【こぶ平レポート】クライマックスシリーズ⑤全日本大学選手権予選トリ!関東地区!
ラクロス、全日本大会へ向かう戦い、全ての予選のトリを務めるのは全国の大学のターゲットとなる、関東学生リーグです。
今年は、かなり変化のあった年となり、又非常に興味深い決勝戦となる年になりました。
第10回全日本学生選手権に向かう関東学生リーグの歴史と今年の展開から(よせばいいのに)試合結果の予想を(勝手に)します。
全国注目の関東地区Final
会場:駒沢オリンピック公園第2球技場(有料試合)
<男子ラクロス> 11月10日(土)10時フェイスオフ予定
東京大学(A組1位)vs早稲田大学(B組1位)
<女子ラクロス> 11日10日(土)13時50分 ドロー予定
慶應義塾大学(A組1位)vs青山学院大学(A組2位)
男子ラクロスの歴史
(太字;ブロック2位からの下剋上)
2018年 東京大学(A組1位)vs早稲田大学(B組1位)
2017年 早稲田大学(A組1位)vs慶應義塾大学(A組2位) 7:8 慶應義塾大学
2016年 慶應義塾大学(B組1位)vs東京大学(B組2位) 12:6 慶應義塾大学
2015年 慶應義塾大学(A組2位)vs日本体育大学(B組2位) 4:7 日本体育大学
2014年 早稲田大学(A組1位)vs慶應義塾大学(B組1位) 8:13 慶應義塾大学
2013年 早稲田大学(A組1位)vs明治大学(A組2位) 12:6 早稲田大学
2012年 慶應義塾大学(A組1位)vs一橋大学(B組1位) 8:5 慶應義塾大学
2011年 早稲田大学(A組1位)vs東京大学(B組1位) 6:5 早稲田大学(サドゥンV)
2010年 東京大学(B組1位)vs早稲田大学(B組2位) 5:8 早稲田大学
2009年 早稲田大学(A組2位)vs一橋大学(B組2位) 5:8 一橋大学
今年の男子ラクロス決勝戦
上記歴史からもわかる通り過去9回の大会の歴史で、決勝進出6回最多出場をしているのが、早稲田大学であり、3勝3敗。東京大学は3回出場しているが3敗と実績を残し切れていない。
そして、3回に共通しているのは6点以下の得点で負けている事である。
一方の早稲田は攻撃的チームであるが、2012年までは攻撃力が爆発的な物ではなかったが2013年の3回目の優勝時にパワーライドアタックの早稲田を構築し、以降早稲田大学の代名詞となっている。「巧より強たれ」早稲田のテーマである。そして今年、従来より公式練習時間を増やし、強いラクロスに徹してきた早稲田もリーグ戦途中はディフェンスの弱みから、攻撃時間が減少され、拮抗した試合になるケースもあったが、アタック6名のシュート力が強みを発揮し負けることなく決勝に進出した。
東京大学の場合、過去3回の決勝で6点以下に終わっているが2010年、11年のチームと2016年のチームとはコンセプトが異なった。10年11年は一橋が優勝したポゼッション重視からのディフェンシブなチームだった。2015年頃から強さを身に付けトータルラクロスを目指し、2016年にはかなり
強烈なシューターも存在した。しかし、どちらのタイプでも1歩優勝には届かなかった。
そして今年、リーグ最強のディフェンスを作り上げ、日体大に5点を奪われた以外は全て3点以下の失点に抑え込むチームを作り上げてきた。攻守のバランスという形で言えば、ディフェンス重視への回帰ともとれるが、ポゼッションを重視した遅攻のプランではなく、強いDFからのカウンター攻撃に磨きを懸けたチームを作って来た。
巷間 最強の矛vs最強の盾 という図式だと言われるこの戦い。個人的には別の考え方を持っている。
今までの早稲田のディフェンスから、東大は8点を取る事は可能だと判断している。その見地から見ると早稲田のオフェンスが、東大から9点を取れるかというのがポイントになるはず。
実際に、予想では東大のゾーンDFに対して、早稲田のミドルショットは他の大学を凌駕するものを見せると考えている。ただし、ミドルショットエリアまで、どのくらい入れるかが1つ。
そして、もう1つは東大ゴーリー2番の壁ではないか?
