【コラム】#2 ラクロスコーチングの難しさ
ー プロフィール
【名前】鳴澤眞寿美(なるさわ ますみ)
【現在のラクロス活動】大学ラクロスコーチ/フレクリ地区担当
【現在の所属団体】(一社)コーチトラスト:https://www.coach-trust.com
【出身】福岡(育ちは茨城・福島)
【スポーツ歴】サッカー/ソフトボール
【ラクロス歴】10年 選手: 早稲田大学⇨コーチ:筑波大学/茨城大学/法政大学/15U22AC/16関東ユース
【ラクロス選抜歴】2013年U21女子日本代表
【ラクロス受賞歴】2012年度 関東女子学生1部リーグベスト12、2013年度 関東女子学生1部リーグベスト12
【経歴】JFAアカデミー福島女子を卒業後、早稲田大学社会科学部を経て、筑波大学人間総合科学研究科修了。現在は外資系企業に勤務。大学よりサッカーからラクロスに競技を変え、U21日本代表を経験。2015年からは指導者としてのキャリアを歩み始め、筑波大学と茨城大学で計4年間ヘッドコーチを務めた。一方、茨城県守谷市社会教育委員の一員として市政に参画し、地方創成に関心を持っている。研究分野は、女性スポーツ、コーチング、リーダーシップ、ジェンダー等。
今回のコラムでは、私がラクロスのコーチをして感じてきた “コーチングの難しさ” について紹介します。
コーチに限らず選手であっても、また他のスポーツでも同様かもしれませんが、私の場合は、
『そのチームや選手個人にとって最適なゴールセッティング(目標と目的の設定)は何か。そのゴールに対してコーチという立場でどのようなリーダーシップが適切なのか。』
という問いに答え続けることに難しさを感じながら、やりがいを実感する毎日です。
皆さんは、チームの目標を誰がどのように決めていますか?選手全員?最上級生だけ?それともコーチですか?
大なり小なり様々な目標を設定して日々を過ごすのがスポーツですが、果たしてそれは、それが実現できると、本気で信じられているものでしょうか?
目標は納得して立てたなら何でも良いと思いますが、その先にある、ありたい姿・なりたい状態(もしくは、ありたくない姿・なりたくない状態)に対して一貫性がないと、道半ばで挑戦が終わるケースが多いように感じます。
主役である選手が掲げた目標を信じ、その達成にむけて伴奏するのがコーチの理想的な役割です。しかしそうであると頭では分かっているものの、コーチをやり始めた当初、私はまるで自分がプレーヤーでありキャプテンであるかのような振る舞いで、チームに関わっていました。
ラクロスでは特に、選手がチーム作りや意思決定に直接関われることに面白さがあります。コーチがグランド内外で、一方的にその機会を奪わない様に気をつけなければいけませんね。
また、コーチトラストのコラム#84, #85, #87でも紹介されている通り、目的・目標の達成のために、どういったリーダーシップが良いのか、常に自分に問いかけながらコーチをしています。
選手・他のコーチ陣との関係性、チームの方向性や状況、自分自身の立ち位置によって、多少なりともリーダーシップは異なります。
結局のところ、”自分がこうしたい” というスタイルだけでは上手くいきません。チームの目標と選手にとって、どのようなコーチの在り方が最適なのか、リーダーシップが相応しいのか、悩み考え行動することに難しさとやりがいがあると実感しています。
今回は以上となります!
次回は、女性スポーツとしてのラクロスについてです。おたのしみに!
参考
一般社団法人コーチトラスト
https://www.coach-trust.com