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【こぶ平レポート】クライマックスシリーズ⑤全日本大学選手権予選トリ!関東地区!

ラクロスの全日本大会。学生選手権に関しては今週末の関東学生代表の決定を待つ形ですがクラブチームの全国クラブ選手権は10月27日に開幕しました。あまり伝えられていないのが残念なのですが、現在の日本のラクロスで最もレベルの高いラクロスをしているのがクラブリーグです。その模様をお伝えしたいと思います。

ラクロス全日本クラブ選手権は今年20回の節目を迎えています。(別段記念大会になっていないのが、見る側からすると不満が残っているのですが。それは全日本大学選手権も同じですが。第10回の記念大会で各地区代表戦のような戦いがあっても良かったと思うのですが)

以前のコラムで、歴史については語りましたが、第1回のクラブ選手権の優勝チームは
男子 ADVANCE-HANGLOOSE
女子 WISTERIA

20年目、そのADVANCE-HANGLOOSEがクラブ選手権1回戦に登場しています。

男子ラクロス

2016年から東日本クラブが3チーム出場となり、その他の地区の壁となっている。

1回戦 10月27日(土)葛西臨海球技場 11時 フェイスオフ

WOLVES(東海地区1位)対ADVANCE-HANGLOOSE(東日本3位)
日本代表選手の清家選手がチームに戻ったWOLVESが東日本3位のADVANCEにどのようなラクロスを示すのかが注目された1戦。
ADVANCEでは長年日本のフェイスオフを牽引して来た陣野選手不在の中、WOLVESがまずはフェイスオフで優位を取れるかが焦点だったが、陣野選手の後を埋める若きフェイスオッファー杉原選手(日本代表)にカバーされ、苦しい戦いとなった。
若手と、Legendのケミストリーが進むADVANCEが終始攻勢を懸け、2Q終了時9対4とリードすると、後半をコントロールし結果的には12対6という結果になり、今年も東海地区のクラブ選手権での勝利はお預けとなった。
全国からの学生の流入もあり、試合会場等の環境面では関東よりも恵まれていると言われる東海地区。
日本代表選手も送り出しているので、その強化プログラムのシェアもなされているはず。
そういう意味では、クラブ選手権で未勝利というのは不思議に思える。
何かブレークスルーを見出してくれる事を期待したい。

WOLVES
(写真提供:WOLVES)

☆ACL(AlleyCatsLacrosse;関西1位)対Ardito(中四国九州1位)
2年連続の対戦となったこの試合、昨年の対戦では1対26 と一蹴されたArdito。今年失点は 半分、得点は3倍とした。このまま進化を続けると来年には追い付き逆転する。
遠く九州からの参戦に拍手を送った試合だった。  結果は12対3 ACL の勝ちだった。

(写真提供:Ardito)

女子ラクロス

2017年から東日本クラブが3チーム出場となり、その他の地区の壁となっている。

1回戦 10月27日(土)葛西臨海球技場 11時半 ドロー

☆SELFISH(東海地区1位)対MISTRAL(東日本地区3位)

2年連続の対戦となったこの試合昨年の対戦は3対9であったが、今年Awayでの戦いながら、 2対8としたSELFISH。得失点差は変わらなかったが、攻撃に進化を見せるMISTRAL相手に ディフェンスの進化を見せたという結果を得た。
攻撃の工夫を加えれば、勝利も見えて来るのではないだろうか?

☆NLC SCHERZO(関西地区1位)対CEREJA(中四国地区1位;愛媛県)
2013年以来5年ぶりの対戦となったこの試合、5年前は0対23と一蹴されたCEREJA。今年は 大雨の影響で、練習場所、試合会場にも影響が出たであろう不利もあり、0対24とNLCから得点を奪う事は出来なかった。

ただ、観客にとっては初めて見るピンクのユニフォームがフレッシュで、最後まで走りを止めないスタイルが爽やかな風を吹かせてくれたことは間違いない。
大学の底上げとともに、クラブで続ける選手の増加に尽力していただけるとうれしいのだが。

(撮影:こぶ平)

ただ、各地区の実情をお聞きしていると、関東、関西と比べて試合をするにしても交通費の負担は大きいし、選手への負担にも格差がある現状ではクラブラクロスの活性化は難しい物があると言わざるを得ない。

クラブチームでもチームとして企業のサポーターを獲得する手伝いを、ラクロス協会としても実施すべきではないだろうか?

10回ごとには、記念大会として各地のクラブ代表が集まれるぐらいのスポンサーシップは取るべきではないだろうか?

結果的には、今年も男女ともベスト4は、東日本(実質関東)3チーム、関西1チームとなり、今年は関東1位のチーム(男子FALCONS、女子 NeO)が関西1位のチームと戦う事となり、関西のチームに取っては苦しい戦いを強いられそうである。

全日本クラブ選手権 ファイナル4
東日本会場  @フクダ電子フィールド  11月17日(土) 11時ドロー

女子 FUSION(東日本2位) vs MISTRAL(東日本3位)
男子 Stealers(東日本2位) vs ADVANCE-HANGLOOSE(東日本3位。1回戦勝者)

関西会場   @ヤンマーフィールド長居 11月18日(日) 11時ドロー
女子 NeO(東日本1位) vs NLC SCHERZO(関西1位。1回戦勝者)
男子 FALCONS(7連覇中;関東1位) vs ACL(関西1位。1回戦勝者)

このファイナル4の勝手予想は、別途行います。このファイナル4は日本で最高ラクロスが見られる機会です。是非会場でご覧ください。
特に関西の皆さん、NeO、FALCONSのゲームは凄いですよ!!

Enjoy Lacrosse

こぶ平

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