その辺から、導き出した答えは 8対7 で東京大学が1990年2005年に続く優勝を勝ち取ると見る。
女子ラクロスの歴史
(太字;ブロック2位からの下剋上)
2018年 慶應義塾大学(A組1位)vs青山学院大学(A組2位)
2017年 明治大学(A組1位)vs慶應義塾大学(B組1位) 2:5 慶應義塾大学
2016年 東海大学(A組1位)vs明治大学(A組2位) 9:5 明治大学
2015年 明治大学(A組1位)vs日本体育大学(A組2位) 11:1 明治大学
2014年 明治大学(A組1位)vs慶應義塾大学(A組2位) 6:5 明治大学
2013年 立教大学(A組1位)vs慶應義塾大学(A組2位) 3:13 慶應義塾大学
2012年 慶應義塾大学(B組1位)vs明治大学(B組2位) 9:7 慶應義塾大学
2011年 慶應義塾大学(A組1位)vs立教大学(B組1位) 6:5 立教大学(サドゥンV)
2010年 東海大学(A組1位)vs日本体育大学(B組1位) 5:7 日本体育大学
2009年 日本体育大学(A組1位)vs東海大学(B組1位) 6:7 東海大学
今年の女子ラクロス決勝戦
決勝戦は、初の青山学院が慶應義塾に挑む形になるだろう。リーグ戦では雷雨で残り8分を残して3対5と敗れた
慶應義塾との再戦は、今年のチームと2012年のチームの思いを胸に臨む青山学院が強い気持ちで戦えれば、何か“伝説の試合” になりそうな気がする。
2009年以前からの両チームの戦いは8回に及び、慶應義塾が8戦全勝である。2012年に慶應に肉薄した青学も2013年は3対9と敗れ、2部降格までも経験をした。しかし、2015年1部再昇格後は、新しいラクロスを目指したHCからの働きかけに、答えた選手全員の意識改革も進み、2018年AT,MF,DFに核となる選手が存在する上に、主将のキャプテンシーも歴代でTopレベルの物を見せている。
その新しいラクロスは、常に動きながら、先々の選手を使えるラクロス(動けても、止まってからパスの判断をするのではないのが特徴)という事なのだが、慶應のラクロスに通用するのか見どころは多い。
そして、昨年日本一になった慶應義塾。特筆すべき点は多々あるのだが、その中でもキャプテンシーとディフェンスには注目しなければならない。
昨年、日本一になったチームの主将は強烈な個性で率先して、得点でチームを牽引し、最後は自らのショットで日本一を獲得した。ビッグシューターもいて、運動量も豊なチームでは、その形がFitしたのかもしれない。しかし、今年のチームは攻撃力的には昨年と比較すると優る形ではなかった。そこからのスタートを受け継いだ新主将32番友X選手は、前のチームでは、キャプテンの補完的な形で、得点を取る事に徹すればよかったが、新チームでは取らせる必要が生じた。
そして、プレースタイルも変わり、ポジション的にも裏からの仕掛けではなく、前で仕掛けながら得点をさせる役割と、昨年と比較される事の多いプレッシャーからチームを開放する役割を見事に果たした、そのキャプテンシーは他の大学の比ではないかもしれないと想像に難くない。
2つ目の特筆すべきディフェンスというのは、昨年チームと比較した時に導き出される答えはまずは、失点を防ぐ事となった
はずだ。そして、ディフェンスから得た攻撃の機会を確実にものにする事に進み、ディフェンスが前で攻略すると、攻撃の機会が増えて、アタックが進化する。その結果として、51番72番73番が昨年の個人のパフォーマンスの総合力よりチームとしての高い攻撃力にまで進化したというのがこれまでの慶應義塾だったと分析する。
そこに、33番(昨年日本選手権MVP)の局面を変えられる力が存在している。そして、次戦では先より進化してくるはずである。
そう考えると慶應義塾の勝利は揺るがない物と考えられる。
実際に、今までアタックの成長促進剤であった主将が、成長したアタックから今度はボールをフィードバックされる番になるであろうだけでも、攻撃が増すと考えられる。
そう考えると、8対6で慶應の勝ちと見る。
青山学院は、慶應の弱点を探したり、攻撃を意識してディフェンシブに進めるような形になれば、慶應を崩すことは難しい。むしろ、自らの特徴を120%発揮して戦う事で、ブレークスルーとして欲しいものだ。リーグ戦の結果を見ると残り8分で試合終了5対3慶應が勝ったが、青学があと8分で逆転出来たという向きもあるが、私はやはり、難しかったと考えている。前半の決定機を逃しているから、やはり慶應のペースは崩せてはいなかった。
決勝戦では、慶應義塾の想定範囲を越えた攻撃をできるかの1点に注目をしたい。試合は拮抗した物になるはずだが、開始15分の攻防で明確になりそうだ。
それは、ファイナル4の慶應vs東海を見ても明らかである。あの試合から汲み取って欲しい事が多くある。
敢て、最注目点を上げると、慶應33番と青学11番のマッチアップには注目して欲しい。
11月10日(土) CS朝日2chで生中継が決まっている。関東の皆さんは現地で、各地の皆さんは是非
CS(110度)朝日2chでの生中継で伝説の目撃者になろう(CS朝日2chは契約が必要。有料チャンネルです。)
こぼれ話
11月10日に東京大学が勝つと、全日本学生選手権男子は初の国立大学トーナメントになる。 歴史は作られるのか?
Enjoy Lacrosse!
Lacrosse makes friends and players.
こぶ平