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【こぶ平コラム】ビバ!ラクロス|関東女子学生リーグ編

ずっと見溜めてきたラクロスについてシリーズで語る。Kobhey’s Eye Viva Lacrosse 1 。

U19女子世界選手権が終わり、大学ラクロスが始まって、早くも1ヶ月が経過し、関東では中高生のラクロスAutumnCupも始まりました。
この間、見て、聞いて、集めたラクロスについてシリーズでお伝えします。

Viva lacrosse|関東女子学生リーグ編

今年は、暑さ対策とゲリラ雷雨対策から全国大会への波及を考えたスケジュールを組まれた関東地区学生リーグ。即ち開幕1ヶ月での1部リーグ集中開催。1部チームのチーム作りに影響があったのか?
そして、もうファイナル4への生き残りがほぼ見えた!

こぶ平的に振り返ろう❗

開幕前のコラムで、今年の関東女子についてこう語った。新世紀ラクロスとなって、守備的な試合が支配する中攻撃力のある日体大、立教は守備を凌駕しうる。
明治がこの力を磨いて優位。早稲田の守備からのブレイク、成蹊の力に注目し、慶應義塾、青山学院、東海のシーズンのはいりかたに注目をしていた。
結果的に1ヶ月を経過し、Aグループでは明治の1位、Bグループではの日体大、立教のファイナル4進出が決まり、慶應義塾と法政、成蹊が残りの1つの席を争う形となった。
この結果は、シーズンのはいりかたが良かったか否かではなくはいりかたから、進化の道筋を定め、そこに選手が乗れたかの結果だと考えている。
実は開幕前、TOP4と見られる4校以外のチームは深刻とも言える問題を抱えていた。練習試合でも勝てない、得点をとれない、守備が崩壊、戦力の喪失等々。
その中で結果を残したのが、慶應義塾と法政、成蹊だった。

3校の戦いぶりを振り返っておこう。


<慶應義塾>
開幕戦がポイントだと私は言った。正直これは、最も良い形で終わったと考えている。対東海大学戦 10対10の引き分けで最良?
先ずは、シーズン当初から点が取れない慶應が10点を取れる事がわかった事。でも勝つには何が必要かわかった事。負けなかった事により具体的な1ヶ月の進化プランが固まったのではないか?
例えば10対9で勝っていた、5対5で引き分けていた、4対3で勝っていた。としたら、チームの中でやるべき事が逆に増えていたり、チーム内での安心感が漂ったりで、4戦目の対成蹊戦に結果が出せなかったのではないかと見ている。
更に明治戦の完敗が4戦目への集中力の増に繋がったというよりは、その敗戦にも挫けない気持ちの持って行き方がポイントだったと考えている。
法政  開幕前、今年は行けるという思いはこちらにも伝わっていた。しかし開幕から敗戦が続き、例年通りの成績になるのかと思わせたが、例年以上に良くなったのが、走れること、4Qまで走れること、は対戦相手を凌駕している。そして、例年以上にゴールへ向かう気持ちが強い事が特徴だ❗
その力が、1部で久々の勝利を勝ち取り、2連勝を果たした。4Qでも落ちない運動量は最後の戦いでも脅威となるに違いない❗

<成蹊>
開幕前から、ファイナル4を狙えるチームだと見られていた。そして最初の試合、スコア的には明治に完敗した。私は、明治より良いラクロスをしたと見ていた。しかし、相手ゴーリーの良さもあり、完封という負けを喫する。
普通の学生チームなら立ち直りにくい。しかし2週間で立ち直り、攻撃力を見せつけて臨んだ対慶應義塾戦。軽々には述べにくいが、ここ一番の経験の差が出たのではないか?しかしスピード豊かなラクロスは、見る者を魅了する。
最後の東海戦を突破すれば、慶應義塾vs法政の結果次第ではあるが、初のファイナル4に届く。

9月15日の東海vs成蹊、9の16日の慶應義塾vs法政の試合から目が離せなくなった‼️

一方、ファイナル4を決めた、明治、日本体育立教の3校はシーズン前予想通りの強さを見せた。特に開幕戦の日体大vs立教の7対7の試合に慶應義塾を1対8と封じ込めた明治の試合はそれぞれの個性の際立つ試合だった。
テクニカルには図抜けた立教、個の強さに秀でた日体大、トータルバランスでは学生界の1番と思わせる明治。
最も強いのはどこだ?最後の1枚も含めて、タイプが全く異なる大学の戦いとなるだけに、予想しづらいものがある。
個人的には、初めて見せた立教大学の勝ちに拘った戦いぶりに注目している。また詳細はファイナル4の前にでもお届けする。

語っておかなければならないのは、早稲田大学と東海大学である。

<早稲田>
特に早稲田大学は日本代表強化選手にも排出をし、春から磨いたディフェンスは優れたものであり、攻撃にもタレントを有するチームとしてファイナル4を目指すチームとして注目をされたが、立教、日体大には届かなかった。
日体大のゾーンディフェンスを崩した攻撃も見せたが、2校を上回る個性を見せ付けるには至らなかった。

<東海>
東海大学は、シーズン開幕まで、練習試合で勝てなかったチームが、開幕戦の慶應義塾戦で、個性を爆発させポテンシャルの高さを見せたが、「東海ラクロスに安心はない」の格言(勝手に言っています)通りの展開を見せ浮上しきれなかった。法政戦で見せた脆さと、慶應義塾、明治戦で見せた奔放さは際立つ魅力だが、その良さを終始発揮できるように引っ張れる力を敢えて求めたい。

最後に青山学院、中央、東京農業、学習院にも言及しておこう。
昨年2位の青山学院は、シーズン最初から苦しみの方が多かったようだが、戦術戦力を集中する事により生き残りに「賭けて」来たようにも見える。失いかけていた相互の信頼感も回復した今、最終戦に総力を掛けてチャレンジすることが来期復活への序章となるはずだ。

<中央>
1部へ導いた世代の卒業の影響は戦力というよりは、精神的支柱を持ち得るかという事が問題なのかもしれない。
開幕戦で戦い方の方向性を見いだせなっかたチームは、2つの引き分けと勝ちきれない事が続くが、最後の日体大戦を戦い抜く精神的な柱を見いだせれば、1部で続ける力を発揮できるはずだ。
東京農業
絶対的エースの卒業というマイナスを感じさせない得点力を見せた農大も、青山学院戦で一部で戦う上での本当のチーム力を問われる形になった。
個々の選手のパワーアップと共に、分析力等を含んだチーム力の「向上が」次へのステップのベースとなるのではないか?

<学習院>
戦術面、スキルには遜色がないものの、選手個々の強化という面で、学習院ポイところが見られる。運動量に関して他の大学を凌駕して行くような取り組みもあって良いのかもしれない。学習院らしいラクロスというのは何か、選手全員で考える事も「あり」ではないか?

最終的な降格圏の学校は最終節で何を見せてくれるのか?

因みに2部の戦いも熾烈だが、昇格を目指せるチームは決まりつつある。
Aグループは 東京学芸、駒沢、日本女子、東洋、Bグループは 横浜国立、日本女子体育、明治学院辺りの争いだが、レベルは例年になく高い。シーズン最後まで目が離せない関東女子ラクロス。
3部4部は始まったばかり。

又まとめて書く機会を作ります。

関東男子レビュー、クラブ、U19女子レビューと続きます。

こぶ平

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