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【こぶ平レポート】ラクロス大学リーグを大胆予想③

前回 各地の大学リーグのラクロスの展望をざっと書きましたが、残された関東地区女子4部と関東学生リーグ男子の様子を妄想に近い形で送ります。

ラクロス関東学生リーグ

女子[4部]
Aブロック 実践女子、国際基督教、関東学院、西武文理、高崎経済
B ブロック 東京外国語、明星、白百合、創価
Cブロック 聖心女子、神奈川、 フェリス女学院、埼玉、東京経済
となっている。

この中で、Cブロックの聖心女子が惜しくも降格してきた訳だが、日ごろの取り組み方から見てもHeartsの優位は間違いない所だが、神奈川、フェリスと実力上位が集まったCグループは激戦の予想だ。又東京外国語の戦力もPeakに達するのではないか?
強化方針がしっかりしている西武文理に明星辺りが入れかえ戦を見据えているはずだ。
埼玉、高崎経済の新興校もそろそろ進化の結果を見せる事になっても良いはずだ。
準リーグ、Vリーグ、サテライトカップ等での実戦経験の多少が大きく影響しそうだ。
とはいえ、9月まで時間はあるので、開幕する1部リーグの試合も見たり、練習試合等を重ねて上を目指して欲しい。

関東地区男子

ブロック分けは
Aブロック 早稲田、慶應義塾、日本体育、明治、千葉、法政
Bブロック 東京、成蹊、中央、立教、武蔵、一橋
となった。

今年は、昨年の早稲田大学のような本命が無いシーズンと言われている。実際プレシーズンの試合を解析すると、抜けた力を持つチームは無いようだ。
実は、今季男子ゲームの試合時間が20分(1Q分)少なくなった事から、守備的になりそうな予想をしていたが、プレシーズンの情報では、ロースコアゲームが続いている。クラブリーグにおいても、2割以上得点が少なくなっているが学生の場合はなおさらその傾向は強い。
(1部校同士の練習試合で4Qで 2対1という試合もあったようだ。)

そこから、考えるとディフェンスシステムとして高いレベルを持ちえる東京大学辺りが有利になりそうだが、春先から勝ち切れている訳でもない。
こういうシーズンには、個の力の突出か、今までにない力で下剋上を果たすチームが出て来ると考えている。

その代表格は武蔵大学のような気がする。ここ数年のフレッシュマンリーグでいつも上位を争いそれでも勝ち切れなかった武蔵大学が昨年、一橋大学を破り、明治大学と引き分け、日本体育大学に3対5と接近し5位に留まりはしたが3位に迫るポテンシャルを示した。今年は戦力的にも精神的にも充実期を迎えて、更にレベルアップをしそうなチームの1番手と見ている。

そして、立教大学。昨年4位になり日本一の早稲田大学に引き分け(8対8)。負けた試合も全て接戦というレベルの高さを見せた。今年戦力の低下を予想する向きもあるが、長期育成計画を立て進化してきたチームは総合的に地力が付いているはず。そういう意味では真価を問われるシーズンになるはずだ。(ただ、プレシーズンは得点力不足に悩まされているように見える)

さらに、成蹊大学と中央大学に明治大学、千葉大学、法政大学はファイナル4を経験した学校を含めて、Topを目指せる背景が用意されている今年Big Challenge ができるか?ひとえにその意識付けと、従来から何割増しの強化ができるか?そういう年になるはずだ。

昨年入れ替え戦に回る事となった一橋大学は、復活に意識も高いはずであるし攻撃的になった印象もあるが、得点力がアップしたとも見受けられない。シーズンでの進化を楽しみにしたい。

日体大は、昨年思った通りのポテンシャルを示せなかったという意識は強いと見ているが、得点力がとても高くなったという印象も持ちえなかった。肉体的な磨きに日体大特有のタクティックスといったものが、生み出せないか?そういう期待に応えてくれそうな予感もする。

さて、ポイントは早稲田、東京、慶應義塾の3校だ。例えば早慶戦でみると8対7で早稲田の劇的勝利ではあったが、3Qまでのロースコアはシーズンに入ると更に低くなりかねないところではあるし、東商戦での東大のパフォーマンスも期待とは異なった。シーズンinまでの進化が

どの程度あるのか測りかねるのだが、抜け出す力がこの3チームのどこにあるのか?

開幕戦となる8/12の早慶戦第2ラウンドに注目をしたい。もしここで5対4程度のスコアになるようなら、今年は、、、、、、、
そうなると、どの大学にもチャンスは巡って来る。

チームの規模的には中規模の武蔵、成蹊の頑張りが実を結ぶと、他の多くの大学へも希望を与える事になるのだが。

特筆しておきたいのは、武蔵大学のマネージャー軍団の意識の高さだ。そういう物を含めてチームが強くなる。そういうものだ。

2部3部チームについては、中々語れるものは少ないのだが、数年前の下剋上全盛から見ると1部との格差は広がった感は強い。入れ替え戦で勝ち抜くためには1部で勝ち切れる必要があるという認識で、チーム力を高める必要がありそうだ。

ただ、面白そうなのは、慶應義塾高校。今年3部降格となったが若い選手に体の大きな選手もおり、強さを高めていそうだ。2部に再昇格する力は十分だと見ている。

昨年2部と1部の入れ替え戦では全てにおいて格差が広がった。2部で圧倒した青山学院も入れ替え戦では6位の法政に完敗している。この差を埋めるのは容易ではない。個の力の向上は不可欠と言える。それも自分達で考える次元より1段階上の負荷対応が必要なのかもしれない。

学生リーグは8月10日の関東のシーズンinでピークを迎える。暑さもピークになる。熱中症とも戦いながら、熱い戦いを期待したい。願わくば点の取り合いという次元で。

ラクロス協会のWebに全国の学生リーグのスケジュールが掲載された。詳しくはそれを参照し1部2部3部4部関係なしに、注目校の戦いをみていただきたい。
https://www.lacrosse.gr.jp/event/collegiate-leagues/

こぶ平

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