文武両道系 京都大学女子ラクロス部石川選手

【文武両道系ラクロッサー第2弾】石川湖野実さん|京都大学|女子ラクロス

”ラクロスと勉強を両立して活躍しているラクロスの人” を紹介する文武両道系ラクロッサーシリーズ第二弾!

今シリーズは旧帝大(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)のラクロッサーに注目。シリーズトップを切るのは、保健師を目指して京都大学に入学し、学業が忙しい中女子ラクロス部で副将としてチームを支えるこの方です!

(インタビューアー:ラクプラ学生メンバーの鷲見里穂子)

石川湖野実さん|京都大学(女子ラクロス)

【名前】石川湖野実
【現所属チーム/現所属大学】京都大学女子ラクロス部/京都大学
【役割】副将
【プレーヤー/スタッフ】プレーヤー
【年齢】22歳(大学4年生)
【学部学科】医学部・人間健康科学科
【勉強して取得したorしようとしている資格・成績】保健師(国家資格)


(本人真ん中、青色のユニフォーム)

Q. 保健師とはどのような仕事ですか。
A. 看護師が患者さんを対象とするのに対して、保健師は地域住民全てを対象としていて、健康や疾病予防の観点から色々な事業を行います。 ほとんどの人が赤ちゃんの時や幼児の時にお世話になっていると思います。

Q. 保健師にはどうやってなれるのですか。
A. 国家試験と保健師として働きたい自治体の試験の2つを受ける必要があります。その受験資格を得るためには4年生の大学に行く必要があります。

Q. 京都大学は保健師になるために入られたのですか。
A. はい。国立大学では名古屋大学、神戸大学、京都大学の3つが候補に挙がって、京都大学のオープンキャンパスに来た時に特色入試という入試形態を勧められて受験しました!

Q. 保健師となると実習も授業も大変だと思うのですが、その中でどうして女子ラクロス部に入ったのですか?
A. その質問よく聞かれるんですけど、単純に面白そうだと思って入りました(笑)。人も面白そうでしたし、中高と陸上をしていたので、球技+団体競技のラクロスが楽しそうで挑戦してみたかったんです。

Q. 実際保健師への道のりはどれほど大変ですか。
A. 保健師として働く自治体への就活として、採用試験の勉強や面接対策をしていたのですが、その時期と大学の保健師実習の期間が丸かぶりしていて、試験のための勉強と実習の準備や記録を同時で進めなくてはいけないことが大変でした。また、試験範囲が広いことで、いくら勉強してもなかなか自信がついてくれませんでした。保健師の国家試験は部活引退後の2月にあるので、これからも勉強に励んでいきます。

Q. どれほど勉強していましたか。
A.保健師の国家試験の過去問を解いていて、700ページと400ページの参考書を、それぞれ5周くらいはやりました。

Q. 副将の仕事はどれくらいありますか? また副将としてどのようなことを心がけていましたか?
A. 30分~1時間のmtgが週1, 2回あります。mtgは無駄に長引かないよう、事前に議題を考えたり、mtg中は話がそれたら軌道修正することを意識していました。回生mtgも週1回あるのですが同じことを意識しています。

(石川さんの一日のスケジュール)

Q. 副将として大変だったこと、それをどう克服しましたか。
A. 保健師実習の期間は自粛を要請されたため、副将として部全体を発信していきたいのに、練習にいけなくて思うようにできなかったことは大変でした。なので、同期や幹部に部の雰囲気について定期的に聞くことで部の現場を知り、部全体に何かを発信する時にはその現場に添った発信の仕方を工夫していました

Q. 勉強も部活も大変だったと思うのですが、両立するためにどのように工夫していましたか。
A. 最低限やることを決めて必ずこなすこと! 自分自身の状況によって、必ずしもラクロスも勉強も100%で頑張ることができる時ばかりではないと思います。そのため、「最低30分は壁打ちする」「この範囲の問題は今日中に解ききる」など、これだけは絶対にやる!ということを決めておいて余裕があったら+αできることするようにしています。もちろん熱意はどちらも100%です!
(本人上の跳んでいる人)

Q. 勉強がラクロスに生きた経験を教えてください。
A. 自分のものとして定着させることだと思います。勉強では、新しく覚えたことを知識として定着させるために、繰り返し問題を解いたり参考書を読んで理解を深めたりしています。この経験が、ラクロスで教わった戦術や技術に対して、ポイントを意識して練習したり自主練で補ったりすることで、自分のものにすることに繋げています。

Q. 逆にラクロスが勉強に生きた経験を教えてください。
A. 限界を決めずにどんどん上を目指し続けることだと思います。大学に入学するまでに、ラクロスの経験はおろか球技や団体競技の経験もないに等しかったため、ラクロスは私にとって挑戦であり続けています。いくらでも伸び代があり、可能性は∞です!このような考え方が、勉強にも生かされていると思います。たくさん勉強した分だけ自信がつき、できるだけ大きい自信を持って試験に臨むことができるように、日々奮闘しています!

Q. 部活と部活の両立の難しさから、どちらかまたは両方をやめたいと思ったことはありますか。
A. ないです!部活を頑張っているからこそ、限られた時間で集中して勉強してやろう!という気持ちになります。

LACROSSE PLUS 読者へのメッセージ

大学で部活に入ることは大変…と思う人もいるかもしれません。もちろん部活と勉強を両立させることが難しいと感じるときもありますが、私はそれ以上に部活からたくさんのことを得ています。部員のみんながチームを強くするために、プレー面でも女子ラクロス部という組織の面でも自分ができることを考えて行動しています。そのような部員たちと同じ目標に向けて取り組む日々から得られる学びは、勉強からだけだとなかなか難しい、私自身の人間的な成長に繋がっていると思います。

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