeOという個性豊かで、男性チックなストイックさも見せるチームを、毎週名古屋から東京に来てまとめ上げた(決勝ではベンチで選手を支えた)、59番大石キャプテンの力を上げたい。

ラクロスは、来年いや、1月1日から新時代に突入する。そんな時代にこそヒロインが生まれるはずだ。
ラクロス新世紀に夢を与えた、NeOとMISTRALの戦いだった。

大学生の皆さん。
ラクロスの扉は開かれている。
Enjoy LACROSSE

こぶ平

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編集長LACROSSE PLUS
設立:2016年8月|ミッション:ラクロスに関わる人に有益な情報を届け続ける|ビジョン:ラクロスの人ってかっこいい|編集長:小野寺ひより

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