【インタビュー#8】2016年全日男子MVP|松下 立選手|FALCONS
12月18日(日)ラクロス全日本選手権大会
【男子ラクロス】 FALCONS vs 慶應義塾大学 の熱い熱い戦いが繰り広げられました
結果はFALCONS12 VS 5慶應義塾大学でFALCONSの優勝。今年の優勝でFALCONSは全日本選手権9連覇を果たしています。
全日のMVPは優勝チームのFALCONSより選ばれました!
その選手は今回インタビューをした 松下 立選手 です!!!
今回は松下選手にMVPを獲った感想やラクロス観についてお話を伺いました。
ー MVPをとられた感想をお聞かせください
全日決勝でMVPを貰ったのは初めてなので素直に嬉しかったです。3点目を取った時くらいからこれは貰えそうだなと思っていました(笑)
多分4得点が評価されての受賞だと思いますが、自分の得点は全てチームメイトのアシストからうまれた得点だったのでチームメイトにはとても感謝しています。
ー 18日の全日決勝を振り返って、決勝戦は松下選手にとってどんなゲームでしたか?
自分の所属するFALCONSは今年「①海外遠征での勝利」「②全日本選手権9連覇」を目標にしてきました。
①は9月の海外遠征にて達成していましたが、全日本選手権で負けてしまうと1年間やってきたことが無駄になってしまうので必ず勝つという例年より強い思いを持って臨みました。
試合内容は、全日準決勝の慶應vsStealersの試合を見て慶應がコンパクトでスライドの早いDFとATが強い1on1をするチームだとわかっていました。
慶應義塾大学は社会人にも勝つようないいチームだったので、みんなでMTGをして対策をしっかり練って臨みました。DF陣は慶應のOFを抑えてくれていたし、OFはじっくりと相手を崩して取りたいところで得点できていたので予想どおりのゲーム内容だったと思います。
ー この一年は松下選手にとってどんな一年だったか、お聞かせください
昨年膝を怪我して思うようなプレーができないリーグ戦を過ごし、2018年W杯を見据えて9月に半月板の手術を受けました。手術後は試合や練習にも参加できずリハビリだけの日々だったので本当に暇で死にそうでした(笑)
スポーツを始めてから怪我で1ヶ月以上練習を休んだのは初めてだったので、そういう意味では辛いシーズンだったかもしれません。
でもおかげで自分はラクロスが大好きだし、もっともっと試合に出て点が取りたいということを再認識することもできました。最後は全日でMVPまでもらえたので、結果的にはいい1年だったと思います。
ー この一年の試合の中で思い出に残るプレーはありますか?
そうですね、強いてあげるなら怪我明けの全日準決勝神戸大学戦でミドルを決めた時に、みんなが祝福してくれたことですね。やっと戻ってこれたっていうのと、チームが必要としてくれているというのがわかって嬉しかったです。
また、個別にどのプレーがというわけではないですが、たまにプレーしていて数手先のビジョンが見える時があります。おそらく経験値からくる予測で見えていると思いますが、そのビジョン通りにプレーが決まると嬉しいです。さらにチームメイトも同じビジョンを見ていて複数人が混ざってそのビジョン通りのプレーができた時は最高に気持ちいです。
ー ここで、松下選手の経歴について伺いたいのですが、松下選手のラクロス歴を教えてください
今までの所属チームは
2005年〜2008年:明治大学
2009年、2012年〜2014年:Stealers
2010年〜2012年:GoldZealer(関西クラブチーム)
2015年〜現在:FALCONS
代表(選抜)歴
2006年:関東ユース
2007年:U21日本代表
2008年〜現在:日本代表
2010〜2012:関西選抜
といった経歴です。
【スポンサードリンク】
ー 松下選手の得意プレーを教えてください
(写真:ラクロス協会より引用)
得意なプレーはミドルシュートです。全日では準決勝、決勝の2試合で7本のミドルを決めました。今年1年の自分の得点の8割近くがミドルだと思います。
ミドルは学生の頃からかなりこだわって練習してきました。もちろん数も振ってきたし、野球のバッティング理論など他のスポーツもかなり研究しました。
よく「シュート早いですね」と言われますが、実はミドルを高確率で決めるコツはシュートスピードではないと思っています。自分が一番打ちやすい態勢でボールをもらうために、いかにプレーの次の展開を読めるかが大事なので、ミドルを強みにしたい選手はここを意識すると入るようになるかもしれません。
社会人になって日々のトレーニングは大変な点かと思いますが、松下選手は普段どのようなトレーニングをされているか教えてください
平日はジムで筋トレしたり、外をランニングしています。
ジムはすぐに飽きちゃうタイプなので1時間なら1時間と時間を決めて集中して取り組むようにしています。
ランニングの時は負荷を上げるために、なるべく平坦な道じゃなくて坂道だったり階段を走ったりするようにもしています。
ただ一番のトレーニングは、練習中にひとつひとつのプレーで手を抜かず全力を尽くすことだと思っています。
【スポンサードリンク】
ー 松下選手には目標としている選手はいますか?もし人物としていなければ、理想とする選手像を教えてください。
目標としている選手はいません。学生の頃もそういった人は一人もいなかったです。
もちろん凄いと思う選手はいますが、その人を目標にしてしまうとその人には勝てない気がするので、プレーを真似することはあっても絶対に目標にはしません。
理想とする選手像は大事な場面でボールを任されて点を取れる選手です。
普段どんなに点が取れてもビックゲームや緊迫した場面で活躍できない選手は価値がないし、大事な場面でボールを任される選手はうまいだけでなく、普段の練習への取り組み方などでチームメイトからの信頼を得ている選手だと思います。
ー 松下選手の今後の目標を教えてください。
W杯でメダルを取ることが目標です。社会人になってからの目標は常にこれしかありません。正直に言って日本がアメリカやカナダに勝ってGOLDメダルを取るのはまだ先の話だと思います。でもオーストラリアやイラコイに勝ってメダルを取ることは不可能ではないです。日の丸を背負ったからにはメダルが欲しいし、世界に自分の力を見せつけたいと思っています。
また、日本ラクロスにはプロもなく、側から見たら週末に河川敷でやっている草野球とそう変わりません。しかし、自分たちが社会人として日々働きながら日の丸を背負い、世界と戦いメダルを取ることができれば、側から見ている人たちのラクロスに対する見え方も少しは変わると思います。
そうすれば、これからの日本代表を担う若い選手たちにとってもより良い環境を築いてあげられるのではないかと思っています。
自分も30歳になって2018年がラストチャンスかもしれません。悔いが残らないようあと1年半プレーしようと思います。
ー 最後にラクロスプラスを見ているラクロッサーにメッセージをお願いします
日頃、FALCONSを応援いただきありがとうございます。おかげさまで全日本選手権9連覇を達成することができました!
FALCONSはどのチームよりもラクロスに真摯に向き合い、ラクロスに対する強い情熱を全員がもったチームです。
来シーズンも見ている人を魅了する熱い試合をご覧にいれますので、是非グランドまで見に来てください!
自分も毎週末いろんなグランドで練習しているので、見かけたら声かけてください!一緒にシュー練しましょう!
——–
松下選手、貴重なお話ありがとうございました!来シーズンも再来シーズンもそしてW杯も応援しています!
【スポンサードリンク】
【スポンサードリンク】