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【コラム】 #3 男女で違うラクロスの魅力|女性スポーツとしてのラクロス

皆さんこんにちは!
突然ですが、ラクロスに関わったことのない人のこの競技へのイメージについて、ご存じでしょうか?
チェック柄のスコートにポロシャツでかわいいユニフォーム、魔女の宅急便で猫を助けるときに出てくる、プリキュアで見たことがある、などなど・・・

ラクロスに関わっている方からすれば、この競技には女子競技だけでなく、男子競技があることは“常識”だと思います。しかし、馴染みのない人はラクロスについて上記のようなイメージを持っているようで、私もよく、「ラクロスって、女の子のスポーツだよね」と言われることがあります。
今回はそんな一般的なイメージを意識しつつ、私が感じる「 女性スポーツとしてのラクロス 」について綴ります。

ラクロスに出会って最初に驚いたことは、サッカーやバスケットボールなどと同じチームスポーツで、ゴール数で勝敗を決めるというスポーツであるにも関わらず、男女で競技の特徴が異なることでした。

例えば、ラクロスの場合は、サッカーやバスケなどと違い、男女で身に付ける道具や細かいルールが異なります。女子は女子、男子は男子と競技が明確に区分され確立されているように感じます。特に “競技の肝” となる部分は男女で異なり、具体的には ”ボールの持ち方(道具の構造が違うため)” 、 ”接触時のディフェンスができること” 、 ”ゴール周辺の攻撃(シュートやゴールに繋がるファール)” です。

女子の試合では女子ラクロスならではの特徴が際立ち、女子特有の面白さや見どころが観客に伝わりやすい面があります。男子は、女子にはないダイナミックなプレーや対峙時の激しい攻防があります。そういった、ラクロスは同じ競技でありながら男女それぞれの特長が引き立てられて伝わったとき、ラクロスはSDGsの中の “ジェンダーイクオリティ” を体現できると思います。

また、コーチトラストの コラム#10 でも紹介されている通り、他の女性スポーツに比べて女子ラクロスでは、女性のコーチが多く活躍していることも注目したい点です。性別だけで区別をするわけではないですが、女性スポーツとしてラクロスは確立していて、これからの発展が楽しみなスポーツであるといえますよね。

ー プロフィール
【名前】鳴澤眞寿美(なるさわ ますみ)
【現在のラクロス活動】大学ラクロスコーチ/フレクリ地区担当
【現在の所属団体】(一社)コーチトラスト:https://www.coach-trust.com
【出身】福岡(育ちは茨城・福島)
【スポーツ歴】サッカー/ソフトボール
【ラクロス歴】10年 選手: 早稲田大学⇨コーチ:筑波大学/茨城大学/法政大学/15U22AC/16関東ユース
【ラクロス選抜歴】2013年U21女子日本代表
【ラクロス受賞歴】2012年度 関東女子学生1部リーグベスト12、2013年度 関東女子学生1部リーグベスト12
【経歴】JFAアカデミー福島女子を卒業後、早稲田大学社会科学部を経て、筑波大学人間総合科学研究科修了。現在は外資系企業に勤務。大学よりサッカーからラクロスに競技を変え、U21日本代表を経験。2015年からは指導者としてのキャリアを歩み始め、筑波大学と茨城大学で計4年間ヘッドコーチを務めた。一方、茨城県守谷市社会教育委員の一員として市政に参画し、地方創成に関心を持っている。研究分野は、女性スポーツ、コーチング、リーダーシップ、ジェンダー等。

 

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