【インタビュー＃16】ラクロッサーに鍼灸治療を普及中｜鍼灸師/高橋朝宏先生（元ラクロッサー）

LACROSSE PLUS JAPAN ーラクプラー
2017.03.26

突然ですが、皆さん鍼（はり）治療や灸（きゅう）治療をやったことがありますか？
実はラクロッサーにとてもお勧めの治療なんです。体の痛みが瞬殺で、秒で、治るんです。

今回は、元ラクロッサーでサムライラクロスカップの東京会場でブースを出され、鍼（はり）診療の体験会をされていた高橋先生にインタビューをしました。
また今回のインタビューにあたりラクロスプラスでも実際に高橋先生の鍼治療を体験してきました!
今回の高橋先生のおかげでMRI撮らなきゃと思っていた膝の痛みがすぐ消えたんです！あの大騒ぎはなんだったのかという・・・笑
そして荷物を持ちすぎてパンパンになった腕も物の見事に5分程度ですっ飛びました！
鍼とお灸、本当にすごいです。

今までラクロッサーの中では怪我したら、病院の整形外科行って、その後は接骨院に通いながらリハビリをしていく、というのが普通の流れだったと思うのですが、これからは整形外科のあとに『鍼灸治療』にいく、を一つ選択肢に入れてみることをぜひお勧めします。

高橋先生のプロフィール

名前：高橋朝宏
職業：鍼灸師
勤務先医院：上野鍼灸院（HP：https://www.ueno-hari.com）
出身：学習院大学男子ラクロス部（2004年入学）
ラクロスのポジション：DF

高橋先生の経歴を教えてください

学習院大学を卒業後、金融機関に就職しました。ですが、祖父母の鍼灸院を継ごうと決意し、会社を辞め、鍼灸師の資格が取れる学校に行き直すことにしました。そこで資格と経験を積み、現在では祖父母よりこの「上野鍼灸院」を継いでいます。

そうなんですね！金融機関から鍼灸師にってすごいキャリアチェンジですね！
これから鍼についてお伺いしたいのですが、
突然ですが、鍼治療って怖いんですが、、、笑

そうですね、よく怖がる方がいらっしゃるのですが、そんなに恐れなくても大丈夫です。
施術で使う鍼は髪の毛くらいの細さの鍼なので、多少チクッとしますが、痛くはないです。痛みのイメージは爪でカリッと皮膚の上をひっかくくらいの痛みですかね！
（だいたい写真くらいのサイズ感）

鍼のやり方も先生ごとによって多少違って、患者さんが（結構）痛いと感じるくらいまでグリグリ鍼をさす先生もいるのですが、私のやり方は患者さんが痛いと感じるまではあまりやらず治療をしています。鍼でグリグリやらなくても効果は出ます。

また鍼は、合う人合わない人、先生の腕、によって全然変わってくるものです。
まずはやってみることをお勧めします！

高橋先生はなぜラクロッサーに鍼治療がお勧めだと思われるのですか？

ラクロッサーってよく怪我してたり、それに伴うリハビリをしていたり、そして慢性的な痛みを抱えている選手が多いですよね。
鍼灸治療の効果は『血流を良くすること』『怪我などの炎症を止めること』です。
早くプレー復帰したいし、でも万全な状態でプレーしたいし、という選手が多いと思うので、それをするには鍼灸治療がお勧めだと思っています。

鍼灸治療の効果は理由は3つあります。

①鍼灸治療は即効性がある
鍼をやった後すぐ、もしくは治療後一晩寝たら見事に痛みが引く。
もちろん骨を折ったとか靭帯損傷したとかはもちろん直せないのですが、
大事な試合の前なのにモモカンやっちゃって走れないどうしようという時、
捻挫してその部位がかなり腫れている、炎症抑えたいという時、
寝違えちゃってラクロスできないレベルで痛みがある、

上記のような時に鍼やお灸をすれば、その患部の炎症を止めたり血流を良くしたりするので、施術後はケロッとしているかもしれません。

②慢性的な痛みを取ることができる
慢性的に腰が痛い、肩こりがある、肩がはっている、、なんて方がよくいると思うのですが、それの原因が血行不良であるならば、それには鍼灸治療がお勧めです。
鍼をさすと血行が良くなるので、見事に痛みが引くことがあります。

③リハビリの一環になる
前十字靭帯の損傷、骨折、捻挫などなど骨や靭帯系の損傷後の復帰にはリハビリテーションは必ず必要ですよね。
そのリハビリの最中によく [怪我している患部の周りの筋肉などを動かせないのでその部分が血流が悪く固まってしまう] ことがよくあります。
基本的には血流を良くするためには、動かしたりストレッチなどをしないと改善はされないのですが、動かさなくても鍼お灸をやると血流をよくすることができます。
結果としてそれが早く怪我が治るなんてこともよくあるんです。

今回実際の鍼治療の効果を知るために、鍼治療の実験台を連れてきました！今回鍼灸治療に挑戦をしてもらったのは、日本体育大学＆FUSION出身の小田桐彩さんです！

小田桐さん：私、スノボで転んで膝を打撲して今本当に痛いんですが、これは治せますか？？これからMRI撮りに行こうと思っているのですが、、、
※ラクロッサーあるある：オフ中に遊びすぎてその遊びでプレーに支障が出るくらいの怪我して帰ってくる選手がチームに一人くらいはいる。笑

高橋先生：どうでしょうね？とりあえず診察をさせてください。
（・・・打撲で痛い膝あたりや太もも、ふくらはぎあたりを触診・・・）
多分大丈夫だと思います。百聞は一見にしかず、ということで鍼灸治療、とりあえずやってみましょう！

約45分くらい鍼をさしたり、患部をほぐしたり、お灸をしたり・・・

高橋先生：どうでしょう？？
小田桐さん：（自分で痛い部分を触りながら・・・）あれ・・・？どこだっけ？痛いかな？なんかよくわかんない。。。笑
高橋先生：治療をしていると痛みが分散したり、今まで気づいていなかった他の部分の痛みとかがでてきたりするので、よく触ってみてください。
小田桐さん：たぶん・・・痛くなくなってます！（膝立ちをしてみる・・・）膝立ちしても痛くない！！さっきまで膝立ち痛くてできなかったのに！！！すごい！！！
高橋先生：（ニンマリw）
鍼やお灸をするとさっきまで痛かった痛みがすぐにひいたりとか、そのような効果って結構あるんです。なので、ぜひラクロッサーの皆さんには鍼灸治療を知ってもらって、必要によっては治療を受けてみてほしいなと思っています。